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「しっとり」感じるのは日本人だけ!?メカニズム解明 山形大

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2019年08月18日 06:01  ハザードラボ

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ハザードラボ

写真皮膚に加わる摩擦刺激のモデルに使った指のモデル(左)と指のなめらかな動きを再現するセンサー(右)(山形大)
皮膚に加わる摩擦刺激のモデルに使った指のモデル(左)と指のなめらかな動きを再現するセンサー(右)(山形大)

 「しっとりスポンジケーキ」や「しっとりした髪の毛」「肌がしっとりする化粧下地」……など、日ごろから見聞きすることが多い「しっとり」。「軽く湿り気を含んだ状態」を表現する言葉だが、「ジメジメ」などとは異なり、肯定的な文脈で使われることが多く、皮革製品や繊維など、液体を含まないものでも使われる。
 日本ではさまざまな分野で多用される一方、英語をはじめとする他言語には、「しっとり」に対応する言葉がなかなか見つからない。そこで山形大学や電気通信大学などのグループは、何がしっとり感を生み出しているのか、そのメカニズムの解明に挑んだ!

「しっとり」は英語にない! モノの手触りには「さらさら」「ベタベタ」「ツルツル」など、さまざまな触感があるが、こういった繊細な質感をどうやって感じ分けているのか、そのメカニズムは明らかになっていない。  というのも、ヒトが感じる感覚はそれぞれ個人差があるため、定量的に解析できないうえ、手で触れたときに皮膚に加わる力学的な刺激を直接測定することは非常に難しく、物理的なアプローチを困難にしているからだ。

一番「しっとり感」が高いのは…? そこで山形大・学術研究院でバイオ化学工学を専門とする野々村美宗(よしむね)教授と電気通信大、大東化成工業のグループは、20歳から29歳の女子学生20人を対象とした官能評価試験を実施。  ファンデーション用の化粧パウダーや、人工皮革、カシミア、アクリル樹脂、シリコーンゴムなど12種類の物質の手触りについて評価してもらった。

「湿り気」+「なめらか」=「しっとり」 具体的には、利き手の親指と人差指で物質をつまんでこすり合わせたうえ、「温かい、冷たい、柔らかい、硬い、湿った、乾いた、なめらかな、ベタついた、ザラザラした、ツルツルした」という10種類の項目を数値化してもらった結果、ファンデーション用のパウダーが最も「しっとり感」が高く、「湿り気」と「なめらかさ」の二つの要素が組み合わされると「しっとり」と感じることが判明した。

触覚をコントロールできるようになれば 次に、ヒトの指が感じる摩擦刺激を計測して再現できるセンサーを使って、官能評価試験で使った12の物質について調べた結果、滑り出しでグッと摩擦力が高まりながら、その後、一気に摩擦力が下がったときに初めて「しっとり感」が生まれることがわかったという。  英科学誌「ロイヤル・ソサエティ・オープン・サイエンス」に発表した論文では、「しっとり感」を「shittori  feel」と表現。今後は、「さらさら感」や「ぬくもり」など、ほかの質感についても研究を進めていくとしており、触感を自由にコントロールすることが可能に慣れば、化粧品や繊維だけでなく、手術ロボット用のバーチャルリアリティシステムや、触覚を感じるアンドロイド型ロボットなどの開発につながると期待している。

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  • 日本語は微妙なニュアンスの言葉が多いからな
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