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家電量販店の閉店セールで激安になるPC周辺機器が“要注意”なワケ

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2019年08月18日 07:42  ITmedia PC USER

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 量販店の閉店セールでは、これまで通常価格で販売されていた製品が、2割引、3割引といった価格で処分されることが多い。時には半額以下に割り引かれることもあり、価格の高さ故に手が出なかった商品をゲットできる、絶好のチャンスとなる。



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 もっとも家電量販店に限っては、こうした閉店セールに伴う値引きは、あまり行われないのが常だ。それはどういう理由によるものだろうか。



●値引きでの処分セールが行われるまでのプロセス



 そもそも閉店セールを行うのは、業界を問わず、店頭の在庫を減らすのが目的だ。完全に店を閉めてしまうのではなく、小規模な改装に伴う一時閉店であっても、バックヤードに片付けられる商品の量には限界がある。それ故に多少利益を削ってでも、売って在庫の数を減らすという手段が用いられるわけだ。



 にもかかわらず家電量販店であまり値引きが行われない第一の理由は、ほぼ全ての店舗が配送センターを備えており、在庫の引き上げが容易なためだ。また、チェーン店であることから、近隣店舗への在庫移動も(移動先の店舗では歓迎されないが)可能だ。こうした手段が使える以上、利益を削ってまで在庫を減らす必要はない。



 また売って在庫を減らすのではなく、メーカーに返品して在庫を減らすという手段もよく用いられる。これが生鮮食料品だと、温度管理の関係で店舗から別の場所へと移動させること自体が難しく、売場からの引き上げは廃棄と同義だが、PCやスマホの周辺機器やアクセサリーはそうではないため、店員の意識も低く、メーカー返品はかなりカジュアルに行われる。



 もちろんメーカー側からすると、返品をいきなり送り付けられることほどはた迷惑なことはない。単純に売り上げがマイナスになるのはもちろん、いったん店頭に陳列されてパッケージが汚れた商品を新品として再出荷するのは難しく、コストをかけて再生作業をしなくてはいけないからだ。



 これらの折衷案として行われるのが、メーカーがある程度の価格補填(ほてん)を入れた上で、店頭で値引き処分されるという流れだ。ここでようやく、値引きでの処分セールという選択肢が出てくるわけである。多くの場合「やむを得ない選択」であることは、理解しておく必要がある。



●周辺機器・アクセサリーで大幅値引きされるのはヤバイ証?



 もっとも、こうした経緯を経て閉店に伴う処分セールが行われる場合でも、半額などの大幅値引きが行われることはあまりない。せいぜい2〜3割引程度と、他業界に比べるとかなりシビアだ。特にハードウェアはその傾向が顕著だ。



 これは前述のように、商品が時間の経過に伴って急速に劣化するわけではなく、最終的にはメーカー返品という奥の手が残されていることが一つ。もう一つは、もともとの利益率が低く、メーカーからの補填を含めても、値引きできる利幅に余裕がないためだ。



 特に家電量販店の場合は、あまり極端に値引きをすると、同じチェーン店内での食い合いが発生しかねない。同じチェーン店なのに、ある店舗では1万円で、隣町の店舗では5千円で売られているとなると、店の姿勢に対して客は不信感を抱く。在庫数が多ければそのリスクはさらに高まるわけで、在庫を減らしたいという閉店セールの目的にマッチしない。



 メーカーにとってもこれは同じで、バリバリの現行製品を値引き処分するのは、価格相場を破壊しかねず、百害あって一利なしである。また現行製品は店頭に納入されてから日も浅いため、パッケージを交換しての再出荷も用意だ。それならば「補填を入れずにそのまま返品してもらおう」ということになる。



 言い換えると、家電量販店、その中でもPCやスマホの周辺機器・アクセサリー売場で大幅な値引きが入って処分されている商品は、それだけ安値で売っても近隣店舗への影響が少なく、またメーカーも返品を受け入れたくないほど、価値が低い品であることが多い。閉店セールで格安でゲットして喜んでいたら、実は以前からずっと同じ処分価格で陳列されていた品だった……という可能性もあるわけだ。



●例外的に「大幅値引きで処分」されるのはこんな商品



 ただし例外的に、その他やむを得ない事情で、閉店にあたって格安で処分される商品は存在する。



 一つは、もともと量販店がチラシ商材として特売に使うことを前提に、返品不可という条件で格安で仕入れた商品だ。こうした品は、量販店としてもさすがに返品を言い出しにくいし、そもそも好条件で仕入れているため、補填なしでも閉店セール向けの商材となり得る。量販店の側としても無理に返品する必要がない。



 もう一つは、既にそのメーカーとの取引口座がないか、あっても日常の取引が少ない場合だ。量販店とメーカーがけんか別れしたケースの他、量販店側が無理をいって仕入れたために返品を申し出るのがためらわれるケースもある。一般的にメーカーは量販店に対して弱い立場にいるが、取引の継続を考慮しないならば話は別だ。こうした商品は、量販店が自腹を切って特価処分することになる。



 また、店頭に陳列されていたデモ機は、閉店時に特価処分の対象になりやすい。これらはメーカーが棚卸外で専用のサンプルを用意していることもあれば、在庫を開封してデモ機として使用している場合もあり、前者の場合はメーカーが回収するが、後者の場合は新品再生が不可能なため、補填を入れて店頭で処分する流れになる。



 もっとも、こうした品は実際で店頭で使われていただけに、ユーザーからするとかなりの地雷だ。例えばノートPCであれば、キーボードやディスプレイは店頭での使用がたたって劣化している可能性が高いし、また正常なプロセスに従わないシャットダウンなどで、ドライブに致命的な傷を負っている可能性もある。



 また何よりも肝心の店舗が閉店しており、修理なり返品を申し出ようにも窓口がなくなっているという問題もある。たとえチェーン店であってもたらい回しされることは避けられず、メーカーに直接持ち込もうにも、特殊なプロセスを経て販売されただけに、通常と同じサポートが受けられる保証はない。外観展示だけで電源が投入されていないならばともかく、基本的には手を出すべきではないだろう。



連載:牧ノブユキのワークアラウンド(PC・スマホの周辺機器やアクセサリー業界の裏話をお届けします)


このニュースに関するつぶやき

  • そんなことよりAMDとnVidiaの睨み合いでRX5600がなかなか出ないことに困ってるんだけど
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  • 店頭点けっぱなしの商品だったとしても、新品として販売されているのであればメーカー1年保証は確実につくし5年保証に別途加入すれば良いだけだ。
    • イイネ!9
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