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販売不振だったプリウスがまた売れ出したのは、なぜ?

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2019年08月18日 09:02  日刊SPA!

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日刊SPA!

写真初代プリウスは燃費だけという感じでしたが、4代目は燃費以外もとってもいいクルマ。担当Kも「一生乗る1台を決めろ!」と言われたら現行プリウスを選びます(新車は買えませんが……)
初代プリウスは燃費だけという感じでしたが、4代目は燃費以外もとってもいいクルマ。担当Kも「一生乗る1台を決めろ!」と言われたら現行プリウスを選びます(新車は買えませんが……)
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
 プリウスにどんなイメージを持っていますか? 燃費がいいクルマ、暴走する高齢者が乗っているクルマなど、いろいろあるでしょう。そんなプリウスは現行が4代目なんですが、気づけば顔とおシリのデザインが変わっておりました。人は見た目が9割と申しますが、クルマも見た目が大事ということが、プリウスでも重要な要素だったようです。

MJブロンディ改め永福ランプ=文 Text by Shimizu Souichi
池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

◆攻めすぎデザインを改めたらプリウスが日本の国民車に返り咲きました

 販売不振に陥っていたトヨタのハイブリッドカー・プリウスが、昨年12月のマイナーチェンジで顔が変わったのを機に、ふたたび売れ始めております! 今年の4月から販売首位に返り咲き、1月から6月までのトータルでも日産ノートを逆転してトップに。定位置に戻ってきました!

 現在の4代目プリウスが発表されたのは’15年末。当初は先代の勢いを引き継いでバカバカ売れたけど、2年弱で失速し、’18年には販売台数が半減(対’16年比)。アクアに負け、日産ノートにブチ抜かれ、ニッポンの国民車としての地位がやや揺らいでおりました。

 販売減の最大の要因は、前衛的すぎる顔にあるという評判でした。2代目、3代目プリウスのデザインは、誰にでもわかりやすい適度な未来感がウリだったけど、「そこに安住してちゃイカン!」という開発陣の意欲が裏目に出てしまいました。

 プリウスの失速は、日本と並ぶ金城湯池だった北米市場ではさらに深刻。まあアメリカの場合、ガソリン安やSUVブームという要因も大きいけれど、あちらでも顔の評判が悪かったのは確かです。

 個人的には、あのプリウスの歌舞伎みたいな顔、デザイン的に攻めてて嫌いじゃなかったし、おシリの造形なんか惚れ惚れするほど先進的でカッコよかった。走りもそれまでより断然よくなって、全体に志の高い、いいクルマになったと思っておっただけに、それが売れなかったのは少し腑に落ちない部分がございます。もちろん買ったわけじゃないですが。私が買ったプリウスは初代のド中古(43万円)だけなので。

 しかしトヨタとしても、看板モデルの販売不振を放置はできなかった。昨年末のマイナーチェンジでは、思い切って顔をフツーっぽく変えてきました。

 私としてはこの顔、どこかヌルいし、世間におもねってる感じがするなあと思いますが、なにせ国民車だけに、これくらいの顔が正攻法ではある。加えて自動ブレーキが全車標準装備になるなど、商品力もアップ。見事に販売トップに返り咲いたというわけです。

◆新プリウスの乗り心地は?

 そんなプリウスに、久しぶりに試乗することにしました。

「プリウス、すっごくいいです! 乗り心地が最高だし、室内も広いし、ハンドルの切れ味も適度にシャープだし、ハイブリッドもパワフルに感じますよ!」(担当K)

 乗ってみると、確かにイイ! 今の4代目プリウスは、出た時からそれまでのプリウスとはモノが違ったけど、それがさらに洗練されてよくなってる! カーマニア的に見ても走りがしっかりしててとっても気持ちイイ! これなら日本を代表する乗用車として世界に誇れる! いつか安くなったら中古車を買ってもいい! ケチですいません。

 といっても、プリウスがかつての地位を海外でも回復するのは難しいでしょう。欧米では、すでにエコカーの主役はEVやプラグインハイブリッド。一方EV化を全力で進めてきた中国は、今後はハイブリッド優遇に乗り出すともいわれていますが、もともと中国人はプリウスには見向きもしてこなかったので、ハイブリッドが売れるにしても、カローラやカムリなど別の車種でしょう。

 ただ、我々日本人はプリウスに乗ってりゃ間違いはない。EVやプラグインだからって、そんなに環境にやさしいわけじゃなく、実際はフツーのプリウスと大差ないんだし。ホント言えばプリウスみたいなフツーのハイブリッドカーは、価格を含めれば、フツーの人が乗るエコカーとして、「最も現実的な解」なんですよ! むやみにEVを普及させようとせず、相変わらずハイブリッドカーが売れまくってる日本は正しい!

 最近はプリウスというと、「高齢者の暴走カー」っつーイメージすらあるけど、それはプリウスが高齢者に大人気というだけのこと。日本では、プリウスは一種のブランド。不動の人気車なのでございます。

【結論!】
かつて日本一売れるクルマと言えばカローラ。それはもう死にたくなるほど退屈なクルマでしたが、それを思えば、今のプリウスみたいなマニア的に見てもいいクルマが販売1位なのは微妙にウレシイです。
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―

【清水草一】
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中。清水草一.com

このニュースに関するつぶやき

  • 今の年寄連中はクラウンが至高であり、カローラに乗り続けたトヨタしか知らないような連中だろ。もう10年もすれば様相は変わる。
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  • 家もプリウスですね。無難かと思って。トヨペットが勧めるし。
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