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“月額3600円、月間100GB、縛りなし”の実力は? 「Nomad SIM」を試してみた

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2019年08月19日 17:12  ITmedia Mobile

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写真筆者のもとに届いたNomad SIM。ソフトバンクのロゴの入ったマルチサイズSIMカードを使っている
筆者のもとに届いたNomad SIM。ソフトバンクのロゴの入ったマルチサイズSIMカードを使っている

 月間データ通信量が100GBで月額3600円、解約金はなし――そんな夢のようなモバイルデータ通信サービス「Nomad SIM」が登場しました。



【その他の画像】



 その実力はいかほどのものか。旅行中のデータ回線、そして自宅の固定回線(光回線)の代わりに使えるか、試してみることにしました。



(記事中の価格は全て税別)



●ソフトバンクの「Hybrid 4G LTE」ネットワークに対応



 Nomad SIMは、Nomad Worksが提供するモバイルデータ通信サービスで、ソフトバンクの「SoftBank 4G LTE」と「SoftBank 4G」(AXGP)のネットワーク(ソフトバンクでいう所の「Hybrid 4G LTE」)に対応しています。最高通信速度は下り187.5Mbps、上り37.5Mbps(共に理論値)です。



 ソフトバンクのネットワークを使った大容量で低料金のデータ通信サービスは既に幾つか登場していますが、Nomad SIMはSIMカードのみで提供されるという、他のサービスにはない特徴があります。ソフトバンクのネットワークに対応する、好きなSIMロックフリー端末で使えることが強みです。



 最低利用期間は1カ月で、それを過ぎた後の解約金は一切発生しないため、気軽に試すこともできます。



●プランは2種類 SMS受信も可能



 Nomad SIMの料金プランは2種類。先述の「月間データ通信量が100GBで月額3600円」なプラン「Basic Plan(ベーシックプラン)」の他に、月間データ通信量が300GBまでで、月額4800円の「Pro Plan(プロプラン)」も用意されています。この他に、契約時に事務手数料が3000円かかります。



 両プラン共に、「直近3日間で10GB以上通信すると速度制限」といった明示的な短期間での通信制限はありません。ただ、Webサイトのよくある質問を見ると「無制限ではなく回線元の判断によって、当月末まで128kbpsの速度制限がかかる場合があります」というただし書きもあります。



 他の通信サービスもそうですが、非常に極端な通信は制限される可能性があります。気を付けたい所です。



 Nomad SIMは音声通話に対応しませんが、SMSの受信には対応しています。SMSによる認証を行うサービスやアプリも問題なく利用できます。



 テザリング(インターネット共有)については、よくある質問によると以下のような状況です。



・iOS端末(iPhoneやiPad):非対応



・Android端末:機種による



・ルーター:OK



 確実にテザリングするには、SIMロックフリーのモバイルルーターを用意するのが一番手っ取り早そうです。



●旅行中の固定回線代わりになる?



 ある意味で夢のようなサービスであるNomad SIM。その実力を試してみましょう。



 まず、旅行中の固定回線代わりとして使ってみます。端末は、NECプラットフォームズのモバイルルーター「Aterm MR05LN」を用意し、旅行先の札幌市で宿泊するホテルのテレビ(恐らく60型)に挿した「Amazon Fire TV Stick 4K」から動画を見たり、スマートフォンやタブレットで旅行中の情報を収集したりしてみました。



 使い方としては、前回の連載とほぼ同様。この時はWiMAX 2+ルーターを使いましたが、旅程の途中で直近3日間の通信量が10GBを超えてしまい、翌日の午後6時頃から翌々日の午前2時頃まで通信制限を受けてしまいました。



 これに対して、Nomad SIMは月間のデータ通信量には制限があるものの、直近3日間の通信量に基づく速度制限はありません。4K動画視聴も含めて快適でした。



 旅行や出張時だけ1日に数GB通信するといった使い方をする場合は、Nomad SIMのようなサービスの方が都合がよい場合もあります。



 またNomad SIMは今の所、「平日のランチタイムに劇的に通信速度が低下する」というMVNOの通信サービスでありがちな現象は見受けられません。ただし、通信速度については常時やや控えめな印象です。



 例えば、通信上の混雑が少ないと思われる午前(深夜)2時台にソフトバンク純正のY!mobile回線と実測で比べてみた所、Y!mobile回線は下りで100Mbps超となったのに対して、Nomad SIMでは下り19.47Mbpsとなりました。もちろん、下りで20Mbps程度の速度が出ているので、動画視聴を含めて多くの用途で困ることはありません。



 また、ソフトバンクのネットワークをフルに使えることから、地下鉄での移動時や地下街でも極端に通信速度が低下することはありませんでした。この点、WiMAX 2+のハイスピードエリアモード(WiMAX 2+単独)を頑張って使うよりも、Nomad SIMの方が有利といえます。



●自宅の固定回線代わりになる?



 今回、通信量がさらに増えそうな使い方として、1週間ほどNomad SIMを自宅の固定回線代わりに使ってみました。



 テストは、自宅の固定ルーターの接続回線を、普段使っている光回線からモバイルルーターに挿したNomad SIMに置き換える、というシンプルな方法で実施。固定ルーターには、スマートスピーカーやネットワークカメラなど、多くのデバイスが接続されており、旅行中よりも求められる品質は高めです。



 旅行中と同様、下り通信で力不足を感じることはありませんでした。しかし、容量の大きなデータをアップロードしている最中に何らかのダウンロード操作をすると、ダウンロードがなかなか行われなかったり、場合によっては止まってしまったりすることがありました。



 一例を挙げると、スマホで撮った動画や写真を「Dropbox」や「Googleフォト」にアップロードしていると、スマートスピーカーで再生していた「radiko(ラジコ)」の音声が止まってしまうということありました。



 当然ながら、データのアップロードにかかる時間も、光回線と比べると長くなります。



 他にも、固定回線代わりにNomad SIMを使っていると通信の「速い」「遅い」という以前に、原因は不明ながら、データ通信が一時的に止まっているような挙動が何度か見受けられました。



 もちろん、筆者はNomad SIMを使っていることを承知の上で使っていたので「うーん。光回線に比べるとやや不安定だな……」程度に思いつつ、接続が復活するのを待っていたのですが、この状況に我慢ができない人が現れました。Fire TV Stickを使ってお気に入りの動画を見ていた我が子です。



 我が子は、動画が通常通りに再生されていないことに気が付くと、とても悲しそうな目をして「(動画が)見られない……」と訴えてきました。仕方ないので、息子が動画を楽しんでいる間は光回線に切り替えることになりました……。



 固定回線代わりに使うことを考えると、速度や安定性の面で課題は残りましたが、引越しや旅行、出張などで一時的に固定回線の「代打」として活躍する余地はありそうです。



 ただし、速度面よりも安定性の面で不安が残る結果となったこともあり、仮に容量的に問題が無かったとしても、今のところ「光回線からすぐに乗り換えたい」という感じではありません。


このニュースに関するつぶやき

  • すなわち、毎月最初の9分だけ高速通信で、以後は常時128kbpsか。高速と低速の切り替えがアプリからいつでもできればそこそこ使えそうだが…?
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