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「このまま消えてしまうのでは」──VTuberの先駆け「キズナアイ」に起きた「分裂騒動」 “1号”の投稿動画減少、ファンの不安に本人や運営元が説明

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2019年08月19日 23:32  ITmedia NEWS

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写真バーチャルYouTuber「キズナアイ」が4人に分裂し、中の人も増えたことが波紋を呼んでいる
バーチャルYouTuber「キズナアイ」が4人に分裂し、中の人も増えたことが波紋を呼んでいる

 3Dモデルのキャラクターを用いてYouTubeなどに動画を投稿する「バーチャルYouTuber」(VTuber)。その先駆けの一人である「Kizuna AI」(キズナアイ)に関して、現在“騒動”が起きている。もともと1人だった「中の人」が4人に増え、しかも最初の「中の人」の動画投稿頻度が著しく落ちたからだ。



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 ファンからは「このまま最初の中の人が消えてしまうのではないか」「この企画は彼女が望んだことなのか」など不安の声が上がった。これに対し、運営元のActiv8が8月16日に中国・Bilibili動画で声明文を発表。キズナアイさん自身も同日、動画で「私(最初の中の人)が消えてしまうというのはない」と説明した。



 キズナアイに何があったのか。事の始まりから現在までを振り返る。



●5月 キズナアイが4人に分裂



 事の始まりは、キズナアイさんが5月29日に投稿した「キズナアイが4人いるって言ったら信じますか? #1」という動画。動画内には従来のキズナアイさん(以降、区別のため1号とする)と、バーチャル空間で動画編集をしているキズナアイさん、ゲーム実況をしているキズナアイさん、踊りを見せるキズナアイさん──と見た目の変わらない4人のキズナアイさんが登場する。



 動画は10番まで続くシリーズとなっており、「見た目が変わったらキズナアイではないのか」「頭のぴょこぴょこを外したらキズナアイではないのか」「声を変えたらキズナアイではないのか」──など、「キズナアイたらしめるものは何か」を問いかける。



 このシリーズの投稿以降、投稿動画には複数のキズナアイさんがしばしば登場するようになった。



●6月 誕生日イベントで1号さんが胸中を吐露



 1カ月後の6月30日には、キズナアイの誕生日イベント「A.I. Party!2019 〜hello, how r u?〜」が開催され、壇上で1号さんは「私(キズナアイ)の可能性を広げていくためにこの決断をした。迷いはないが、皆を不安に思わせることも分かっていた。正直すごく不安もあった」と経緯を説明した。



 5月末に突然始まった「分裂」に動揺するファンに対し、1号さんが自身の考えを初めて説明する機会となった。



 「絶対に私(1号)は消えない。今回のことで離れていってしまう人もいて寂しい……。言葉にこんなに詰まるのは初めてで。ずっと好きでいてとは言わないので、どこかで見ていてほしい」と、複雑な胸中を吐露した。



 同イベントでは、「4人目のキズナアイ」として、中国語を話すキズナアイさん(以下、4号)も登場した。



●7〜8月 1号さんの動画投稿数が激減



 誕生日のイベントで「分裂」の経緯を説明したものの、7月後半になって1号さんの動画投稿やライブ配信の機会が激減する。それに代わるように、他のキズナアイさんによる動画が投稿された。



 この「1号さん不在」の状況に対し、ファンの不満が噴出した。Bilibili動画内のキズナアイ公式チャンネルのファン数が、100万人に届く寸前だった8月6日を境に激減。米国のネット掲示板・Redditに投稿された、キズナアイ分裂騒動を追う書き込みによれば、100万ファン到達の瞬間を1号さんがいるときに取っておくため、ファン登録を解除するファンが相次いだという。



●運営「初期ボイスモデルが活動休止するということはない」



 運営元のActiv8は8月16日、「ファンのみなさまの不安を解消したい」という思いの下、Bilibili動画内に中国語と日本語で声明文を発表した。



 声明文は、「キズナアイにおける『分人』という考え」と、「初期ボイスモデル(1号)の動画投稿頻度が下がった理由」の2点について説明している。



 同社は、「自分というものは他人によって引き出される存在。本当の自分は存在せず、『子供と接しているときの自分』も、『かしこまっているときの自分』も全てが『自分』であるという考え方が『分人』だ」と概念を説明する。



 その上で、「『中国の人たちと自分の言葉で話したい』と思った分人が、中国語を話せる4人目のキズナアイなのかもしれない」としている。



 「分人」は、小説家・平野啓一郎氏のエッセイ『私とは何か 「個人」から「分人」へ』(講談社現代新書、2012年)に登場する概念。作中では、いろいろな相手と話すときに自分の態度が変わるのはその相手用の「分人」があるからで、個人としての一貫性に必ずしも悩まなくていいとする新たな人間観だと紹介している。



 1号さんの動画投稿頻度が下がった理由については、「自社の方針により、新規ボイスモデルのキズナアイを中心とした動画配信をしていた。初期ボイスモデルは歌を中心とした動画配信をしていた」と、新規キズナアイに相対的にリソースを割いていた旨を説明している。



 一方、同日に配信された1号さんによる状況説明はやや異なる。



●1号「頻度が減ったのはサマソニ準備のため」



 「【LIVE】サマソニ開幕!緊急LIVE配信!」と題したライブ配信動画で、1号さんは「この1カ月、動画投稿頻度が減っていた。皆が心配していることがこの数日で分かった。(自身が出演する、8月18日開催の『SUMMER SONIC 2019』3日目に向け)気合いを入れて練習しようと7月20日に考え、『精神と時の部屋』にこもった結果、出てきたのが8月14日だった」と、動画投稿頻度が落ちたのはサマーソニックへの準備が理由だったとしている。



 「(キズナアイとして動画投稿をしている)他の2人も私の状況を把握していなかった。私が帰ってこない状況を見て、一生懸命考えてくれて、動画投稿の穴を空けたくない、ファンに心配を掛けたくないという思いで動画投稿をしてくれていた」と説明する。



 あらためて、「私(1号)が消えてしまうということはない」と自身の引退などについて否定した。



●ディズニーとの比較で見える「キズナアイたらしめるもの」



 キズナアイを取り巻く一連の騒動は、Activ8が動画を通して問いかけた「キズナアイたらしめるものは何か」に終始するのではないか。



 今回の「分裂」と似た取り組みに、ディズニーパークのアトラクション「タートル・トーク」がある。ウミガメの「クラッシュ」がスクリーン上で動き回りながら、観客を指名してリアルタイムにコミュニケーションするというアトラクションだ。日本では、東京ディズニーシーに2009年に設置された。



 クラッシュが登場する映画「ファインディング・ドリー」では、クラッシュの吹き替えを声優の小山力也さんが演じているが、タートル・トークでのクラッシュの声も小山さんと比べてほとんど違和感がない。



 タートル・トークでのクラッシュの中の人について、オリエンタルランドは明らかにしていない。しかしディズニーシーの営業日にはタートル・トークも一日中開いていることから、何人かの演者がボイスチェンジャーなどを用い、代わる代わるクラッシュを演じているとみられている。



 演者の演技に合わせて映像上の体が動き、客とリアルタイムにコミュニケーションできるという観点では、タートル・トークがVTuberの先駆けともいえるだろう。



 つまりディズニーは、「クラッシュの肉体(映像)」「クラッシュの声」「クラッシュとしての演技」「演者の秘匿」でクラッシュをクラッシュたらしめていると考えられる。



 キズナアイはどうだろうか。



 肉体に関しては、4号の服装が異なることを除けば全て同じだ。



 声に関しては、1号に他が似せている面もあるものの、聞けば違いに気付くレベル。



 クラッシュとキズナアイで大きく違うのは、「演技」と「演者の秘匿」ではないだろうか。1号さんはこれまでの動画で、中の人の「素」(か、それに近い演技)をかなり出してきたように見える。それが視聴者に親しみを感じさせ、ファンを獲得してきた経緯もある。



 また、Activ8としては情報を公開していないが、ファンは1号の中の人を特定している。4号の中の人も特定されており、キズナアイとしてではない同氏の言動の一部に対し、反感を覚えるファンもいるようだ。



 中の人自身の個性がキズナアイのアイデンティティーと密接に絡む中、中の人が増えるというのはファンにとって受け止めにくいのも想像に難くない。



 Activ8は声明の中で「分人」を強調していたが、同じ相手(ファン)に異なる個で接することが、「分人」の概念として適切なのか記者には疑問だ。



 「キズナアイの分裂」というActiv8の取り組みは、キズナアイの運用を広げていく上で必要不可欠だったのかもしれない。しかし取り組みの反響を見る限り、「キズナアイたらしめるもの」が何であるか、もう一度考えてみるべきではないだろうか。


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  • 4号が会社乗っ取って親分を私物化してる新社長の愛人だろうに てか4号の中国人が問題すぎる 登録解除しただけで京アニ事件の犯人呼ばわりは
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