子どもに見られる「2つのタイプの癇癪」と試してみたい対応4つ

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2019年08月20日 21:51  &Mama

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「それはできないよ」と伝えた途端、ウギャーと癇癪。抱きかかえてなだめようとすると、腕の中でエビぞりになり、挙句、床に寝転がり手足をじたばたさせ泣きわめく。


そんなわが子を前に、ママもカーと頭に血が上り、感情が爆発してしまうこともあるかもしれません。


幼児の癇癪について、『敏感っ子を育てるママの不安がなくなる本』著者の長岡真意子さんにこれまでのご経験と知見をもとにお話しいただきます。



2つのタイプの癇癪

癇癪には、大きく分けて「2つのタイプ」があると思います。


●ボルケーノ型癇癪


突き上げる強い感情が爆発するタイプです。どうしたいかを言葉でうまく表現できない幼児にもよくみられます。


普段から喜怒哀楽を外へと表しやすいタイプの子にもみられますが、同時に、普段自分の気持ちを我慢しやすいタイプの子が、それまで抑えた感情を一気に爆発するということもあるでしょう。


後者のタイプの子は、普段よく知らない人の前や場では、周りの空気をよく読み「いい子」に振舞い自分の気持ちを抑えがちな面があります。


また完璧主義で「こうあるべき」といった気持ちが強い子にもよくみられます。自分が描く理想のようには物事がいかないことへのジレンマが怒りとなって表れます。


●ドラマ型癇癪


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4歳以降のより年齢が上の子にみられることがあります。叫び声をあげ、周りに当たって音をたてたりと派手に振舞い、涙が出ていないこともあります。


アテンションが欲しかったり、「癇癪を起せば欲しいものが手に入る」と学習した結果、癇癪を繰り返していることがあります。



1と2のどちらの型であっても、思い通りに物事が進まないときに、癇癪以外の方法でその子が自分の気持ちを表す方法を培ってあげたいです。


癇癪は、「強い感情とうまく付き合う力とスキルを培って!」という子どもからのSOSととらえてあげるのが良いのではないでしょうか。


一つ一つの癇癪を、その子がこれから必要とする力やスキルを培う機会として、できることをしていきましょう。


また、お腹がすいていたり体調が優れないときに、幼児が自らの感情を制御するのは大変難しいものです。そうした場合は、まずはお腹を満たし、休むことを優先しましょう。



癇癪へのNG対応

(1)ママも怒りをぶつける


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感情をぶちまける子どもを前にすれば、ママの感情が高まるのも自然なこと。とはいえ、ママの怒りをぶつけ返しても、子どもはますます興奮し、火に油を注ぐようなものです。


まずはママが、できるだけ落ち着きましょう。


(2)子どもの要求を呑む


癇癪をしずめようと、子どもが要求することを「いいよいいよ」と呑むならば、子どもは、癇癪を起せば欲しいものが手に入ると学びます。


特にドラマ型癇癪には、癇癪を起しても要求は通らないと体験させてあげましょう。



癇癪への対応4つ

(1)まずは親子で落ちつく


強い感情に翻弄され考える力も想像する力も働かない状態の子に、言葉での説得を重ねても、何も学びません。まずは、親子で落ち着きます。教え・学ぶのはそれからです。


また公共の場では、なるべく静かに向き合える場に移動しましょう。


(2)子どもが落ち着くには共感とスキンシップが効果的


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子どもの要求をのまないとはいえ、「できません!」と厳しい口調で詰め寄る必要はありません。


例えば、「この玩具が欲しいのね。今日は買えなくて残念ね」など、子どものやり切れない気持ちに共感を示してあげましょう。できるならば、抱っこして背中をなでるなどスキンシップをとります。


ママを蹴ったり叩いたりとする場合は、身の回りの安全を確認し、「抱っこして欲しくなったら来てね」と少し離れたところで見守るといいでしょう。


(3)親子で落ち着いたら話し合う


例えば、「お店へ行く前に何を買うか決めようね」や「公園でもっと遊びたいときは、滑り台三回してから帰ることにしようか」など、一緒にルールを決めるのもいいと思います。


また、「気持ちがドッカ―ンと爆発しそうになったら、落ち着くために何ができるかな?」とアイデアを出し合ってみましょう。


年齢が上になるにつれ「お水を飲む」「深呼吸する」「『僕は(私は)怒ってる』と言う」など子どもなりに考えるでしょう。


(4)癇癪以外の方法で強い感情に向き合えたら祝う


癇癪を起さず、感情によりうまく向き合えたら「言葉で伝えてくれてありがとうね」など、こまめに認め、喜んであげましょう。



筆者の娘の一人も完璧主義な面があり、幼児期バナナが折れたりフランスパンに大きめの気泡があったりすると、癇癪を起していました。


振り返っても、癇癪は、感受性の強い子が自らの強烈な感情にどう向き合えばいいのかを学ぶ機会だったと実感しています。


癇癪を、その子が力とスキルを培う過程として生かしていきたいですね。



【参考・画像】
※ 長岡真意子(2019)『敏感っ子を育てるママの不安がなくなる本』- 秀和システム
※ Kamelia Ilieva、Creativa Images、fizkes / Shutterstock


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