新型iPhone、出荷台数は2018年を下回る? Apple PencilとUSB-Cケーブルに対応か

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2019年08月23日 07:41  リアルサウンド

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9to5Mac「iPhone 11 case maker planning for Apple Pencil support」より

 例年9月に発表される新型iPhoneに関するリーク合戦が熱を帯びてきている。今年の新型iPhoneは画期的な新機能の実装が予想されていないものの、利便性の面での改善は期待できそうだ。


(参考:新型iPhoneは「iPhone」ではない? 発売日やスペックなど新たなリーク情報が続々と


・背面にApple Pencilを収納?
 Apple製品専門ニュースメディア『9to5Mac』は21日、新型iPhoneの上位モデル対応ケースが出品されたことを報じた。新型iPhoneのモデル名については諸説あるが、「iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max」というのが有力である。対応ケースの出品が確認されたのはiPhone 11 Proであり、スマホアクセサリーメーカーのOlixarがイギリスのスマホアクセサリー専門ショッピングサイト「MobileFun」に出品した。


 出品されたケースでもっとも目を引くのは、背面にApple純正のペン型入力デバイスであるApple Pencilを収納するポケットがあることだ。商品の説明には「プレミアムな本革から作られたiPhone 11 Pro対応Olixar製の優雅なケースは、便利なApple Pencil用カバーがついたスリムで滑らかなパッケージで、魅惑的なスタイルと一流の保護をあなたのiPhoneに提供します」とある。ケースのカラーバリエーションはブラックのグレーの2色が用意されている。また、iPhone 11の対応ケースは未出品であることから、Apple Pencilに対応するのはモデル名にProが含まれる上位モデルのみと考えられる。出品されたケースは予約が可能であり、価格は19.99ポンド(約2,600円)である。


 Apple Pencilは2015年に初代iPad Proと共に発表され、従来から存在していたサードパーティー製のペン型入力デバイスを大きく凌駕する書き心地で評判となった。2018年には新型iPad Proと共に第2世代が発表されたのだが、現時点ではiPhoneには対応していない。


・LightningとUCB-Cを同梱?
 一方Apple製品専門ニュースメディアとして『9to5Mac』と双璧をなす『MacRumors』は21日、新型iPhoneはUSB-Cケーブルに対応すると報じた。この報道の情報源は香港で運営されているスマホ充電器専門メディア『ChargerLAB』なのだが、USB-Cケーブルに加えて従来から使われているLightningケーブルも同梱されると伝えている。なお、USB-Cケーブルを利用した場合はLightningケーブルの2倍の速度で充電できるとも語っている。


 ChargerLABは以前にもiOS製品の充電器に関する予想記事を公開しているのだが、その信頼度は「近からずも遠からず」といったところだ。例えば昨年、iPhone XS/XS MaxがUSB-Cケーブル対応充電器に対応すると報じたが、実際は対応しなかった。しかし、同じく同年発表された新型iPad ProはUSB-Cケーブルに対応した。


 じつのところ、新型iPhoneがUSB-Cケーブルに対応すると予想しているのはChargerLABだけではない。国内Apple製品専門ニュースメディア『Macお宝鑑定団Blog[羅針盤]』は、今年4月にLightningケーブルをUSB-Cに変換するケーブルとUSB-C対応電源アダプタが同梱されると報じた。こうした仕様になる理由としてWireless PowerShare機能を実装するからだ、と述べている。


 Wireless PowerShare機能とは、今年5月から販売されているGalaxy S10/S10+に実装されて有名になった対応端末を重ねると電力を分け合えるというもの。実際に新型iPhoneにこの機能が実装されるかは定かではないが、iPhoneユーザが多い日本では便利な機能と言えるかも知れない。


・予想出荷台数は7,000万台
 新型iPhoneをめぐっては、早くも予想出荷台数が報じられている。テック系メディア『wccftech』は21日、新型iPhoneの2019年における予想出荷台数は7,000万台になると報じた。7,000万台という予測値は、2018年に発表されたiPhone XR/XS/XS Maxの同年の出荷台数8,500万台を下回っている。


 新型iPhoneの予想出荷台数が昨年の出荷台数を下回る理由は、2点指摘できる。1点目は、世界のスマホ出荷台数自体が減少傾向にあることだ。タッチスクリーンを搭載した初代iPhoneが2007年に発表されてからすでに10年以上が経過し、スマホ市場は成熟して目立ったイノベーションも起きないため、ユーザの買い替えサイクルが長期化しているのが世界規模の出荷台数減少の原因である。2点目は、新型iPhoneが5Gに対応しないと予想されるからだ。iPhoneの5G対応に関しては、既報のように2020年になると見られている。それゆえ、多数のユーザが今年発売の新型iPhoneを買い控えるのではないか、と考えられている。


 もっとも、新型iPhoneの出荷台数を増やす方法もある。その方法とは、iPhone XR後継機(つまり廉価版の新型iPhone)の価格を下げることだ。アメリカに限って言えば、2018年発表のiPhoneのなかで最も売れたのがiPhone XRである。人気モデルの後継機を安くすれば、ユーザの購買意欲を刺激するかも知れない。


 以上のように新型iPhoneはApple PencilやUSB-Cケーブルに対応して、利便性が高まるかも知れない。しかし5Gに対応せず、ましてや「驚きの新機能」も期待できそうもない。2019年の新型iPhoneは「いつもの新型iPhone」で終わる可能性が濃厚である。Appleに驚きを期待するならば、Apple ArcadeやApple TV+といったサービスに注目したほうがよいかも知れない。


(吉本幸記)


このニュースに関するつぶやき

  • XRはやけに販売促進が強化されてたな。新型は5Gに対応しないんだったら、控えめに登場するかも。
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