クラミジアワクチンの実用化が一歩近づく

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2019年08月23日 11:01  妊活・卵活ニュース

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初となるクラミジアのワクチン
8月12日、イギリスとデンマークの研究者らは、「THE LANCET」にて、初となるクラミジアのワクチンが、承認を得るために行われる臨床試験において、第I相試験(フェーズ I)に合格し、より現実に近づく実質的な試験段階に入ると発表した。

研究チームは、健康な女性35人(19〜35歳)を対象に、クラミジアワクチン2種類の臨床試験を実施した。今回、臨床試験に使用したクラミジアワクチンは、2種類ともに人体への安全性は立証済みである。

臨床試験において、クラミジアワクチン2種類いずれかを投与した女性には、免疫反応が検知されず、ワクチンの有用性が確認された。次段階の臨床試験では、感染を防ぐ効果を検証する。

早期発見が難しいクラミジア感染症
クラミジア感染症は、クラミジア・トラコマティスにより引き起こされる性感染症(STI)である。性感染症の原因のうち、半数を占めるといわれ、毎年、世界中で多くの感染が報告されている。

クラミジア感染症の治療は抗生物質となるが、無症状が多く、性器の分泌物や痛みといった症状より自覚できない。治療の遅れは症状の悪化をまねき、生殖器は損傷を受け、不妊の要因と成り得る。女性の場合、クラミジアの感染部位は子宮頸となり、発見の遅れにより6人に1人の割合にて子宮ら卵管への感染拡大が認められるという。

(画像はPixabayより)

THE LANCET

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