画像提供:マイナビニュース ●臨死体験をしたいんです!!
声優・稲川英里の初冠番組『稲川と○○』が4月よりスタート。稲川自身が企画から参加し、やりたいことを叶える生放送番組となっている。
今回は、番組第2回スタート前の稲川にインタビューを実施。番組についてはもちろん、彼女の好きなゲームや映画、音楽についてたっぷりと語ってもらった。
○■初の冠番組、実は緊張も?
――『稲川と○○』は稲川さんにとっての初の冠番組。とうとう始まりましたね。
ほんとうにありがたいです! これまで作品関連でのひとりMCはあるんですけど、これもいろいろな方が応援してくださったおかげです!
――どういった経緯で番組がはじまることになったんでしょうか。
番組のプロデューサーを担当してくださっている前田地生さんには、2012年に配信されていたショートアニメ『にゃんころり』でお世話になっていたんです。そのときから「番組やりたいですね」という話をしていたんですけど、それから紆余曲折あって、今回一緒に始めることになったんです。
――その時からずっとひとりで番組を始めたいという野望があった。
私は外交的な陰キャコミュ障なんですよ。ひとりでしゃべるのは苦じゃないし、好奇心旺盛でやりたいこともたくさんあるんです。ゲームとか、日本や海外の文学、映画、モデルガンとか、私が好きなものをみなさんに知っていただいて、一緒に盛り上がりたいなって。新しいことにも挑戦したいですし、それを仕事にできたらうれしいなって、虎視眈々と狙っていました。
――タイトルの『稲川と○○』にはどういった想いが込められているのでしょうか。
打ち合わせで、今後いろいろなことに挑戦するには、タイトルも柔軟性があるほうがいいよねということで決まりました。「○○」の部分には今後ゲストさんが来たら名前を入れるとか、「稲川とゲーム」とか「稲川と探検」とか、その都度サブタイトルにしていきたいです。
――満を持しての放送となった第1回の反響はいかがでした。
こんなに反響をいただけるとは思っていなかったのでうれしかったです。コメントを追いかけるのが大変といううれしい悲鳴もありました。これまで出会ってきた作品やキャラクターなど、いろいろなご縁が重なって私に興味を持ってもらえたのかなと。実は、すごい緊張していたんですよ。
――稲川さんはあまり緊張とかしないタイプなのかなと思っていましたけど、そうだったんですね。
私、結構肝っ玉がすわっているんですよ。緊張するときは大体、準備不足のときが多いんです。でも、マイク前に立って「REC」の赤いランプがついた瞬間吹っ飛びますし、ライブや舞台でも開演のブザーが鳴ったらこっちのもんだって。スイッチが切り替わるまでは胃が痛いんですけどね。それでも今回は「生放送だから変なこと言ったらどうしよう!」って。私の好きな洋ゲーや洋画のせいにはしたくないんですけど、口が悪いので(笑)。
――コメントもそうですけど、いろいろな感想が寄せられたと思います。
そうなんです。私の仕事をまっすぐ見て評価していただいて、そこから生まれた疑問や素朴な質問をたくさん送っていただきました。これまで私のことを見てくださったんだなって。番組内で「今後の番組をトーク中心にするかバラエティ中心にするか」のアンケート調査をしたんですよ。そうしたら、トーク中心が少しだけ多かったんです。私はこれまで番組に出演するときは、にぎやかしというか、バラエティ枠で呼んでいただくことが多かったので、そっちを期待されているのかなと思っていたんです。でも、私のパーソナリティを知りたいと感じてくれる方が多くて、うれしくて印象に残っています。
――作品を背負って出演されているときは、なかなか自身の深いところまでお話をする機会ってないですもんね。
私たちのお仕事は作品やキャラクターありきで、そこに興味をもっていただけるようにがんばっています。演じている稲川英里について知りたいと思ってもらえるなんて光栄です! 今後、番組の有料枠のほうで届いたお便りについて一問一答を続けていきたいですね。
○■バンジージャンプやダメージデニム!
――今後コーナーなどでやりたいこともたくさんあると思います。
実現可能かはわからないですけど、いつかロケをやりたいです。あとはバンジージャンプ!
――バンジージャンプ……?
日本で一番高いところから飛びたいんです! これまで3〜4メートルの崖や、もっと高いところからプールにダイブしたことはあるんですけど、「楽しい」が勝っちゃって怖くなかったんですよ。
――スリルが欲しいんですか?
私、突然の死に方がわからないんです。
――死……。
あ、死にたいわけじゃないんです(笑)。まだやりたいことがたくさんあるので! 今後演じる上での、臨死体験をしたいんです。バンジージャンプってロープがなかったら死んじゃうじゃないですか。その、一歩踏み込むときの勇気や決断ってどこから湧いてくるんだろうって興味があるんです。去年、自分で飛びに行こうと思ったんですけど、おみくじの運勢が良くなかったのでやめました。今年は大吉だったので行きたいんです。
――なるほど……。しかし初っ端からバンジージャンプとはすごい。
あとは日本の文化を知りたいし、伝えたいですね。『和風総本家』みたいな。それと、私はデニムが好きなので、日本デニムの総本山といったら岡山県なんですよ。有名な工場があるので、一度自分でダメージデニムを作ってみたいんです。創作する側の気持ちも知りたいし、それを観てまた挑戦する方がいたら良い相乗効果になるなって。
――やりたいことが具体的に固まっていますね。
ひとりでいるといろいろ考えちゃうんです。それを仕事にできれば万々歳じゃないですか。大人のみなさん、おねがいしまーす!
――ほんとうにこの番組は稲川さんにとっての挑戦ですね。ロゴも自分で書かれていたじゃないですか。あれも用意してきたんじゃなくてその場で。
そうなんです、即興です!
――「稲川」が眼鏡をかけているロゴも好きでしたけど、やっぱり「いなしり」ですね。
※編集部注:「稲川」の「川」が「しり」に見えるデザインになってしまった
あれはどう見ても「しり」でしたね。圧倒的しり感でした。何年、稲川って書いているんだという……。第1回の最後に番組を締めるときにも「稲川英里でした」を噛んでしまったんですよ。初の冠番組の最後に自分の名前を噛むなんて……。でも、こんなマイペースな感じで進めたいと思います。
●好きなゲーム、映画、音楽は
○■呼びたいゲストは
――今後はゲストなども。
呼びたいんですけど、私は自他ともに認める友だちの少なさで……。同業者じゃない友だちのほうが多いんですよ。藤田茜ちゃんや香里有佐ちゃん、そして先日『のむたむらんど♪』が配信開始された田村奈央ちゃんはプライベートで遊ぶことが多いので、マンツーマンでキャッキャウフフできたら最高ですね。みんなのかわいさを引き出し、私もhshs(ハスハス)できればなともくろんでいます。あと、私の趣味嗜好的に年上の方のほうが話が合うんですけど、ベテランの方が来てくれるのかなと。夢としては、私が勝手に恩師と仰いでいる、野村道子さんに来ていただけたら言うことはありません。
※編集部注:藤田茜は第3回にてゲストで登場した
――ゲストにも期待していますけど、稲川さんの趣味はたしかに渋いですね。稲川といえばゲームですけど、洋ゲーのイメージが強いです。
はい!『レッド・デッド・リデンプション2』もまだベータ版しか出ていないときも夜通し遊んでいて、やっとオンライン版が出て、友人と民警団を組んで、いまは良いチームにしています。ある程度お金が貯まったら、悪いことをしようかなと。『ディビジョン2』もプレイしていますし、『FF14』も相変わらずですね。
――以前(2016年7月)、インタビューしたときもお聞きしましたけど、『FF14』は長いですね。7月には拡張パッケージ『漆黒のヴィランズ』も出ますし。
そうです! 新ジョブの踊り子でヒャッハーしようと考えているので、いま詩学(ゲーム内通過)をめっちゃ貯めて装備を集めました。でも、機工士や吟遊詩人と同じ装備じゃないと言われたら、いままでの努力が……。遠隔DPSに光を……。
――うーん、ガチ勢の心の叫び……。好きな映画のお話もしましょうか。
それはもう『ゴッドファーザー』が不動の1位です。『薔薇の名前』も好きですね。なかなか布教しにくいので、最初は『ニュー・シネマ・パラダイス』や『ニキータ』から観てもらって慣れていくと。
――音楽も、先日の配信ではフー・ファイターズのシャツを着ていて。
そうなんです〜! フー・ファイターズを聴きながら走ったり筋トレをしたりしています。
――やっぱり僕は「Everlong」が好きなんですけど、稲川さんは?
MV含めて「The Pretender 」ですね。あとは「Best Of You」、「Skin and Bones」。最近の音楽だとシャインダウンやアダム・ランバートが好きですね。両親がケリー・クラークソンという女性シンガーが好きなんですけど、彼女は『アメリカン・アイドル』というオーディション番組出身なんです。アダム・ランバートも出演していて、私は無性に惹かれたんです。小中学生のころ、家族に隠れてこっそり貯めていたお年玉でCDを買って、当時ミュージカルとか舞台の練習用でもっていたMDに焼いて楽しんでいました。最近はクイーンのフロントマンとして活躍していて、私はクイーンも好きと好きのビッグバンじゃん! って楽しんでいます。
――アメリカのバンドが多めですね。
ほかにもジャズやクラシック、オペラも好きなんですけど、J-POPは勉強中です。最近あいみょんさんが好きです。『稲川と○○』では、私の好きな音楽やファッションなどを紹介していければと思っています。今回もコンバースを身に着けているんですけど、私、体に星のアザがあって、小さいときから星に縁があるんです。
――『ジョジョ』じゃないですか。
※編集部注:漫画『ジョジョの奇妙な冒険』。主役であるジョースターの一族には首に星型のアザがある
そうなんです! でも、スタンドも波紋も使えなくて〜。かなしい……。こういう風に番組でも発信していけたらと思っています!(加藤大樹)