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芦田愛菜 ポケベル、黒電話に「楽しくなる」? 読書遍歴がすごすぎ!

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2019年08月24日 11:30  AERA dot.

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写真芦田愛菜(あしだ・まな)/2004年、兵庫県生まれ。ドラマ「Mother」(10年、日本テレビ系)で実母から虐待される少女を演じて注目を集める。「マルモのおきて」(11年、フジテレビ系)で連ドラ初主演。13年には映画「パシフィック・リム」でハリウッドデビューを果たす。第34回日本アカデミー賞新人俳優賞ほか、受賞多数。初の単行本『まなの本棚』(小学館)を発売したばかり。 (撮影/写真部・片山菜緒子)
芦田愛菜(あしだ・まな)/2004年、兵庫県生まれ。ドラマ「Mother」(10年、日本テレビ系)で実母から虐待される少女を演じて注目を集める。「マルモのおきて」(11年、フジテレビ系)で連ドラ初主演。13年には映画「パシフィック・リム」でハリウッドデビューを果たす。第34回日本アカデミー賞新人俳優賞ほか、受賞多数。初の単行本『まなの本棚』(小学館)を発売したばかり。 (撮影/写真部・片山菜緒子)
 ついこの間まであんなに小さかった芦田愛菜さんも、はや15歳。背も伸びて、すっかりお姉さんな雰囲気です。根っからの本好きとして知られる愛菜ちゃんだけあり、作家の林真理子さんと“読書対談”を繰り広げました。

【林真理子さんとのツーショット写真はこちら】

*  *  *
林:貴重な夏休みなのに、今日はありがとう。

芦田:いえいえ、とんでもないです。

林:今日は、愛菜ちゃんにプレゼントを持ってきました。『私のスポットライト』(ポプラ社)という本なんだけど、お芝居を目指す女の子の物語で、愛菜ちゃんをイメージして書いたの。ぜひ読んでください。

芦田:え〜っ、すごい! ありがとうございます。うれしいです。

林:きょうは愛菜ちゃんにお礼を言わなきゃと思って。私は日本文芸家協会の副理事長をやってることもあって、どうやったらみんな本を読んでくれるかいつも考えてるんですけど、なかなかうまくいかないんです。でも、愛菜ちゃんが今回出した『まなの本棚』(小学館)という本で、「私、本が大好き!」と言ってくれて、私たち作家をどれだけ力づけてくれたか。ほんとにありがとうございます。

芦田:こちらこそ、ありがとうございます。

林:うちの娘、いま大学3年生なんですけど、まるっきり本を読まないんですよ。子どものころ『赤毛のアン』を渡したら、「こんなきれいごと、フン!」とか、「ウザい!」って言うんです。

芦田:アハハハ。

林:「家の本棚に本があったら、子どもはみんな読みますよ」と言う人がいたんだけど、まったくそれは間違いで、うち、渡り廊下に書棚があって、本が2千冊ぐらいあるんです。

芦田:わぁ、すごぉい!!

林:だけど娘は、そこを毎日通りながら、まったく読まないの。なんで本を読む楽しさをわかってくれないんだろうと思って、ほんとに悲しくなっちゃうんです。本が嫌いになるきっかけの一つに、夏休みに読書感想文を書かされるというのがあると思うんですけど、そういうことはありませんでした?

芦田:強制されて読む本は、自分で選んだ本よりかはおもしろさが減ってしまうというか、やっぱりあんまり積極的になれませんでしたね。

林:「朝の10分間読書運動」で小学校のときまではみんな本を読んでくれるんだけど、中学校になってスマホを手にするようになって、世界とつながっておもしろいものが次から次に出てくると、本なんて読まなくなっちゃうんですよね。

芦田:私にとって本は、ゲームとかインターネットの世界に触れるよりも先に出会っていて、自分にとっていちばん近くにあるものだったんです。本がない人生なんて考えられないというぐらいで、私はすぐ本に手が伸びてしまうんですけど、確かにゲームも楽しいですよね。そこが難しいですね。

林:『まなの本棚』は、愛菜ちゃんが好きな84冊の本を取り上げて、その本との出会いについていろいろ書いてますけど、その中に私の本(『本を読む女』)も入れてくださってうれしいです。愛菜ちゃんは、『ぐりとぐら』とかふつうの絵本から読み始めて、小学生になってからいろんな児童書を読んだみたいで、こういう本に出会わせたご両親が素晴らしいと思う。本をたくさん読み聞かせてくれて、たくさん買ってくれて。

芦田:小さいときから両親が図書館から本を借りてきてくれて、常に身近に本があるという環境をつくってくれて、そのことには両親にすごく感謝してます。

林:わりと大人っぽい本も子どものときから読んでいて、『細雪』も、もう読んじゃってるんですね。いくつのときに読んだんですか。

芦田:『細雪』は小学校6年生です。

林:えっ、小学校6年生!? 「こんなのまだ早い」とか言われなかったんですか。

芦田:そういうことはあんまりなかったですね。けっこう自由に本を選ばせてくれて、私が選んだ本に対して何か言われたことはないです。

林:読んで理解できました?

芦田:そのときはちゃんと理解できていなかったんです。でも、あとから読み直してみると、違うふうに感じたり、考え直したりする本もたくさんあって、それはそれで本の新しい楽しみ方だなと思ってるんです。

林:なるほどね。

芦田:小学校3、4年とか、もっと小さいときは、やっぱり古典って難しくて、わかりづらいというイメージがあったんですけど、「高瀬舟」(森鴎外)を読んで、すごくおもしろいと感じて、それから古典にも挑戦したいなと思うようになりました。

林:「高瀬舟」を読んで、暗いとは思わなかったんだ。

芦田:暗いというか、いろいろとすごく考えさせられました。

林:そうなんだ、考えさせられたというのがすごい。村上春樹さんにももう出会ってしまったんですね。初めて“春樹体験”したのはいつだったんですか。

芦田:中学1年か2年のときです。そのときけっこう話題になっていた本があって、村上春樹さんはハードルが高かったんですけど、挑戦してみようと思って読みました。

林:愛菜ちゃんはいま中学3年生ですけど、中学1、2年生のころ話題になっていた本というと……。

芦田:『騎士団長殺し』です。

林:村上春樹さんの小説って、日常の中に突然、非日常が出てくるでしょ。ふつうの小説だと思って読んでいくと、突然「えっ?」みたいなことがあるけど、それはすんなりと受け入れられたんですか。

芦田:最初はけっこう戸惑いましたけど、逆にそれがおもしろくて、新しいジャンルの本に出会えたというか、すごく読みごたえがある本に出会えたなと思います。

林:『騎士団長殺し』は2分冊の長編ですけど、トルストイとか、そういう長編にも挑戦してるんですか。

芦田:トルストイは、サラッと読んだことはあるんですが、外国文学はまだなかなか……。

林:『楡家の人びと』(北杜夫)は?

芦田:はい、それは読んだことがあります。

林:『ジェーン・エア』とか『嵐が丘』とか、必読書というべき古典をちゃんと読んでいるのも素晴らしいし、びっくりしました。『ジェーン・エア』とか『嵐が丘』を読みながら、こんな恋愛、素敵だなとか、恋愛への憧れを募らせたりするんですか。

芦田:そうですね。この本(『まなの本棚』)をつくるときに本を読み直したんですけど、『あしながおじさん』を小さいころ読んだときには、ラブストーリーなんてぜんぜん思ってなかったんです。でも、いま読むと、すごく素敵な恋のお話だなと思って。でも最近ですかね、そういうふうに思えるようになったのは。

林:本に出てくる人と、自分もこんなふうに恋愛してみたいなって思ったりすることは?

芦田:本の中の人たちがうまくいったらいいのになとか、素敵だなとかは思うんですけど、あんまり「自分が」という感じにはならないかもしれないです。

林:そうなんだ。まだちょっと早いのかな。2、3年してまた読むと、ちょっと違ってくるかもしれない。愛菜ちゃんが本を読んでいて、「この子、私だ。これって私のことじゃない?」と思うことってあります?

芦田:自分と重ねて読むというよりかは、私は本を映画とかドラマみたいに感じているというか、どこか遠く離れたところから見てる感じなので、これは自分だなと感じることはあんまりないんです。

林:それはふつうの女の子の読み方とはちょっと違いますね。私は『あしながおじさん』を読んだときに、どうしてもアメリカの寄宿学校に行きたくてたまらなくなっちゃったんですけど、そういうことはなかったですか。

芦田:そういう憧れは生まれますし、「こんなことがあったらいいな」という妄想を広げてくれるのが本の世界だと思うんです。「ああ、こんなことできたらいいな。でも、できないだろうな」って思うので、本で疑似体験をしようと思ってるのかもしれないですね。

林:私は『赤毛のアン』を読んだときに、物語の舞台になっているプリンスエドワード島にどんなことがあっても行きたいと思ったんです。

芦田:私も『赤毛のアン』を読んだときは、すごくプリンスエドワード島に行きたいなと思いました。でも行くと自分がイメージしている街並みが崩れちゃったりすることもあるのかもと思うと、「本は本の世界のままであってほしい」という思いもあったり……。でも実際にそこに行ってみたいなという気持ちはありますね。

林:私、大人になってから、雑誌のグラビア企画でプリンスエドワード島に行ったんです。確かに本の世界の景色が広がってたんだけど、退屈で退屈で(笑)。島じゅう牛と奇麗な家しかないの。どこを見てもずっと同じ景色がある感じで、「えー、こんなのか」って(笑)。

芦田:アハハハ。そうなんですね。でも、アンも妄想とかが好きだったりして、それって自分の周りに楽しいことがないなって思うからこそ、そういう妄想好きの女の子が生まれたのかな、なんて思います。

林:そうかもしれないですね。愛菜ちゃん、アガサ・クリスティが大好きなんですね。私も好きで、家に帰る電車の中で読んでて、降りる駅に着いたんだけど、もうちょっとで読み終わるからと思って、そのまま終点まで行っちゃって、ホームのベンチで折り返しの電車が来るまでずっと読んでたことがありますよ。

芦田:ああ、わかります。

林:愛菜ちゃんは小学生のときにもうアガサ・クリスティを読んでたんでしょう? すごいです。アガサ・クリスティはかなり高度だと思いますよ。日本の人だと宮部みゆきさんもお好きなんですよね?

芦田:そうです。ミステリーって、読むと止まらなくなります。

林:松本清張さんも読む?

芦田:挑戦しようと思ったことは何回かあるんですが、まだちょっと手が出せなくて。

林:あの昭和の匂いは、中学生にはまだちょっと難しいかも。

芦田:でも、その時代だからこそ存在するトリックとかもけっこう好きです。ポケベルとか……。

林:ああ、ポケベルも昭和かぁ(笑)。

芦田:あと黒電話とか、そういうのが出てきたりすると、ちょっと楽しくなりますね。

(構成/本誌・松岡かすみ)

※週刊朝日  2019年8月30日号より抜粋

このニュースに関するつぶやき

  • 林先生、本があるだけじゃダメでしょ。読み聞かせをして一緒に読んで、物語の面白さを伝えていなかったのでは?
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  • 『卍』『痴人の愛』は中1で読んだ……谷崎さんって変態なんだな、って思った�Ԥ��Ԥ��ʿ�������(*`・ω・)ゞ�Ԥ��Ԥ��ʿ�������
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