AVIOT、House of Marley、Beats by Dr. Dre……各メーカーの最新ワイヤレスイヤホン4種

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2019年08月24日 14:41  リアルサウンド

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 毎回、気になる楽器や機材を紹介するコラム。今回は、コードレスで左右が独立して分離した、Bluetooth接続の“完全ワイヤレスイヤホン”を4つピックアップしたい。


(参考:情報過多の時代に「Zeeny」はいかが? メールやLINEのメッセージを読み上げる“ヒアラブルイヤホン”レビュー


・TE-BD21f-pnk(AVIOT)
 ここ最近、音楽好きの間で「AVIOT」というメーカーの名前がよく挙がっている。AVIOTは日本のオーディオブランドで、Internet of Things(モノのインターネット)と、Audio、そしてVisual それぞれの頭文字を組み合わせた名前である。世界でも稀な、母音節を中心とした発音体系を持つ“日本語”に慣れ親しんできた人々の耳に合わせたチューニングがされているのが特徴だ。AVIOTが話題となった理由の一つは、ピエール中野(凛として時雨)が同メーカーの「TE-D01d」を愛用しているということを、事あるごとに公言してきたことが大きい。そこから口コミで広がっていき、今や老舗メーカーのイヤホンにも迫る勢いの人気を誇っている。


 そんなAVIOTから今回、ピエール中野監修によるスペシャルチューニングを施したコラボレーションモデル“TE-BD21f-pnk”が登場。7月31日より発売されている。約2年に渡るトライアンドエラーを重ね、完全ワイヤレスイヤホンとしては“世界初”のハイブリッドトリプルドライバーを搭載したAVIOTのハイエンドモデル“TE-BD21f”。そこに、イヤホンマニアとしても知られる中野のアドバイスを反映させているという。


 もともと“TE-BD21f”は、低域での歪みが少ないダイナミックドライバーと、立ち上がりが速く中高音域を忠実に再現するバランスドアマチュアドライバーとを組み合わせた、ハイブリッドタイプの完全ワイヤレスイヤホン。それが、ドラマーである中野ならではのこだわりによって、太くて豊かなキックサウンド、目の前に迫るようなボーカル表現、どこまでも伸びていくようなハイトーンがより鮮明に再現されている。


 そんなコラボモデル“TE-BD21f-pnk”は、デザインにも趣向を凝らしている。たとえば、中野ファンにはおなじみのキャラクターロゴが、イヤホン本体と充電ケースにあしらわれており、カラーリングもオリジナルにはない“ブラックXゴールド”を採用。また、中野のアイデアにより、イヤホンの片側が落下しても紛失しないよう左右のイヤホンを繋ぐシリコンストラップが同梱されている。これは事前に彼が、ファンへアンケートを取り、そこから上がってきた要望を反映させたという。


 さらにボイスアナウンスには、アニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』の常守朱(CV:花澤香菜)を起用。電源のON/OFFや、ペアリングの開始/終了などを、常守朱がアナウンスしてくれるというのだから、『PSYCHO-PASS サイコパス』ファンも、花澤ファンも要チェックだ。


 ちなみに筆者は現在、AVIOTの“TE-D01d”を愛用しているのだが、それまで使用していた同価格帯のイヤホンと聴き比べた時に、音像の奥行き感、立体感が明らかに違っていて驚いた記憶がある。“TE-BD21f-pnk”は現在、品切れ状態が続いているようだが、ぜひとも一度手に取ってみてほしい。


・LIBERATE AIR(House of Marley)
 ボブ・マーリーの音楽や、そこで伝えていた普遍的な愛、そして自然や生命に対するリストペクトをマーリーファミリーが具象化し、素材と環境に配慮した製品を作ることをモットーとするブランド・House of Marleyが、初の完全ワイヤレスイヤホン“LIBERATE AIR”を7月25日から発売した。


 “LIBERATE AIR”は、昨今問題となっている海洋プラスチックごみ問題に対処するため、環境に配慮した代替品として開発されたイヤホンである。本体には、竹やおがくずから作られた天然木繊維複合材、リサイクル可能なアルミニウム、ペットボトルからなるREWIND TMファブリックなどアースフレンドリーな素材を使用。またチップには、アメリカの移動体通信の通信技術および、半導体の設計開発を行なっているクアルコム社製のQCC3020を搭載。オーガニックな外観でありながら、最新のテクノロジーが導入されているというわけだ。


 さらに最大9時間の連続再生、専用の充電ケースを使用すれば約32時間の再生が可能となっており、毎日の通勤通学はもちろん、長時間のフライトなど、いつどんなシーンでも音楽を楽しむことが可能だ。しかもIPX4防水仕様なので、ジムでのアクティブな仕様にも対応している。


・Powerbeats Pro(Beats by Dr. Dre)
 ヒップホップアーティストでありプロデューサーのドクター・ドレーと、レディー・ガガやU2、エミネムなどのトップアーティストが所属する<Interscope Records>の社長、ジミー・アイオヴィンにより2006年に設立されたオーディオメーカー・Beats by Dr. Dreからも、完全ワイヤレスイヤホン“Powerbeats Pro”が7月20日より発売された。


 特徴は調整可能なイヤーフックで、これを耳にかけることによってさらに快適な付け心地と優れた安定性が実現。耐汗/防沫機能もパワーアップしているので、ワークアウトなど激しい運動でも外れる心配はないし、汗による故障もまずない。左右どちらのイヤーバッドでも、ボリュームとトラックを自在にコントロールできるのは、荷物を抱えている時など片手がふさがっている際に大変便利だ。


 音質面も問題なし。ダイナミックな音域とノイズアイソレーションにより、バランスの取れた迫力サウンドを実現。新たに搭載されたApple H1チップにより、離れていても接続を維持できる。さらに、左右どちらのイヤーバッドも最長9時間の再生が可能。途切れることなく音楽を自由に楽しめる。充電ケースを使用すれば、24時間以上の再生が可能で、バッテリー残量が少なくなっても、Fast Fuel機能を使えば5分の充電で約90分再生できるという。


 これまでワークアウト用の完全ワイヤレスイヤホンというと、耐汗/防沫機能や装着性が高くてもサウンド的になかなか満足のいくものが見つからずにいたのだが、“ Powerbeats Pro”なら音楽もスポーツも同時に深く楽しめそうだ。


・ST-XX(SOUL)
 最後に紹介するのは、グラミー賞を受賞した米国のヒップホップアーティスト、リュダクリス監修のもと、最初のヘッドホンを企画し、グローバル市場でそのブランドポジションを確立したメーカー・SOULが、7月16日に発売した“ST-XX” 。とにかく、見た目の小ささとカラフルなデザインが目を引く。片側のイヤピースでたったの4グラムというライトでミニマルなデザインながら、パワフルな音を提供している。カラーリングは、ラズベリーレッド、レモンイエロー、サクラピンク、ネイビーブルー、ピュアホワイト、そしてマットブラックの6種類。従来のイヤホンにはあまりなかったカラーも多く、発色もとても綺麗だ。


 USB Type-Cを採用した高速充電で、最大連続再生時間は5時間(スタンバイ時間は最大40時間)。充電ケースを使えば最大20時間再生可能である。とりわけ重宝するのは、音楽を聴きながら外部の周辺音を取り込む“オーディオトランスパレンシーモード”。これにより、イヤホンを付けっぱなし、音楽を流しっぱなしにしてもBGMのようにして近くの人と話をしたり、電車の中のアナウンスなどを聞き取ったりすることが可能となっているのだ。


 以上、ここ最近発売された完全ワイヤレスイヤホンを4つ紹介した。皆さんのリスニング環境に合わせて、お好みのモデルをぜひ試してみてほしい。


(黒田隆憲)


このニュースに関するつぶやき

  • ドクタードレーはクロニックだけ聴いたかな♪初っぱなによき曲あったから通しではないな。2PACにはヒーロー性劣るな
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