『なつぞら』広瀬すず×中川大志、夫婦として新たな挑戦 なつは優と共にどんな人生を描く?

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2019年08月25日 06:11  リアルサウンド

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『なつぞら』写真提供=NHK

 『なつぞら』(NHK総合)第21週「なつよ、新しい命を迎えよ」で、なつ(広瀬すず)は出産を経て職場復帰を果たした。


参考:『なつぞら』第127話では、なつ(広瀬すず)がテレビ漫画の作画監督の打診を受ける


 週の初めである第121話、なつは十勝の柴田家に妊娠を報告する。受話器を置いたなつに坂場(中川大志)が「もしお義母さんのそばにいられたら安心だろうな、君も」と声をかける。なつは「でも仕方ないよ。北海道は遠いし、仕事は産むギリギリまで休めないし、ここで頑張るしか」と自身に言い聞かせるが、その思いが十勝にまで届いていたのか、陣痛を前に富士子(松嶋菜々子)、泰樹(草刈正雄)、剛男(藤木直人)の3人がなつの元に駆けつける。


 坂場はすっかり立派な主夫として、なつを支える存在に成長。その一端を担ったのが、富士子からなつへと託されたレシピノートだった。「適当な料理で驚いたっしょ」と富士子が声をかけながら坂場と2人キッチンへ。演じる松嶋菜々子と中川大志は、2011年に社会現象を巻き起こしたドラマ『家政婦のミタ』(日本テレビ系)で家政婦と派遣先の長男として共演している。時が経ち、こうして義理の親子関係を演じているのも不思議だが、正直な坂場の性格と少しズレた富士子のキャラが上手く噛み合っているのも面白い。


 なつに会いたい気持ち一心で東京にやってきた泰樹になつは、「じいちゃんの夢を少しはこの子にも継がせてやってよ」と命名をお願いする。なつの頼みとあって、東京にとどまり7日間考え抜いた泰樹は、なつのように優しい子になるようにと願い、夢を乗せ、「優」と名付ける。思い浮かぶのは、やはり主題歌のスピッツ「優しいあの子」。脚本が先か、主題歌が先だったのかは不明だが、〈切り取られることのない 丸い大空の色を 優しいあの子にも教えたい〉という歌詞に、いつか優が十勝の大地を訪れる姿を想像してしまう。そして、なつの娘、自身のひ孫でもある優にデレデレの泰樹も容易に思い描かれる。


 産後6週間で職場復帰したなつに対し、坂場は優との距離をどんどん縮めていく。初めて笑顔を見せたという坂場の報告になつが嫉妬する一幕にはホッコリさせられる。24日放送の『土曜スタジオパーク』(NHK総合)に生出演した中川大志。スタッフにも内緒で、「坂場」の表札を持った雪次郎(山田裕貴)、レミ子(藤本沙紀)が登場するというサプライズもありつつ、赤ちゃんをあやす演技では、広瀬すずに対して、自分だけがなかなか上手くいかず、特別に赤ちゃん稽古の時間が設けられたと撮影裏のエピソードを明かしていた。


 「また一緒に夫婦でアニメーションを作れたらいいな」と若干のネタバレを予感させつつ、中川は今後の子育て問題にも言及。第22週「なつよ、優しいわが子よ」では、成長した優に育児と仕事の両立で悩むなつと坂場の姿が描かれる。同じ母親として茜(渡辺麻友)の協力、今後も富士子や泰樹らの手助けは必須になってくるだろう。


 また、雪次郎と夕見子(福地桃子)の間に第一子、照男(清原翔)と砂良(北乃きい)に第二子が産まれ、ベビーブームが到来。今後大きくなっていく優を含め、誰が演じるのかといった期待や、どんどん賑やかになっていく坂場家、柴田家の画も楽しみな要素だ。第22週の予告で少し天陽(吉沢亮)の姿がインサートされるが、靖枝(大原櫻子)との間にも子供が生まれている。


 『なつぞら』も残り1カ月。クランクアップも報告され、最終回が少しずつ迫ってきている。子育てと仕事の両立を経て、なつは坂場と優とどのような人生の続きを描いていくのか。(渡辺彰浩)


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