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大関れいかさん、突然「ハブられた」小学校時代 「生きてるだけで私えらい」と思えるまで

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2019年08月26日 07:00  ウィズニュース

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写真クリエイター・女優の大関れいかさん=野口みな子撮影
クリエイター・女優の大関れいかさん=野口みな子撮影

 【#withyou 〜きみとともに〜】
 6秒動画アプリ「Vine」のフォロワー数が日本一の女子高校生となり、現在YouTubeなどで活動しているクリエイター・女優の大関れいかさん(22)。明るいキャラクターが持ち味ですが、実は、小学校の時にいじめを受けていたと明かします。突然始まった「ハブられる毎日」。追い詰められる中、大きな決断をします。後押しをしてくれたのは、悩みを打ち明けることができた身近な人たちの存在でした。悩んだ日を振り返りながら「居場所増えていってる気がする」と話す大関さん。「生きてるだけで私えらい」と思えるまでを聞きました。(朝日新聞デジタル編集部・野口みな子)

<おおぜき・れいか>
 YouTuber。1997年生まれ。東京都出身。高校生のとき6秒動画アプリ「Vine」に投稿を始め、軽妙な言い回しやコミカルな表情が人気を博す。2016年に解説したYouTubeチャンネルの登録者数は約58万人。Twitterは約78万人。女優としても活動し、幅広い層から支持される22歳。

【動画】「突然、学校行ったらみんな敵になってた」 大関れいかさんが明かす「いじめ」

Vine「ひそかにやっていた」
ーー大関さんと言えば、忘れられないのが「Vine」です。始めたきっかけは何だったんですか。

 ただヒマだったから始めたんです。ちょうど高校2年生の冬のテスト期間中、勉強もちょっと飽きてきて、ヒマだなーっていうときに、よくVineを見てたんですよ。それで、ちょっとやってみようかなーっていうくらいの軽はずみな感じでした。

 そしたらすごく反響が大きくなっていって、めちゃくちゃ驚きました。最初「どうしよう親にバレる」と思って(笑)。思いっきり家のリビングで撮ってたんで、「何この動画!?」って怒られるんじゃないかと(笑)。学校では教室に後輩とかが「あれだよ!」って見に来たりして、戸惑いましたね。

ーー大関さんがつくる面白い動画の数々に何度も笑いました。学校の中でも、ムードメーカー的な立ち位置だったのでしょうか。

 中学校まではそうでしたね。中学校のときはクラスにひとりはいるような「うるさいやつ」でした。

 あんまり覚えてなかったんですけど、最近実家帰って、中学のみんなの色紙見たら「大関はとにかくうるさかった」とかしか書かれてなかったですね。

ーー《中学校まで》というのはどういうことですか。

 高校生になったときには、なんでか、本当にちょっとしたことだったと思うんですけど、女の子の人間関係が面倒くさいなって思うようになったんですよね。きっかけはハッキリとは覚えてないですけど、みんなうわべに見えちゃって。

 みんな本当は裏で悪口とか言ってるのに、なんか仲良くしちゃってるし。SNSとかでは「○○ちゃんが一番!」とか言ってるのに、実際は全然そんなんじゃない。そんなのがすごい疑問で、だんだん嫌になってきて。

 例えば、一緒にいるのに「この子、本当は私のこと裏で何か言ってるんじゃないか」って考えてしまうんです。そんなことを考える自分も嫌になってきて。「それだったらひとりでいいや」って思ったんですよね。

 もともと昔からひとりになるのは好きだったんですけど、学校で群れた感じでいるのが苦になってきたんです。

 もちろん、今でも仲良くしてるくらいの友だちはいるんですけど、結構ひとりでもいましたね。中学校みたいなムードメーカーでは全然なかった。Vineもどっちかっていうと密かにやっていました。

ある日突然みんなが敵に…小学校の「いじめ」
ーー確かに、女の子特有の「友だちグループ」の空気感ってありますよね。

 それが小学校のときから得意じゃなかったんです。女の子特有の、合わせなきゃいけないあの感じとかがすごく苦手で。何も気をつかわなくていい男子が一緒にいて楽でした。

 もともと運動が大好きだったので、男の子とドッチボールとか「逃走中」とかよくやってて、それがすごく楽しかったんですよ。

 女の子と遊ぶことももちろんあったけど、小学校のときにいじめにあったことがあって。

 急に、学校行ったらみんな敵になってたんです。

 まず雰囲気が違うんですよね。いつもなら「あ、れいかちゃん!」って感じだったのに、突然何も言われなくなったり、典型的な感じでハブられたり。

 あと、気付いてたけど気付かないふりしてたのは、裏で変なあだ名で呼ばれてたこと。それを私の前でも言われていて、すごい嫌だなと思っても言えなくて。

 どうしてそんなことになるのかわかんなくて、勇気出して聞いてみたら「私が好きな男の子とれいかちゃんずっといるから」みたいなこと言われました。「そんなこと?」って。私は全然それを悪いと思っていなかったので。

ーー突然の変化に戸惑ったことと思います。その子たちとはどう付き合っていったんでしょうか。

 いじめてくる子に近付かないようにしようと思いつつも、仲良くしなきゃっていう気持ちもありました。

 そのとき女の子の間で「嵐」の切り抜きを集めるのが流行っていたんですよ。「みんなこういうのやってんだ」って思って、私も「嵐好き〜!」って一緒にやりたかったから、一生懸命集めてたんです。

 だけどそれもある日、「パクられた」みたいに言われて。「れいかちゃん全部マネしてくる」って。「そうなっちゃうんだ、なるほど」って思いました。シール交換も流行ってましたけど、「ここのシール、マネされた」とか言われて。

 大人になった今考えれば本当にくだらないんですけど、やっぱりすごい傷つきはしましたね。「もう無理かなー」って思っても、一応仲良くはしたい気持ちはあったから少し合わせてみて、でもそれすらも悪口言われてました。

「どうしたの?」兄の言葉であふれた
ーー学校はつらい場所になっていたのではないでしょうか。

 つらかったですね。でも、私はそういうの結構押し殺すタイプだったので、自分で「大丈夫大丈夫」って思ってたんです。

 お母さんやお父さんに「どうしたの?」って聞かれたことが何回かあったんですけど、「言うことではないかな」とか、心配させたくないなって思っていたので。

ーー周囲に助けを求められなかったんですね。

 やっぱり怖かったんだと思います。「周囲に言ったら、もっとやられるんじゃないか」って。やっぱりハブられるのキツかったんですよね。もっとみんないなくなっちゃったらどうしようって思ってました。

 実は、本当に仲良かった子がいじめるグループに行っちゃったんですよね。それでも、1人だけ一緒に遊んでくれる女の子がいたんですけど、その子ももしかしたら離れていってしまうんじゃないかとか思うと、怖くて言えなかったです。

ーー自分の中でためこんでしまったんですね。その後、どうなったんでしょうか。

 やっぱり、私が暗い顔してるのがわかったのか、ある日お兄ちゃんに「どうしたの?」って聞かれたんですよ。お兄ちゃんはそういうことあんまり聞かない人なんですけど、急に聞いてきたんで、もう、わーって泣いちゃって。「えっどうしたの?」って。それでお母さんにも伝わりました。

 お母さんにもお父さんにも言えなかったんですけど、私が悩んでいたのには気づいてたみたいです。家族ってすごいなってその時本当に思いましたね。

ーー家族に伝わって、どうなりましたか。

 お父さんとお母さんに、何があったのか話をしました。

 私のお父さん、結構熱い男で、「いじめられて、黙ってちゃダメだろ」みたいな人なんです。

 話を聞いてくれた後に、「れいかだったら、嫌なことは嫌だって言えるんじゃないか?」って言われました。「言うのが怖い気持ちもわかるけど、パパとしてはそういうのを言える子でもあってほしい。それでもできなかったら、パパやお母さんが行くから」って。

 昔からお父さんには「自分がやられて嫌なことは絶対にするなよ」ってよく言われていました。いじめも大嫌いなお父さんだから、頑張って立ち向かってほしいって気持ちだったんだと思います。

 そんなお父さんに「れいかは何も悪くないじゃん。このまま黙ったまま卒業するのはれいかも悔しくない?」って言われて、「そうだわ」って思えました。

 「れいかならできると思う」って信じてもらえたのが、本当に大きかったですね。その言葉が背中を押してくれて、「確かに私ならできる」って思ったので。それで、一回は自分の力で、話し合うことにしました。

ついていくしかない気持ち「仕方ない」
ーーでも、いじめている子と話すって、相当勇気がいるんじゃないでしょうか。

 めちゃくちゃ怖かったですよ。勇気を振り絞りました。まず代表格の子と話をしようと思って、休み時間に理科室に呼んだんです。そしたら、その子、グループの子とか十何人も連れてきたんですよ。

 私もうびっくりして、怖くなって。でも、緊張しながらも、「変なあだ名で呼ばれてるのは嫌だ」って伝えたんです。

 それで「私が悪かったのなら聞きたい」って言ったら、数人が泣き始めたんです。「れいかちゃんに筆箱をマネされた」って。「マネしてない!」って思ったんですけど、そういう感じでみんな一言言い始めて。その流れで、すごく仲が良かった子に「れいかちゃんは少し怖い」って言われたんです。それが一番ショックでした。「何が怖いんだろ」って。

 話し合いはらちが明かないので、担任の先生を呼んで、代表格の子と私と3人で話をして、いじめは落ち着きました。

 でも、仲良かった子に「怖い」って言われたことは悲しかったんですよね。後から聞いたらその子、帰ってから家族に泣きながら話をしたみたいです。「本当はしちゃいけないってわかってたけど、代表格の子が怖かった」って、謝ってくれました。

 結局、みんな怖くて、代表格の子についていくしかないという心理になっちゃうんだな。その気持ちもすごくわかるから、それは仕方ないと思いました。謝ってくれたことで、その子とはまた仲良くなれました。

ーー小学校のとき、つらかった自分に声をかけるならどんなことを言いたいですか。

 私はいじめてた子と話し合いをしましたけど、学校に行きたくなければ無理する必要はないって思います。人間関係で嫌なことがあったり、先生とうまくいかなかったりっていう問題は、すぐには解決できない問題じゃないですか。それだったら別に私は無理をせず、逃げても良いと思うんです。

 今「逃げてもいい」って言いましたし、世間でも「逃げ」として表現することが多いと思いますけど、私は別に逃げじゃないと思ってます。

 だって仕方ないこともありませんか? いじめられて傷ついているのに、それでも行くのって普通に考えてつらくないかな?って思いますね。私も、小学校のときの自分にも「逃げじゃないよ」って言いたいし、仕方のないことだと思うんです。

 自分の気持ちが落ち着いたり、ちょっと行ってみようかなって思ったときに行ってみたりして、そしたらもしかしたら楽しいかもしれないですしね。だから無理する必要はないと思います。

「ネガティブな私」も自分だから
ーーいじめの経験から、大関さんの中で変わったことはありますか。

 今思えば、いじめに遭ってから、人の目を気にするようになったのかなって思います。自分が「どう思われてるか」って考えて、自分の気持ちを出しにくいっていうところは今でもあるので。

 中学でうるさいキャラでしたけど、考えすぎちゃうところはあって。高校でもそれで人間関係が面倒くさくなったっていうのはあります。また傷つくのは嫌だから、自分が傷つかないために努めていたと思います。

 SNS上やYouTubeの動画で私のことを知っている人からは、「れいかちゃんって一生ポジティブそう」って思われてると思うんですけど、それはちょっと違うっていうか。もちろんポジティブな部分もあるんですけど、「私そんなにポジティブじゃないよ〜」って。

 でも、そういうネガティブなところも全然損とは思っていなくて、「それは私の一部だよ」って思ってるんです。「それが自分だから」って開き直ってます。

ーーネガティブな自分を受け入れられているのは、どうしてでしょうか。

 うーん、お父さん、ですかねえ。さっきお父さんのこと「結構熱い」って言いましたけど、すごくネガティブなところがあるんです。

 しかも、私のネガティブな考え方がお父さんにすごく似ていて、お父さんも「れいかは、そういうとこ俺に似てるよね」って言いますね。だから、「こういう風に考えるのは、私だけじゃないんだ」っていうのが、すごく身近な家族の中で感じられる。「じゃあしょうがないわ!」って思えるんです。ネガティブになりすぎないようには気を付けるけど、ポジティブになるように無理する必要はないと思っています。

 あと、お父さんは、後ろ向きに考えちゃう分、行動をめちゃくちゃするんですよね。例えば20年以上、1日も休まず筋トレしてるんです。旅行先でもしてるんですよ。

 そんなお父さんを見てると、ネガティブになっちゃう自分を気にするんじゃなくて、できることを続けるってところが「アツいな」って思って。お父さんも「悩むことはあるけど、その代わりに自分に自信になることをしてきた」って言ってます。

 だから説得力があるんですよ。いじめられている時もそうでしたけど、やってる姿を見せてくれてるから、自分との向き合い方を感じ取れるんですよね。

「自分をほめたたえていこう」
ーーつらいとき、居場所や心のよりどころになったのはどんなところだったんでしょうか。

 居場所って考えると結構難しいですね……でもやっぱり実家、ですかね? 家族といると安心するし、この人たちは私を裏切らないし、ずっと味方でいてくれるのを知っているので。

 お母さんは本当「ベスフレ(ベストフレンド)」って感じで、これまでもいろんな悩みを聞いてもらいました。

 お父さんと対照的にお母さんはめちゃくちゃポジティブな人なんですよね。「なんでそんなこと気にしてんの」「どうでもいいじゃん」って言ってくれる。私も「確かに!」みたいな気持ちになるから元気になるんですよね。

 でも今になると、私の居場所って結構いくつもあるのかも。SNSもファンの子とつながれる場所でもあるし、一人暮らしした自分の家も落ち着く。動画コンテンツ作ったり、考えたりできる場所だから。って考えると、居場所は増えていってる気がしますね。

ーー最後に、10代の子どもたちにメッセージをお願いします

 私自身、すごくつらかった時期があって、正直生きた心地がしなくて、消えたいなって思ったときもある。でも今、「私、乗り越えて22年も生きてるんだ」って思ったら「めっちゃすげーじゃん」って思ったんですよね。

 「生きてるのやばくない?」って、「明日から生きてる自分をほめたたえていこう」って思えたんですよ。自分が今生きてるだけで相当すごいことなんですよ。よく動画で言ってますけど、生きてるだけで私えらいし、みんなそうなんです。そう思ってほしい。

 あなたの価値は生きてるだけですばらしい。あなたの存在は素敵よ。

いろんな相談先があります
・24時間こどもSOSダイヤル 0120-0-78310(なやみ言おう)
・こどものSOS相談窓口(文部科学省サイト)→http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/06112210.htm
・いのち支える窓口一覧(自殺総合対策推進センターサイト)→https://jssc.ncnp.go.jp/soudan.php

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 【#withyou 〜きみとともに〜】
 withnewsでは、生きづらさを抱える10代への企画「#withyou 〜きみとともに〜」を進めています。今年のテーマは「#居場所」。目に見える「場所」でなくても、本や音楽…好きなことや、救いになった言葉でもいいです。生きづらい時間や不安な日々をしのげる「居場所」をみなさんと共有できたらと思います。

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