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今の日本の不幸は、安倍自民党を批判するまともな野党がいないことだ/倉山満

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2019年08月26日 09:02  日刊SPA!

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日刊SPA!

写真4月27日、連合主催の第90回メーデー中央大会での神津里季生会長。参院選の応援を呼びかける場面もあったが、その前にすべきことがあったのではないか(写真/時事通信社)
4月27日、連合主催の第90回メーデー中央大会での神津里季生会長。参院選の応援を呼びかける場面もあったが、その前にすべきことがあったのではないか(写真/時事通信社)
―[言論ストロングスタイル]―

◆今の安倍晋三や自民党にマトモを期待するなど、八百屋で魚を求めるのと同じだ

 先の参議院選挙は、敗者なき選挙と称されている。与党自民党は議席を減らしたが政権を維持し、野党も議席を増やした。どこの政党も負けなかったので、敗者なき選挙らしい。これでは、与野党の談合ではないか。

 こんな話を聞いて、マトモな有権者ならば「ふざけるな!」と怒るだろう。あるいは、政治そのものに呆れかえるか。

 与党はまだいい。今の自民党や安倍晋三首相が考えているのは、ただただ政権維持だけだ。野党を相手に勝率100%の選挙だけを続けていれば、永遠に権力の座で居座れる。その意味で、目的を達した。

 もちろん彼らにとって、日本の運命がどうなろうと知ったことではない。安倍自民党(創価学会傀儡)など、その程度の存在だ。そもそも今の安倍晋三や自民党にマトモを期待するなど、八百屋で魚を求めるのと同じだ。

 自民党に投票し、安倍内閣を存続させるとは、デフレ期に消費税を増税するという天魔の所業に正当性を認めるということだ。それでも構わないとする人が、今回の選挙で安倍自民党(創価学会傀儡)に投票した人たちだ。そして、政権を維持した。

「そういう連中」なのだとしか、言いようがない。いかなる手段を使っても権力を維持する、という目的を果たしたのだから合理的だ。その目的自体が合理的かどうかは別として。

 一方、絶望的なまでに頭が悪いのが野党だ。

 安倍自民党(創価学会傀儡)は、消費増税10%と憲法9条改正を掲げていた。他にも、麻生太郎財務大臣の失言など、大量に失点を重ねていた。ここで安倍内閣を倒さねば、いつ勝つのかというような選挙だった。

 ところが、野党第一党立憲民主党党首の枝野幸男は、勝ちに行かなかった。それどころか、野党間の主導権を握るべく、他の野党を潰しにいったほどだ。

 立憲民主党の支持者は、それでいいのか? いいと思っているから、今でもあんな人間が党首に居座る政党を支持できるのだろう。はっきり言えば、この選挙で勝てない立憲民主党を支持するなどバカな有権者である。こんな安倍自民党(創価学会傀儡)を、勝たせてしまうのであるから。

◆日本一バカな有権者。その名を神津里季生

 だが、なぜ立憲民主党とその支持者はバカなのか。その理由を、はっきりと追及した言論は寡聞にして知らないから、あえて書く。

 日本一バカな有権者。その名を神津里季生。日本最大の労働組合、連合の会長である。

 なぜ神津が愚かか。その理由を縷々(るる)説明しよう。

 今の日本に健全な民主制など存在しない。なぜなら、民主制とは国民の代表を選挙で選ぶ制度である。国民は、どの政党が支持できるかを投票によって決める。この場合、最低でも二つの選択肢が必要だ。三つの選択肢が必要かどうかは知らないが、一つでは投票の意味がない。マトモな政党が一つしかないのであれば、ファシズム(一国一党)で構わない。

 だから民主制においては、マトモな政党が二つなければならないのだ。マトモな与党の存在は大事だが、政権交代可能なマトモな野党の存在はもっと大事なのだ。

 では、日本にマトモな野党が存在したか。

 長らく、日本社会党という恥ずべき政党が野党第一党の座に居座り、健全な野党の進出を阻害してきた。

 この反省に立って設立されたのが、民主党だ。民主党には少なくとも、政権を担うとの意思はあった。現に自民党を倒し、政権交代を実現した。その後の政権運営は絶望的なまでに稚拙だったが。

 民主党の野党転落後、離合集散が繰り返される。平成28(2016)年に民主党は解党。代わって結成された民進党は、すべての国政選挙で安倍自民党(創価学会傀儡)の勝利を許した。

 平成29年に、民進党は立憲民主党と国民民主党に分裂。いずれも、安倍自民党(創価学会傀儡)にかすり傷一つ、つけられていないのは周知のとおりだ。

 この間、平成27年から連合会長の座にあるのが、神津だ。連合は旧民主党政治家たちの最大の支持母体である。はっきり言えば、連合会長に逆らえる旧民主党系議員など、いない。この構図は、池田大作創価学会名誉会長に逆らえる公明党議員がいないのと同じだ。神津は、それだけの影響力を行使できる立場にあるのだ。

 それでいて、この体たらくである。いったい、この人物にどのような見識があるのか? アベノミクスが好調の内は、「安倍内閣が続いた方が労働者の賃金が上がるから、無理して政権と対立しなくても良い」くらいに考えていたのか。

◆真っ当な批判がない限り、日本国民だけが地獄を見る

 仮にそう考えていたとしたら既に有権者への裏切りだが、過去の事は百歩譲って許そう。問題は、デフレ脱却前の消費増税を掲げ、景気回復を破壊しようとしている安倍内閣に代わる選択肢を示せていないことである。

 はっきり言う。枝野幸男ら、立憲民主党の幹部たちは、わざと安倍自民党(創価学会傀儡)を勝たせた。少なくとも、勝ちにいっていない。そしてそれを許容しているのが、最大の支持母体の連合であり、その会長の神津里季生だ。

 私とて、最初は安倍内閣に期待した。現に最初の一年弱だけは、夢を見させてもらった。金融緩和を軸とするアベノミクスにより景気は劇的に回復していたし、それは安倍首相の公約である「まずは経済」「戦後レジームからの脱却」を信じるに足る成果を出していた。ところが、平成25年10月1日に消費増税8%を宣言してから、経済だけでなく政権の勢いまでも停滞した。その後、7年も政権を独占して何の成果も出せない内閣と化した。

 これに対し、「金融緩和をもっと徹底しろ!」「消費増税など論外だ!」と批判する野党が欲しい。ところが現実の野党第一党は、「金融緩和などやめてしまえ!」と迫る。増税反対も建前で、本音では「さっさと増税しろ」と思っている。

 今の日本の不幸は、安倍自民党内閣(創価学会傀儡)の失政を批判する、まともな野党第一党が存在しないことだ。

 皇室の問題、憲法、安全保障。批判すべき攻めどころなど山のようにある。

 真っ当な批判がない限り、日本国民だけが地獄を見るだろう。

―[言論ストロングスタイル]―

【倉山 満】
憲政史研究家 ’73年、香川県生まれ。’96年中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程を修了。在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤職員として、’15年まで同大学で日本国憲法を教える。’12年、希望日本研究所所長を務める。同年、コンテンツ配信サービス「倉山塾」を開講、翌年には「チャンネルくらら」を開局し、大日本帝国憲法や日本近現代史、政治外交について積極的に言論活動を展開。ベストセラーになった『嘘だらけシリーズ』など著書多数

このニュースに関するつぶやき

  • 霞が関の「思想」に触れていない時点で落第。民主党政権と後の安倍政権は、その問題点をちゃんと可視化したのに、見えない時点で「馬鹿」と言わざるを得ない。
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  • 何故消費増税に至ったのか。民主党が目玉とし鳩山がマニフェストに掲げ野田内閣で法制化。与党内も公明党や岸田の様な財務官僚に金玉握られている馬鹿多数。ってアンタ昔言ってたよな
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