シンクロ率、スイッチの入れ方、空気の作り方……最高の舞台作る、Travis Japanの3つのスキル

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2019年08月26日 10:11  リアルサウンド

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 Travis Japan主演の舞台『虎者 ーNINJAPANー』が、2019年11月からスタートする。テーマソング「Namidaの結晶」のミュージックビデオによる特報も再生回数100万回を超え、大盛り上がりだ。


(関連:Travis Japanを形作る3つの要素は? ハイレベルなダンス、ゆるいトーク、ガムシャラさに注目


 今でこそ様々な活動を見せるジャニーズJr.たちだが、そもそも彼らの主戦場は舞台と言っても過言ではない。そう考えると、主演舞台が決定したTravis Japanは大きな一歩を踏み出したと言えるのではないだろうか。そして、数多くいるジャニーズJr.グループの中でも、Travis Japanはとりわけ舞台向きのグループだと感じる。もちろん、テレビや映画への出演決定のお知らせは嬉しいものだが、ジャニーズの本域とも言える舞台向きグループということは非常にジャニーズらしいグループであるとも言い換えられるだろう。


 Travis Japanが舞台向きである理由は「圧倒的パフォーマンス力」、このひと言に尽きる。とりわけ、Travis Japanの“魅せ方”に彼らのオリジナリティが溢れていると感じる。舞台作品の中ではもちろんだが、コンサートなどで歌と踊りを披露しているだけでもミュージカル感、ショータイム感がこれほどまでに醸し出されるグループがジャニーズJr.内にいるだろうか。このTravis Japanならではの魅せ方がジャニーズの舞台には欠かせない要素であり、ぴったりマッチする個性なのである。そして、このTravis Japanの個性をさらに紐解くと、今回の舞台で注目したい彼らの魅力が見えてきた。


■シンクロ率の高さ
 まずは、なんといっても「シンクロ率の高さ」。彼らはシンクロダンスを売りにしているが、シンクロしているのはダンスだけではない。例えば『ABC座 ジャニーズ伝説』や『JOHNNYS’ IsLAND』シリーズに出演している時は舞台上にいる共演者、映像、音楽……全てとシンクロしている。様々な要素を「融合させること」はパフォーマーにとって無くてはならないスキルだ。Travis Japanはそれを十二分に兼ね備えているのである。


■スイッチの入れ方
 そして、2つ目は「スイッチの入れ方」。舞台というものは、長いものだと3時間に及ぶこともある。幕間以外はステージ上にずっとプレイヤーが出演しつづけて演技やパフォーマンスを行なっている。だからこそプレイヤーがエンジンを掛け続けていても、脱力しすぎていても観劇する方は辛くなってしまう。そうならないためにも、緩急が大切だ。Travis Japanはパフォーマーとしてのスイッチが入ると、普段とは顔つきがガラッと変わる。舞台でもバラエティパートとパフォーマンスパートのギャップが著しい。ジャニーズJr.チャンネル内の「【AUSTIN MAHONE】ダンスリハーサル大公開!」でもその片鱗が感じ取れるのではないだろうか。


■Travis Japanが作る舞台の空気感
 3つ目は、「舞台の空気を作るのがうまいこと」。Travis Japanは2012年の『ABC座 スター劇場』中に誕生し、『PLAYZONE』を通して活動、成長してきたグループだ。個人としてもグループとしてもジャニーズの舞台でスキルを磨いてきており、中にはジャニーズ以外の舞台に出演しているメンバーもいる。幅広い経験をしているからこそ舞台の所作や、スイッチを入れるべき箇所、空気の持っていき方などが身についているのだ。『虎者 ーNINJAPANー』では彼らが醸成する空気感も楽しみたい。


 『虎者 ーNINJAPANー』の会見の中で、メンバーの中村海人が「ロングラン公演も夢ですし、海外に行って海外でもロングラン公演ができるようになりたいなと思っています(引用:exciteニュース)」と語っていたことが印象に残っている。彼らは自分たちの舞台をやることでも、無事公演を終えることでもなく、もっとずっと先を見据えている。そんな彼らが舞台人としてますます人々を虜にしている歴史を見守っていきたい。(高橋梓)


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