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総支配人「好きすぎて」 旅客機のコックピットをまるっと再現 羽田エクセルホテル東急の「ブッ飛びフライトシム客室」はなぜできたのか

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2019年08月26日 13:38  ねとらぼ

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ねとらぼ

写真フライトシミュレーターのある客室「スーペリアコックピットルーム」
フライトシミュレーターのある客室「スーペリアコックピットルーム」

 皆さん、信じられますか? ホテルのお部屋に「超絶高性能フライトシミュレーター」がドーンとあるんです。ドドドーンと、と言ってもいいかもしれません。



【画像:シミュレーターの様子】



 羽田エクセルホテル東急に2019年7月18日、旅客機のフライトシミュレーターを設置した客室「スーペリアコックピットルーム」が登場。「うぉぉ! これはすごすぎる」「これで夢だったナントカごっこできるぜ!」などと早速ネットで話題になりました。



 そうとなれば実物を体感してこなければなりません。一体どんな部屋なんだ……! 早速「スーペリアコックピットルーム」を見てきました。



●存在感すごすぎ! 「スーペリアコックピットルーム」



 スーペリアコックピットルームは、もともとトリプル(3ベッド)だった部屋をツインにして、そこへ実際のパイロット訓練でも使われるレベルの本格フライトシミュレーターをドンと設置してしまった、スゲーお部屋です。



 利用プランは2つ。インストラクターの指導を受けながら実際に操縦できる「フライトシミュレーター体験プラン(90分3万円 税別、以下同)」と、この部屋に宿泊できる(操縦体験はなし)プラン「フライトシミュレーター雰囲気体感プラン(1泊2万5300円から)」です。プランを複合すれば「体験して、泊まる」ことも可能です。



 再現機は「ボーイング737-800」。計器類やスイッチ、レバーなどは当然ですが実機と同様に機能します。手順を知らなければエンジン始動もままなりません。そのため、ANAの元機長がインストラクターとして帯同してくれます。指導を受けながら操縦できるわけですね。ムフフ、これもむしろ貴重で特別な体験です。



 体験時間は90分。標準では約90分の航路である羽田(HND)〜伊丹(ITM)間のフライトプランを用意しています。この他、ひたすら離着陸を繰り返す、海外の航路を選んで自由に遊ぶといったように、体験時間の使い方は自由だそうです。



 一方の「フライトシミュレーター雰囲気体感プラン」はシミュレーターのある部屋に泊まれるプランです。シミュレーターは実操作できないので、もしかして「目の前のニンジン状態だよ……」と心配するかもしれません。それは大丈夫です(何がだ?)。



 確かに、計器類にアクリル板がはめ込まれて実操作はできないようになります。しかし機材・画面の昼間/夜間切り替えなどは可能。そして「見放題」です。よくあるリゾートホテルだって「オーシャンビューの景色」を部屋の目玉にしますから、同じことですよね。



 シミュレーターには「ANA」のロゴが入っているのもホンモノ感があってよいです。実機は新規構築モノで、ANAの機材の払い下げを受けたわけではありませんが、ホテルと直結する第2ターミナルは主にANAが使用し、インストラクターの方も元ANAの機長さん。そんなこともあり、コラボレーションをすることが多いことが理由なようです。



●なぜこんなブッ飛んだ客室を作ったのか



 今や空港は、旅客機離着陸の場としての機能だけでなく、飲食、宿泊、娯楽なども含めて滞在を楽む場所「モノ+コト消費の場」に変ぼうしています。日本で最も利用客の多い空港、東京の羽田空港(東京国際空港)は2020年3月、既存の国際線ターミナル(第3ターミナルに改称予定)に加えて、これまで国内線用だった第2ターミナルの一部も国際線対応とし、来たる2020年の大型スポーツイベント開催とその後の観光客増を見据えたインバウンド需要に対応します。



 第2ターミナルにも国際線が発着するとなればどうなるか。羽田空港第2ターミナルの出発ロビーと直結した羽田エクセルホテル東急には明確な商機です。それには、空港の通過する場所から「滞在する場所」へ変化しつつある状況とも連動した「他にはない価値」「突き抜けた攻めの遊び心の提供」が必要と考えました。



 「なぜ(シミュレーター客室が)実現できたのか。それは私が好きだったからですね(笑)」(羽田エクセルホテル東急総支配人の貴崎清孝氏)。



 2019年7月18日の開始日からスーペリアコックピットルームは連日人気。2019年9月末までの売り上げで投資額の2割強を回収できる見込みとのことで、「好調な離陸だ」と貴崎総支配人。シミュレーター機器は、貴崎氏も5年通いつめているという羽田空港近くのフライトシミュレーター体験施設「LUXURY FLIGHT」の全面協力で実現したそうです。なるほど、徹底したマジ仕様なわけが分かりました……。



●ファンにさせる「他にはない攻めた客室とサービス」で客心をつかむ



 同ホテルはスーペリアコックピットルーム以外にも「攻めた部屋」がいくつもあります。



 例えば、ANA国際線で使用されていたファーストクラスシートを設置した「プレミアフライヤーズ」、空港のC滑走路に面した「デラックスダブル」などです。プレミアフライヤーズはツインルーム+フルフラットにできるファーストクラスシートを用意しています。さて、どちらで寝ようか、と迷うこと必至でしょう。



 レストランも「飛行機づくし」です。大型スクリーンにANAやJALなどの航空会社、ボーイングやエアバスなどの機体メーカーが提供する映像から、航空写真家のルーク・オザワ氏の写真などを上映し、「空港にいる」というあのなんとも言えないワクワクさをホテルでも感じられます。クリスマスシーズンには滑走路から離陸する飛行機をイメージした特製クリスマスケーキも用意するようです。



 フライトシミュレーターのある客室「スーペリアコックピットルーム」の宿泊プランは、実は(標準料金においては)同等の広さの別の客室と大きな価格差はありません。それならば、シミュレーターがそこにある分お得といえます。現時点では予約システムの都合上、別々に申し込む必要はありますが「フライトシミュレーター体験」をしたあと、そのままその部屋に泊まることも可能だそうです。



 体験料金については、家庭用ゲーム機や普通のゲームセンターではとても実現できない、PCフライトシムであってもとても到達できない雲上クラスのシミュレーターを目の当たりにすると、「この超クオリティーの体験料金」としては安いと思えるようになります。羽田空港国際線ターミナル内にも1回数百円のフライトシミュレーターゲームが置いてあります。これはこれで面白いのですが、やはりそれとは体感レベルや満足度の桁が違います。



 実際の旅客機を操縦する機会はほぼないことを考えると、その体験を「疑似の中で限りなくホンモノに近いコトを体感できる」「これまでにない体験ができる」ことだけで十分に元など取れると言えそうです。皆さんも体験してみてはいかがでしょうか!



(戸津弘貴)


このニュースに関するつぶやき

  • B3ってとこがねー。B7、B8、A380なら飛びつくんだけど。
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  • 「機長!そこは・・・アンアン�ϡ���ã��ʣ���ϡ��ȡ�」ってのを想像してしまった。変態ですみません。
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