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日本の2強、豪州で激突へ=アサヒとキリンがビール大国で

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2019年08月26日 15:00  時事通信社

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時事通信社

写真オーストラリアのパブで「カールトン」のビールを差し出す店員=22日、シドニー
オーストラリアのパブで「カールトン」のビールを差し出す店員=22日、シドニー
 【シドニー時事】アサヒグループホールディングスはオーストラリアのビール最大手を買収する方針で、当局の承認を待って豪州で首位に躍進する。同国では現地企業を傘下に収めたキリンホールディングスが業界2位で、アサヒとキリンを合わせた豪州のシェアは約8割に達する。日本でシェア争いを繰り広げてきた2強が南半球の「ビール大国」でも激突する。

 豪州では社交の場でビールは欠かせない。シドニー市内のパブで働くジャック・ラーキンズさん(22)は「『ビールを飲みながら話をしよう』となることが多い。それが豪州の文化」と胸を張る。今年5月に亡くなったホーク元首相はビールの早飲みで「ギネス記録」を樹立したことで知られ、人気の政治家だった。

 民間調査によれば、アサヒが買収するカールトン・アンド・ユナイテッド・ブルワリーズ(CUB)の豪州市場でのシェアは約45%。現在のアサヒが握る1.2%から急速に伸ばす。同社はCUBの販売網を使い、主力の「スーパードライ」などを売り込み、成長を目指す。

 キリンは2009年、豪社を完全子会社化。グループで市場の約3割を占めており、追い上げを図る。業界団体IBAのクック会長は「(CUBなどは)シェア争いに多くの資金を使っている」と指摘。今後も激しい競争が続くとの見方を示した。

 ただ、豪ビール市場は健康志向の高まりやワインなど他のアルコール類との競争で、頭打ちの状態。キリンによれば17年の1人当たりビール消費量は約71リットルと、日本の2倍近くだが5年間で約14%減少した。格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスは買収額が160億豪ドル(約1兆1200億円)と巨額に上ることを警戒し、アサヒを格下げ方向で見直すと発表した。 

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