知らず知らずのうちに、自分の体臭で他人に不快感を与えてしまうのはさけたいものです。露出の多い夏だからこそ、臭いには配慮したいですね。
実は、毎日の生活習慣が嫌な臭いを発する元になることもあります。コスメコンシェルジュや美容ライターの筆者が、「身体の嫌な臭いの原因をつくるNG習慣」を4つご紹介します。
■「身体の嫌な臭いの原因をつくるNG習慣」4選
(1)偏った食生活
体臭といえば「汗」を連想する人も多いと思いますが、汗そのものには臭いがほとんどありません。汗に含まれる脂質やタンパク質を皮膚常在菌が分解することで、臭いが発生します。
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偏った食生活で肉類やニンニク、動物性脂肪(チーズや牛乳)などを多く摂っている人は要注意です。
(2)お酒の飲み過ぎ
アルコールの摂りすぎは、体臭のみならず口臭を招く可能性があります。
アルコールが体内で分解されると、「アセトアルデヒド」という物質に変化します。これが血液のなかを通って汗腺や肺に運ばれると、嫌な体臭へとつながります。
さらに、アルコールの影響で口のなかが乾燥すると、唾液が出にくくなって嫌な口臭を招くこともあります。
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(3)無理なダイエット
偏った食生活はもちろん、無理なダイエットも体臭の原因となります。
食事を摂らないことでエネルギー不足になると、「脂肪酸」が「ケトン体」に変わり、ツーンとした酸っぱい体臭になります。
無理なダイエットは体臭のみならず身体にも大きな負担を与えるので、注意したいところです。
(4)運動不足・エアコンに頼った生活
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汗をかくことだけでなく、汗をかかないことも体臭につながります。
汗腺には、ろ過機能があり、汗のもととなる導管部からミネラルなどを吸収しながら“水に近い汗”が分泌されます。これが“汗そのものには臭いがほぼない”理由です。
ところが、汗をかかないとろ過機能が働きにくくなり、ベタベタした汗になります。このベタベタした汗に含まれるミネラルを皮膚の雑菌が分解すると、体臭を発してしまいます。
汗をかくことをさけず、適度に汗をかくことが体臭対策になります。
これまでに紹介したNG習慣は、いずれも日々の生活のなかで見られるものです。自分自身の臭いは気づきにくく、ほかの人も指摘しにくいものです。
毎日の健康づくりにつなげるためにも、日々の生活習慣を見直して、臭い対策へとつなげてみてはいかがでしょうか。
(コスメコンシェルジュ/美容ライター 岸田茉麻日本化粧品検定1級保有。美容部員の経験を生かし美容ライターに転身。コスメのみならず、食生活や生活習慣を含めた美容に役立つ情報を発信中。)