人にモテるだけでなく、お金にもモテるおじさん=「カネモテおじさん」になるためのコツをお伝えする本コラム。「我こそは、おじさんだ」という方、そして「お金にも人にも、両方モテたい!」という方。ぜひカネモテおじさんを目指して学んでいきましょう。
■人にもモテるおじさんになるには?
貯金があるおじさんは、2つのタイプに分かれます。それは、周りから密かに「カッコイイ」と思われている人と、「カッコ悪い」と思われている人です。さて、あなたはどちらになりたいでしょうか。もちろん、前者ですよね。人にもお金にもモテる、まさに“カネモテおじさん”です。
|
|
ところが、貯金にばかりに精を出していると、“イマイチおじさん”まっしぐら。「ここはお金の出しどころでしょ」という場面で出費を渋るようになり、貯金があろうがなかろうが、周りから「カッコ悪い」と認定されてしまいます。
例えば、後輩と飲みに行ったら、さんざん気持ちよく自分の話ばかりをした挙句、10円単位できっちり割り勘。お会計の前で、後輩と小銭が何度も行き交います。家族など大切な人に対してもケチケチ。「またムダなものを買ったのか」「稼いでから言え」などと小言ばかり。
|
|
そして今後の収入や老後のことなど、何か不安を感じることがあると、解決策を考えないままさらにお金を貯め込んでいきます。「貯金くらい、余裕で1000万円くらいあるよ」なんていっても、「そりゃそんな生活をしていたらそうだよね…」と周りが妙に納得。自己愛と不安から生まれた貯金に、魅力はありません。
■“愛情”がにじみ出ているカネモテおじさん
では、貯金がしっかりあって、さらに「カッコイイ」と思われる“カネモテおじさん”とはどんな人でしょうか。筆者は、「愛情と戦略がある人」だと思います。
|
|
一つめの“愛情”とは、自己愛ではなく、他者への愛があること。後輩と飲みに行ったら、カネモテおじさんは自分の話ばかりするのではなく、後輩の話を率先して聞いてくれます。みんなが話をしやすいように話題に気を配り、質問を投げかけてくれたり。
そして後輩が2人いてお会計が8000円だったら、8000÷3人≒2670円などときっちり割ることはありません。とはいえ、今の時代はおじさんがすべて支払うのは逆にやりすぎかもしれないので、後輩の年齢などにもよりますが、自分は4000円で、後輩は2000円ずつなどと、後輩の支払う余地をしっかり残した数字を瞬時に割り出します。
また、仕事の山場でメンバーに疲れがたまっていたら、声をかけたり、ちょっとしたお菓子を差し入れたり。メンバーにやる気が出て、いいチームワークが生まれれば、いい成果を出すことにつながり、ゆくゆくは収入アップにもつながるはずです。
また、妻や子ども、両親など、家族への愛情があり、いい関係を築けているのがカネモテおじさん。プライベートを心地よく過ごすことで、ストレスが減っていきます。ストレスがなくなれば、ストレスを解消する出費もセーブ。プライベートで心が満たされれば、仕事もまた全力でがんばれるという好循環が生まれるのです。
■“戦略的”なカネモテおじさん
二つめに、“戦略”があることも重要です。貯金があったとしても人にはモテない“イマイチおじさん”は、「不安だからとにかく貯める」「通帳の残高が増えると安心する」などと、“戦略”とはまるっきり無縁…。一方でカネモテおじさんには「自分は〇〇をしたい」という目標があり、それに向けて戦略的にお金を貯めているのです。
主従関係でいうと自分が“主”で、お金が“従”。将来の見通しを立て、「月〇万円貯め、ボーナスでいくら貯めれば、〇年後には〇万円だ」と計算してお金を貯めていくことで、お金を自分でコントロールします。将来の見通しを立ててお金を貯める行動に移していれば、むやみやたらに不安になることがありません。ケチケチしてまでお金を貯め込む必要がなくなるのです。心に余裕があるから、いつも笑顔。そんなカネモテおじさんには、いい人もたくさん寄ってくることでしょう。
「貯金があるか」だけでなく、「愛情と戦略」もあるか。この差が、カネモテおじさんかイマイチおじさんかの大きな分かれ道になります。ぜひ、お金も貯まって、まわりからもカッコイイと思われるおじさん=カネモテおじさんを目指していきましょう。