ホーム > mixiニュース > スポーツ > 野球 > イチローの“唯一無二の戦友” ともに「暗黒期」過ごした右腕が崖っぷち

イチローの“唯一無二の戦友” ともに「暗黒期」過ごした右腕が崖っぷち

5

2019年08月29日 17:00  AERA dot.

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AERA dot.

写真イチロー(左)とヘルナンデス(右) (c)朝日新聞社
イチロー(左)とヘルナンデス(右) (c)朝日新聞社
 今年3月に日本での開幕戦を最後に、日米でカリスマ的人気を誇ったイチローがユニフォームを脱いだ。メジャーでは計19年間プレーし、ルーキーイヤーを含め14シーズンを過ごしたのがマリナーズだ。

【写真】イチローが「本当の天才」と言った選手

 個人としては、数々の金字塔を打ち立てたイチローだったが、マリナーズでは1年目を除いてはプレーオフには進めず、いわばチームの“暗黒期”を経験。そして、当時イチローが「打」で低迷するチームをけん引する一方、「投」で孤軍奮闘していたのが“キング”ことフェリックス・ヘルナンデスだった。

 イチローがシーズン最多安打の新記録を樹立したのが2004年。その翌年の2005年に若手有望株としてデビューを果たしたヘルナンデス(当時19歳)は、メジャー2年目から頭角を現し、チームトップの12勝(14敗)を挙げると、早くもエースとしての地位を築いた。

 2010年には勝利数が13勝(12敗)にとどまったものの、防御率2.27、232奪三振をマークし、サイ・ヤング賞を受賞。その後は2012年に完全試合を達成し、2015年には20代にして6度目のオールスターに選出されるなど、押しも押されぬメジャーを代表する投手となった。

 だが、30歳となった2016年シーズンから度重なるケガもあり成績が下降。2017年には8年連続の2ケタ勝利が途切れ、防御率も4.36と不本意なシーズンとなった。昨年も8勝14敗で防御率は5.55まで悪化するなど、若返りを進めるチームの中で崖っぷちの状態となってしまっているのが現状だ。今年を最後に2013年に結んだ長期契約が切れることから、今季のパフォーマンス次第でチームを去る可能性も十分に考えられる。

 事実、マリナーズの地元紙シアトル・タイムズも、イチローとともにチームを長年支えたヘルナンデスの状況を憂慮。シーズン開幕前の3月18日に「心は痛まない? マリナーズはイチロー、フェリックス・ヘルナンデスと別れるチャレンジに直面」とのタイトルで記事を掲載していた。

 記事の中では、「2019年シーズンで一番耳障りな要素に、2人のレジェンドが含まれている。イチローとフェリックス・ヘルナンデスが、様々な部分で不安定な状態になっている」と、シーズン前にも関わらず、最も気になる部分として2人の去就について言及。いかにイチロー、ヘルナンデスの存在がシアトルにとって大きいかを伝えていた。

 ご存知の通り、イチローは日本での開幕戦を最後に現役を引退。一方ヘルナンデスも、今季は開幕から8試合に先発登板した時点で、1勝4敗、防御率6.52と振るわず。5月には、広背筋のケガでIL(故障者リスト)入りとなり、自身のキャリアを左右する今シーズンも苦しんでいる。

 しかし、8月24日のブルージェイズ戦で約3カ月半ぶりに復帰登板を果たし、勝敗こそつかなかったものの、5回2/3を投げ、3安打、4三振、2失点と好投を披露した。登板後には、「長かった。でも、戻ってくるためにがむしゃらに頑張って、それを成し遂げた。チームメートとグラウンドでプレーできたことが楽しかった。すべてに感謝したい」とコメント。復帰登板までの道のりが険しかったことを吐露するとともに、復活へ好感触を得たことを、メジャーリーグ公式ページのMLB.comは伝えていた。

 マリナーズのスコット・サービス監督も「素晴らしい結果で、見事な復帰登板だった」と右腕のこれからの挽回に、手ごたえを感じている様子。過去にも成績が下降線をたどる中で、バートロ・コロンやスコット・カズミアーらが奇跡的なV字復活を果たした例もある。

 イチローの引退試合では、イチローを師と仰ぐディー・ゴードンが涙を流していたことは非常に印象深かったが、ヘルナンデスがイチローとハグを交わした際の表情も、歴史を知るファンからすると様々な思いが伺い知れ、胸にぐっとくるものがあった。

 正直ピークを越えたとはいえ、まだ33歳。イチローの影響でマリナーズを応援するようになり、自然とヘルナンデスの成長と活躍を見守ってきた日本人ファンも多いはず。もう一度“キング”がマウンドを制圧する姿を待ち望んでいるはずだ。

このニュースに関するつぶやき

  • もう33なのかまだ33なのか。若きスーパーエースというイメージがいまだにある。
    • イイネ!0
    • コメント 0件
  • キングの息子さんがキャッチボールをしてるのを見た事があるが、キングそっくりのフォームでそれがまた決まっていた。 彼もお父さん同様、投手としてMLBで投げる気がする。
    • イイネ!1
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(4件)

あなたにおすすめ

ニュース設定