ジェットスキーで会社に向かう男性 90分の通勤が15分に(米)

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2019年08月31日 07:52  Techinsight Japan

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ニューヨークまでジェットスキーで通勤する男性(画像は『ABC News 2019年8月26日付「Man’s jet ski commute to avoid New York City traffic is genius」』のスクリーンショット)
公共交通機関を利用し通勤に90分をかけていた米ニュージャージー州の男性が、ユニークな方法で通勤時間を75分も短縮することに成功した。男性がニューヨーク州までの通勤に利用しているのはジェットスキーで、通勤ラッシュもなければ渋滞にはまることもなく実に快適だという。

ニュージャージー州に住むデイヴィッド・パイカさんは毎朝90分かけてバス、地下鉄、電車、バスと乗り換え、混雑するマンハッタンを通り、ニューヨーク州ブルックリンにある会社「ニューヨーク・トロリー」に向かっていた。

毎日往復3時間の通勤にウンザリしていたデイヴィッドさんはある日、ニュージャージー州とニューヨーク州を隔てるアッパー湾(Upper Bay)を見ていてこう思ったそうだ。

「行きたいのは湾を突っ切った反対側。何かいい方法はないだろうか。」

そして考えた挙句に辿り着いたのが、「イーベイ(eBay)」で販売しているジェットスキーだった。

デイヴィッドさんが現在乗っているジェットスキーは最近アップグレードした2台目だそうで、大きく安定したボディと鮮やかな蛍光色が特徴だ。これはスノーモービルや水上バイクで世界トップシェアを誇るボンバルディア・レクリエーショナルプロダクツ(Bombardier Recreational Products)が登録商標している‟SEA-DOO(シードゥー)”で、イーベイでは約6,500円(62ドル)から212万円(20,000ドル)と幅広い価格帯で売られている。

デイヴィッドさんの通勤スタイルは、厚手のマリンパーカー、海パン、ライフジャケットにサングラスというアウトドア仕様で、自由の女神を横目に風を切りながらアッパー湾を颯爽と走り抜ける。その表情を見ていると、通勤というよりはバケーションの延長といった感じだ。

『Good Morning America』のインタビューに応じたデイヴィッドさんは「一人の通勤はどんな感じなの?」と質問されると、笑顔でこのように語った。

「いやあ、最高だよ。通勤はとても楽しいんだ。水上では一人きりじゃないし。湾っていうのはいろんなアクティビティがあるんだ。クルーズシップにパドルボード、クルーズ船に、カモメもいる。素敵な仲間がいっぱいさ。」

また勤務中はジェットスキーをブルックリン・クルーズ・ターミナルにあるカヤックドッグに停めているそうで、駐車場を探す心配もないという。

ただし気になるのは、気温が下がる冬をいかに乗り切るかということである。デイヴィッドさんは「寒くなったら泳いで渡ろうかな」と冗談を飛ばしつつ、「ウエットスーツを持っているから、とりあえず11月までは頑張るつもりだよ」とギリギリまでジェットスキーで通勤する予定であることを明かした。

ちなみに2017年には、ドイツのミュンヘン在住の男性が交通渋滞を避けるため毎朝2キロの川を泳いで通勤しているというニュースをお伝えした。冬の間は川の気温が下がるため時折しか泳がないそうだが、この男性も通勤によるストレスがかなり減ったそうだ。

画像は『ABC News 2019年8月26日付「Man’s jet ski commute to avoid New York City traffic is genius」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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