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『なつぞら』天陽くんが天国へ旅立つ 寄り添い続けたじゃがいも畑で迎えた最期

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2019年09月03日 12:21  リアルサウンド

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写真『なつぞら』写真提供=NHK
『なつぞら』写真提供=NHK

 衝撃的な知らせは突然訪れた。『なつぞら』(NHK総合)第134話では、天陽(吉沢亮)が天国に旅立ったことが明かされた。


参考:『なつぞら』第135話では、靖枝(大原櫻子)が天陽(吉沢亮)の想いを語り出す


 一度帰ってきた自宅から病院に戻る前に、家の畑を見に行った天陽。これまでの生涯の中で一緒に寄り添ってきた畑の土を手に取ると、彼はその温もりを肌で感じ取っているようだった。そして、周りの風景にぼんやりと目をやった天陽は、被っていた麦わら帽子を空高く投げ捨てた後、温かな土で覆われた畑の上にそのまま倒れ込んだのだった。山田天陽の最期である。


 なつ(広瀬すず)は天陽が亡くなったことを、天陽の兄・陽平(犬飼貴丈)から職場で聞かされた。突然のことで衝撃を隠せないなつ。絵のこと、生きることに関して、なつは天陽から多大な影響を受けてきただけに、彼がこの世を去ったことは、きっとなつの心にぽっかりと大きな穴を開けた出来事だったのだろう。


 現在、なつはアニメーションの仕事をしているわけであるが、絵で表現することの素晴らしさは子供の頃から、折に触れて天陽から見せられてきた。絵画作品とアニメーションとではもちろん違うところもあるが、「描く」という行為を通して観る者の心を動かし、何かを伝えられるという点では似通ったところがあるはずだ。


 仕事が一段落すると、なつは夏休みを取ることができ、優(増田光桜)を連れて北海道に戻った。剛男(藤木直人)や富士子(松嶋菜々子)をはじめ、北海道の人々は相変わらず元気そうで、優を可愛がるみんなの姿は何とも微笑ましいものであった。みんなの「お帰り!」の声になつ自身も、心の底からほっとすることができた様子。


 牧場の人々に挨拶をして回る中で、なつは泰樹(草刈正雄)からあることを聞かされた。泰樹の話によると、実は天陽の家の馬は去年に亡くなったという。「今頃はまた天陽と会ってるべ」と泰樹は言っていたわけであるが、それはきっと間違いないことであろう。北海道の大地で生きていく中で、馬は天陽にとってとても大切な存在であったはずで、彼の遺作の絵も馬だった。きっと天国でも彼のすぐそばには馬がいて、時間を見つけては、天陽は絵筆を手にしていることだろう。


 ちなみに、話はなつに戻るが、なつは富士子に今の仕事を辞めるかもしれないということを打ち明けていた。どうしてなのかと心配する富士子であったが、なつ曰く「今は優といられる時間を一番に大切にしたいと思うようになった」という。そして、「少し、疲れてしまった」のだと。なつもまたどうやら今、また新たな人生の岐路に立っているのだろう。本当に自分が大切にしたいこととは何なのか。優が大きくなっていく中で、今後の人生の歩み方を日々考えているようであった。(國重駿平)


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