壮絶パワハラを描いた実録漫画

広告代理店で受けたパワハラ体験を描いた漫画がTwitterに投稿され、投稿者を気遣う声などが多数寄せられ話題になっている。

漫画は、広告代理店に勤める20代女性の“ぱすた”さんが入社当時の実体験をもとに描いたもの。“ぱすた”さんは、成績が良く人望も厚い入社7年目のプランナーS先輩の下で仕事をすることになった。最初は良い人だと思っていたが、23時から「打ち合わせな！」、深夜2時に「これ食って朝まで仕事な！」と、S先輩は遅くまで仕事を強要。休みの日には「これは休日出勤じゃなっくて、自己成長の自習だと思えよ！」、朝4時には「飲み会も仕事！これくらいでくじけたら失格！」などと言われ続けた“ぱすた”さんは、休みや休日の概念が無くなったという。数ヶ月で頭が回らなくなりミスも増えたが、少しでも認めてほしくて寝ないで頑張っていた。

しかし、「女子だからって甘えんなよ」「土日だからって休んでんじゃねーぞ」といった言葉を毎日のように受け、“ぱすた”さんは朝4時に帰りその日の朝7時に出社するというほとんど寝ていない状態に陥ってしまう。そんな中、S先輩が担当する案件で振込み漏れが発覚したが、「お前が後輩なんだからお前のミスだろ」と責任をなすりつけられてしまう。これをきっかけに“ぱすた”さんは、心身のバランスを崩し、チームを外れることになった。漫画の最後は、「少しでも、S先輩のような人が業界から減ることを祈るばかりです」とのメッセージで締めくくられている。

この漫画には、過労自殺した元電通社員・高橋まつりさんの母親が、「娘のことかと思いました」「明日祝日だから残業できるね噂に聞く47時間退勤47時30分出勤新人は死ぬほど働け飲み会も仕事休日出勤えらいなうちの部署は6割出社サイコパスな先輩がどんどん仕事振ってくる」とコメント。ほかのTwitterユーザーからも、「凄まじいパワハラ・モラハラ、大変でしたね…心中お察しします」といった気遣う声や、「毎日の罵倒やなじりに慣れてしまって自己嫌悪で何もできなくなってしまい退社しました」「3年間に渡ってじわじわと苦しめられ、現在休職療養中です」といったコメントが相次いでいる。

現在“ぱすた”さんは、心身ともに回復し元気に働いているとのこと。「パワハラかどうかすら分からないくらい、完全に洗脳されてました…」と当時を振り返り、「もう同じような被害者は増やしたくないので、今後も積極的に情報を発信していきます！」と語っている。