フィービー在籍時のセリーヌで経験積んだ「サトル ササキ」がデビュー

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2019年09月04日 12:52  Fashionsnap.com

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「セリーヌ(CELINE)」など国内外のウィメンズブランドで経験を積んだ佐々木悟が手掛ける「サトル ササキ(SATORU SASAKI)」が2020年春夏コレクションでデビューする。


 デザイナーの佐々木は平成元年生まれ。大学卒業後、「タロウホリウチ(TARO HORIUCHI)」に一年半在籍し、その後渡欧。「ジャンポールノット(JEANPAULKNOTT)」、フィービー・ファイロ(Phoebe Philo)指揮下の「セリーヌ」でデザインアシスタントインターンとして経験を積み、帰国後、元号が変わり自身も30歳を迎えるタイミングでブランドの立ち上げを決めた。
 コンセプトは「男性も憧れる女性を作る服」。セリーヌ在籍時、現「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」クリエイティブディレクターのダニエル・リー(Daniel Lee)が当時ショーコレクションを統括しており、「普通なものではなく"wired"(=不思議な、奇妙な)なものを」という教えの元、ロンドンのアトリエにこもりひたすら服を作り続けていたという。その時の経験を活かし、自身のブランドでは余計なものを削ぎ落としたエレガントなピースに、ドレープやシルエット、ディテールなどで一捻り加えた服作りを行なっている。
 デビューコレクションのインスピレーションは「ワイルドとフェミニン」。対極の要素を組み合わせることは「タロウホリウチ」在籍時に学んだといい、女性らしいプリーツスカートは、シャープな裾やシルバーバックル、ベルトのハトメなどのディテールでワイルドな要素を融合している。そのほか、袖の長さや袖の縫い上げの幅にこだわった2ポケットのシャツや、着るとねじれるようなドレープが生まれるワンピース、ウエストのタックが女性らしいフォルムを形成するジャケットやバスローブをイメージした前合わせのボタンが無いトレンチコート、ビッグサイズのバッグなどを製作した。
 また自身が幼い頃から影響を受けた画家である叔父の作品をプリントしたり、ベージュや白、黒などベーシックカラーを中心に、母親の好きな色であるオレンジをニットに差し込むなど、自身の育った環境や経験したことなどパーソナルな観点をデザインに投影することも多く、特にアーティストとのコラボレーションは今後のコレクションでも取り入れていくという。価格帯はシャツが3万2,000円〜、パンツが4万2,000円〜、スカートが3万円〜、アウターが8万円〜、バッグが14万円など。現在、出身地でもある神戸に拠点を構えており、今後は今回約20型だった型数を増やしていくと共に、セレクトショップなどの販路を広げていき、将来的にはパリで発表することを目標に掲げている。
■ SATORU SASAKI 2020年春夏コレクション
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