ストライプ石川康晴社長プロデュースの「A&A」始動、現代美術アーティスト×日本人建築家による宿泊施設が岡山に

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2019年09月06日 18:52  Fashionsnap.com

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「A&Aリアムフジ」(右)と「A&Aジョナサンハセガワ」 Image by: A&A
石川文化振興財団が、岡山市内の歴史文化ゾーンおよびその周辺に、現代美術アーティストと日本人建築家がタッグを組んで宿泊施設を作るプロジェクト「A&A」を今秋スタートする。ディレクターはギャラリストの那須太郎、アドバイザーは建築家の青木淳、プロデューサーは同財団理事長でストライプインターナショナル社長の石川康晴氏が担当。プロジェクト第1弾として、宿泊施設「A&Aリアムフジ(A&A Liam Fuji)」と「A&Aジョナサンハセガワ(A&A Jonathan Hasegawa)」を10月6日に開業する。
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 A&Aは、芸術への理解と、岡山に滞在してもらい地域発展に貢献することを目的に設立。プロジェクトで作られる建物はすべて1棟建てのプライベートタイプとなる。宿泊人数は1人〜6人を想定し、1泊あたりの宿泊料金は7万7,000円〜16万5,000円(税抜・サービス料込)を予定している。
 A&A リアムフジは、ニューヨークを拠点に活動しているアーティストのリアム・ギリック(Liam Gillick)と、日本の建築設計事務所MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIOによるコラボレーションで手掛ける。2階建てで、延床面積は104平方メートル。収容人数は最大4人の設定となっている。岡山産の巨大なヒノキ集成材CLTを田の字に組んだフレームを建築の主要なマテリアルとして採用し、フレームを少しずらしながら三段に積むことで、立体的で複雑な構造に仕上げるという。

 A&A ジョナサンハセガワでは、アーティストのジョナサン・モンク(Jonathan Monk)と建築家の長谷川豪によるコラボレーションを展開。1階は141平方メートル、2階は50平方メートルの2階建てで、庭と一体化させて縁側を表現したエントランス、日本三大庭園の一つである後楽園を旭川越しに眺めることができる浴室、天井が低く落ち着いた雰囲気の寝室といった3つの空間で構成する。最大6人まで宿泊が可能。建物内には宿泊エリアのほか、青木淳建築計画事務所によるギャラリーと飲食エリアを設ける。

 今回開業が発表された2棟のほかに、ライアン・ガンダー(Ryan Gander)と青木淳建築計画事務所による「A&A ライアンアオキ」、フィリップ・パレーノ(Philippe Parreno)と藤本壮介建築設計事務所が手掛ける「A&A フィリップフジモト」、リクリット・ティラヴァーニャ(Rirkrit Tiravanija)とアトリエ・ワンがタッグを組む「A&A リクリットワン」の建設が進行しているという。今後、約20年をかけて棟数を増やしてく予定。
 プロデューサーの石川氏は、「岡山はアートの島として世界的に注目される直島を中心とした瀬戸内の島々や、倉敷の大原美術館などもあり、文化資源の豊富な地域。また日本近代建築においても前川國男が設計した岡山県庁や、林原美術館など名建築が数多く残る土地でもあります。通過点としてではなく、岡山に滞在してもらうことで岡山の魅力をより深く知ってもらい、岡山滞在のリピーター増加につなげたいです」とコメントしている。
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■A&Aプロジェクト<A&A リアムフジ>住所:岡山県岡山市北区天神町9番 2-1号<A&A ジョナサンハセガワ>住所:〒700-0812 岡山市北区出石町1丁目6番 7-1号公式サイト
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