「宝くじの呪い」3年前に大金を当てた夫婦が窃盗容疑で逮捕(米)

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2019年09月06日 21:02  Techinsight Japan

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3年前に宝くじで大金を手にした夫婦、今は刑務所へ(画像は『INSIDER 2019年9月4日付「A Michigan couple who won the lottery in 2016 were just charged in a months-long burglary spree」(Michigan Lottery Bureau)』のスクリーンショット)
「宝くじの呪い」という言葉があるように、宝くじで一攫千金を手にした人達の中には転落の人生を辿ってしまう者もいる。このほどアメリカで逮捕された夫婦も3年前に宝くじによって大金を手にしていたが、今は刑務所の中で過ごすことになってしまった。『INSIDER』『Washington Post』などが伝えている。

先月29日の午後2時半頃、米ミシガン州のメリット・タウンシップのある住人から盗難に遭ったと通報があり、ベイシティ警察が捜査を進めていた。すると同州で、過去に同様の手口で盗難の被害があったことが分かった。

そして容疑者の車を割り出し、後にハンプトン・タウンシップの食料品店の駐車場で容疑者のものと思われる車が見つかり、その場にいた夫婦を住居侵入、窃盗容疑で逮捕した。逮捕されたのはミッチェル・ティー・アルンスヴァルド(Mitchell T. Arnswald、29)とステファニー・ディー・ハーヴェル(Stephanie D. Harvell、28)だった。

実はこの2人、3年前の2016年1月にインスタント宝くじに当選したことで50万ドル(約5,300万円)の大金を手にしていた。当時25歳だったステファニーは当選した際のインタビューで「当たったことが分かった瞬間、私は子供のように泣いてしまいました」と語っている。

当時の夫婦は、必死に働いて2人の娘を育てながら生計を立てていたようだ。ところが生活が成り立たず、車を失うことになったうえ、住居の立ち退き通知を受けて途方に暮れていたという。そして藁にもすがる思いで立ち寄ったガソリンスタンドの売店で5ドル(約530円)のインスタント宝くじを購入したところ、当選し大金を手にすることとなったのだ。

宝くじ本部を訪れた2人は「家と車を購入し、娘のために大学基金を設立するつもりです」と話していた。しかし、いったい何が夫妻を狂わせたのか、現在の2人は刑務所の中で過ごすことを余儀なくされている。

警察では過去2か月間にわたり、同州5つの郡で住居侵入による窃盗罪に2人が関与しているとみている。ちなにベイ郡だけでも同様の犯罪が12件も報告されていたとのことだ。

往々にしてこの夫婦のように大金を手にしたにもかかわらず転落の人生を歩む者が少なからずいることを、『Washington Post』では「宝くじの呪い」と表現している。

それを裏付けるかのように、過去には1億円の当選者が当選23日後に末期がんで亡くなったり、1,200万円当選した障害者の男性は散財したのち極貧生活に見舞われているといったような話は、枚挙にいとまがない。

ちなみにこのたび逮捕された夫婦においては、3年前に手にした50万ドルの使い道について明らかにされていないようだ。現在2人にはそれぞれ50,000ドル(約532万円)の保釈金が設定されているが、いまだに支払われてはいないとのことだ。

画像は『INSIDER 2019年9月4日付「A Michigan couple who won the lottery in 2016 were just charged in a months-long burglary spree」(Michigan Lottery Bureau)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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  • 転落しても構わない、一度は当てたい宝くじ(笑)
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