「室内干し」を制するなら「天井吊るし」がベスト!? 持ち家/賃貸で変わる洗濯物干しのコツ

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2019年09月09日 22:32  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

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「戸棚の中がグチャグチャ」「クローゼットがすぐ散らかる」「デッドスペースを活用したい」「トイレに収納がない」など、 “片付かない”ちょっとした悩みはありませんか? 収納ライターの伊藤まきが、イライラする“収納の悩み”を“簡単で安く”解決するコツを提案します!

■今週の相談者>>>N・Hさん(28歳)富山県在住

「洗濯物を“室内干し”するスペースが足りない」

[お悩みの全体写真]
内開きのドアがポールにぶつかる

 前回に引き続き、家族3人(夫婦+子ども)で暮らすNさんのお悩みです。

「室内干しのスペースに困っています。我が家は、家族のアレルギー問題とフルタイムの共働きという理由から室内干しです。洗濯室の前にある家事室で2畳もない狭さですが、除湿機を回すだけで乾燥できます。ですが、大型の洗濯物を干す場所が足りず困っています」

 家事室の勝手口まわりに置いている、資源ゴミ(金属類、缶、ペットボトル、その他)の置き場も確保したいです。収納ケースには、分別用の荷造りグッズ(ゴミ袋、ハサミ、紐)が収まっています。ちなみにこの勝手口は、車庫へと出られるのでゴミ置き場はココが便利です。

【伊藤まきの回答】

室内干しを希望する家が増えています。注文住宅なら、室内干しを考えた設計が必須だそう。とはいえ、分譲や賃貸だと悩み深い問題ですね。でも、Nさんのようにマイホームなら「壁と天井に吊るす」解決法が可能です。ちなみに、賃貸なら「スタンドの設置」が解決法になります。マイホームと賃貸、それぞれのケースでアイテムを紹介します。

【マイホーム編:その前に】「天井吊るし」の準備

[天井吊りのサンプル]
壁のカーテンワイヤーを利用している筆者宅例

 壁に穴を開けられるマイホームなら、「空中設置」が極楽です。最初に必要とする材料は、「下地センサー」。木造住宅の壁や天井のクロス裏にある、角材で組まれた「柱(下地)」を探すことができます。これを使って壁に穴を開け、カーテンワイヤーを設置したり、これから紹介する室内干しアイテムを設置します。

 天井から干し竿やピンチハンガーを吊るすことができる、室内干し専用のアイテムです。人気ブランドは、「川口技研のホスクリーン」と「ナスタのエアフープ」の2タイプ。どちらも、床にモノを置くことがないためスッキリした空間を確保できます。

【案2]壁に設置する「ワイヤー」でスッキリ!

 Nさん宅の家事室の横幅は、1.3メートル。壁と壁を使えば、シワを作る心配もなくシーツを干すことができますね。ぴったりのアイテムは、「森田アルミ工業の室内物干しワイヤー」です。最大荷重の10kgを守れば、シーツや衣類を干すことができます。

【案3】大容量を干せる「ステンレスパイプ」

 洗濯物の量が多く重さが気になるなら、ホームセンターで販売している「オールステンレスパイプ」が1番。パイプの太さは、約19mm、25mm、32mmと揃います。長さ1820mm(1本当り2,000円以下)のポールをカットして、ステンレスソケット(壁)やステンレスブラケット(天井)に設置します。イメージは、クローゼット内のポールのような仕上がり。ポールなら、コスパ的にも安価で頑丈です。

 プチリフォームができない、壁に穴を開けるのは抵抗があるという家は、設置型の「折りたたみ式スタンド」になります。コンパクトな折りたたみ式など、その種類は無限大。ほか、窓際に干す「窓際用の突っ張り干し棒」やエアコンに設置する「エアコンハンガー」などのアイテムが出ているので、下記の[3つのステップ]を踏まえて検討してください。

アイテムを買う前に……必要なポイントとステップ

 「モノを増やす」ときに、慎重に考えたいポイントがあります。図のように「モノを増やす」と便利になる反面、失敗のリスクも増えます。今回のように「モノを増やす」解決法が必要な場合は、[3つのステップ]を考えて慎重に選んでください。

[ステップ1]使っている人の意見(良い点/悪い点)を検討する
→ブログやSNSを使って、よく調べてから検討します。

[ステップ2]マスキングテープでサイズのイメージを取る
→テープを貼って、モノのサイズをシュミレーションします。

[ステップ3]部屋から出すときも考える
→壊れた、必要でなくなった場合に転売or廃棄をする必要があります。部屋に入れてから組み立てたモノの場合、ドアから出すのが困難になる場合もあるので注意が必要です。

 では最後に、Nさん宅の室内干しスペースのお悩みがどう解決したのか、After写真を見てみましょう。

[After写真]
ドアの開閉を邪魔しない仕様に

 Nさんから、室内干しの完成写真が届きました。天井から干すアイテムと、折りたたみ式スタンドの2つを買ったそうです。以前より大量の洗濯物が干せますね。

 資源ゴミ置き場については、これから検討するとのこと。床に置くゴミ箱を選ぶときは、「キャスター付き」の縦型(積み重ね式ボックス)で、掃除にかかる手間を防ぎましょう。寸胴でシンプルな形状ほど、洗浄掃除も楽に済みます。

[まとめ]
車庫とつながる家事室ということで、将来的には屋外グッズの収納庫としてモノが増える可能性があります。この場合、ドアの開閉の向きを変える、片引き戸にする方法もあります。マイホームなら馴染みの工務店を探しておくことも大切です。あれこれと試行錯誤を繰り返すより、プロに相談するほうが「トータル的」に安く満足することも多いです。

――「お片付けSOS相談」は次回、9月16日(月)に更新!

<プロフィール>
伊藤まき(ito maki)
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
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