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薄髪に育毛剤は逆効果? 専門家がすすめる「お湯シャン」の効果

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2019年09月10日 11:30  AERA dot.

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写真※写真はイメージです(Getty Images)
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 頭髪気になりませんか? 薄くなった髪の毛を何とかしようと、シャンプーを変えたり、育毛剤に頼ったり。完全にあきらめてしまうまえに、まだまだ出来ることはあるんです。形成外科医で東海大学医学部非常勤講師の北條元治医師が、すすめる簡単頭皮ケア。

*  *  *
 昨年来、ミノキシジルを配合した一般用医薬品の男性用発毛剤で新たな製品が次々に登場しています。1999年に大正製薬の「リアップ」が発売されてから長らくひとつのブランドの独壇場でしたが、新たな薬事承認が行われたことで商品の選択肢が増えました。

 薄毛は悩む方は多いです。患者さんからもよく相談を受けます。男性の場合は、「男性型脱毛症」といって、男性ホルモンの一種・ジヒドロテストステロンが関わり、医療機関が処方する飲み薬の「フィナステリド」や「デュタステリド」は、このホルモンを阻害することで脱毛を防ぐ作用があります。もともとフィナステリドは、前立腺肥大症の薬として開発され、その副作用で発毛した人がいたことから男性型脱毛症治療薬として誕生しました。デュダステリドは、フィナステリドよりも作用が強いと見なされています。

 一方、ミノキシジルも、もともとは高血圧の薬として開発され、その副作用として髪が生えてきたため発毛剤として誕生しました。ミノキシジルは、フィナステリドなどの飲み薬と作用機序が異なり髪を生み出す毛包にアプローチします。男性型脱毛症では、髪が生まれて抜け落ちるまでのサイクルが短くなるため、毛包に働きかけてサイクルを戻すのがミノキシジルの作用です。作用機序が異なるため、フィナステリドなどの飲み薬とミノキシジルを併用することが可能です。

 さて、薬を使っても「効果がいまひとつ」という人がいます。私の患者さんでは、男性はもとより女性にもその傾向が見られます。女性は男性ホルモンと関係なく薄毛が生じ、若い女性でも悩んでいる方がいるのです。では、なぜ薄毛になるのでしょうか。別の病気の薬による副作用でも、円形脱毛症のようなストレスに関わる病気や皮膚疾患という話ではありません。一般的に薄毛に悩む人は、頭皮に問題があることが多いのです。

 みなさんは、薄毛が気になってきたときに真っ先に何をされますか? シャンプーを変えたり、毛包に栄養を与えるような育毛剤を試したりしませんか? 実は、それ自体、あまり意味がないどころか、逆効果になる可能性があって注意が必要といえます。頭皮も肌の一種です。デリケートで外的な刺激に弱い。顔の肌にシワができたり、たるんだりすると気になりますね。頭皮は髪に覆われていますのでわかりにくいのですが、顔の肌と同様に、ケアの仕方によってダメージを受けるのです。

■ゴシゴシ洗いは頭皮にとって負担

 ここで肌についてのおさらいをしましょう。肌は表面の「表皮」とその下の「真皮」で成り立ちます。表皮の最も外側は「角質層」といって角質が幾重にも重なり、その表面を毛包から分泌された皮脂が覆うことで、外部からの細菌類などの侵入を阻むバリア機能を果たしています。紫外線を浴びたときには、表皮の底の真皮に近い部分で作られたメラニン色素が吸収することで、紫外線の害から身を守る仕組みがあります。その結果生じるのが日焼けです。角質は約6週間で垢と一緒に剥がれ落ちるため、不要になったメラニンも角質と一緒に排出されるのですが、この仕組み不具合が起こるとシミになります。
 
 真皮は主にコラーゲンで構成される組織で弾力を持ち、プルプル肌を後押ししています。真皮のコラーゲンが上手く作られなくなると、弾力が失われてシワやたるみになるのです。 頭皮にも顔の肌と同じように表皮や真皮が存在します。薄毛に悩む人の頭皮を見ると、頭皮が薄く硬くなっているケースが多い。その理由のひとつに洗髪の仕方があります。シャンプーを用いてゴシゴシ洗い、コンディショナーをつけた後にドライヤーで髪を乾かす。これは頭皮にとって負担の重い行為です。

 シャンプーに含まれる界面活性剤は、皮脂を流します。頭皮には毛包が多いので皮脂も多いのですが、皮脂を流し過ぎると表皮が痛み、真皮にも悪影響を与えるのです。

 皮脂が失われた表皮にドライヤーの熱風を吹きかければ、バリア機能が失われた表皮は当然ダメージを受けます。すると、表皮の下の真皮にも悪影響が及び、コラーゲンを生み出す幹細胞が死滅してしまうのです。表皮も真皮も薄くなって土台が崩れた状態では、毛包も上手く働くことができないでしょう。発毛サイクルが短くなって薄毛につながる可能性が高くなります。

 私が患者さんに真っ先に勧めているのは、肌と同じように頭皮を守る習慣です。私自身が実践しているのが「お湯洗い」です。シャンプーを使用せずに「お湯で洗い流す」だけにします。夏場などで皮脂が気になるときには、界面活性剤を含まない固形石鹸を手で泡立てて、やさしく頭皮をなでるように洗います。髪の毛にコンディショナーを使用しても構いませんが、頭皮になるべく触れないように、きちんと流すように心掛けましょう。また、ドライヤーは使用せずに髪をとかし、タオルで髪をそっとなでるように自然乾燥にすると頭皮の乾燥を防ぐことにつながります。

 でも、女性はパーマなどやカラーリングなどでヘアスタイルも楽しむ方が多いので、「お湯だけ洗い」「ドライヤー不使用」は厳しいようです。薄毛の悩みを解消するのであれば、頭皮に負担のかかるパーマやカラーリングなどは避けましょう。初めは抵抗感を持つ方が多い習慣ですが、2週間から1か月も経つ頃には「慣れました」といわれます。

 頭皮以外の肌を守るためにも、ボディーシャンプーは使用せずにお湯で洗い流すか固形石鹸で洗い、入浴後に保湿剤を顔から全身に使うのが基本。肌を守るには保湿と紫外線防止が最も重要だからです。でも、頭皮はもともと皮脂が多く保湿剤を使うと髪がべたべたするので、保湿剤は使用しません。刺激の少ない方法で洗って乾かすことが大切です。

 もちろん、遺伝的に頭皮が薄く硬くなりやすい方もいます。そんな方々のために、頭皮の再生医療の新たな研究が始まりました。土台を補強して毛包を守るのです。この研究が進むことで、従来とは異なる発毛の方法につながるのではないかと考えています。いずれにしても、土台を大切にしていただきたいと思います。

○北條元治(ほうじょう・もとはる)/ 株式会社セルバンク代表取締役、RDクリニック顧問、東海大学医学部非常勤講師、形成外科医、医学博士。1964年、長野県生まれ。91年、弘前大学医学部卒業。信州大学医学部附属病院勤務を経て、ペンシルベニア大学医学部で培養皮膚を研究。帰国後、東海大学医学部にて同研究と熱傷治療に従事。2004年、細胞保管や再生医療技術支援を行なう株式会社セルバンク設立。05年、RDクリニック開設に際し、培養皮膚の特許を取得。著書に『医者が家族だけにはすすめないこと』『美肌のために必要なこと』他多数。

【おすすめ記事】女性はハゲとEDどちらが嫌? アンケートで見えた本音


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  • 上の毛が足りないなら下の毛から貰ってこい!
    • イイネ!0
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  • 「ハゲでもカッコいい男はいる」と知人女性に言ったら、「ハゲてなければ、もっとカッコいいと思う」だってさ!��������
    • イイネ!66
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