「主役は社員」前澤友作氏なきZOZOが"第二創業期"突入、新社長の澤田宏太郎氏が会見で挨拶

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2019年09月12日 19:32  Fashionsnap.com

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(左から)ヤフーCEOの川邊健太郎氏、ZOZO新社長の澤田宏太郎氏、ZOZO創業者の前澤友作氏 Image by: FASHIONSNAP.COM
「トップダウン経営から、社員一人ひとりの力を活かす経営に」――ZOZOとヤフーが9月12日に開催した共同記者会見で、同日付でZOZOの新社長に選任された澤田宏太郎氏が就任の挨拶を行った。"カリスマ経営者"と呼ばれた創業者の前澤友作氏がトップから退き、同時にZOZOの第二創業期の幕開けということもあり、記者会見の会場には多くのメディアが集まった。メディアに囲まれる経験は今回が"ほぼデビュー戦"という澤田氏は、やや緊張の色をにじませながら今後の抱負を語った。
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 澤田氏は2006年にコンサルティングという立場でZOZO(当時の名称はスタートトゥデイ)のビジネスに携わり、2008年5月に入社。ゾゾタウンの事業責任者としてビジネスの中核を担ってきた。自身も「ECというビジネスは、商品、サイト、物流、プロモーションが絡み合いながら、ビジネスが回っているもの。そのオペレーションは複雑に絡み合うものだが、隅々まで理解しているという自負がある」と自信をのぞかせた。
 ZOZOは創業者の前澤氏が1998年5月に設立。黎明期だったインターネット市場を開拓し、年間800万人以上が利用する大手ファッションECサービスに成長させた。入社から現在まで11年間にわたり同社と前澤氏を支えてきた澤田氏は「前澤はとにかく既成概念をぶっ壊して進んでいくカリスマ経営者。その結果として今のZOZOがある。会社としても業界や社会に与える影響が非常に大きくなった」と振り返る。"21歳"を迎えた同社が今必要なものは「革新性よりも安定感」とし、今回のヤフーとの資本提携契約の下で安定的な成長を実現させたい考えを示した。
 澤田氏は自身の信条について「リアリスト」「ニュートラル」「安定性」と表現。常に変化を求め、自身の感性のままに革新性を追求してきた前澤氏とは真逆のタイプだと、前澤氏も澤田氏自身も認めている。安定的経営を追求していくZOZOは"つまらない"会社になってしまうのか。澤田氏は「そんな心配はされなくても大丈夫」と否定した。「前澤を失うことは大きなインパクトになることは今後の課題と認めるところでもあるが、突拍子もないアイデアをもつ社員がたくさんいる。アイデアの種や挑戦心を大事に、これまで以上に果敢に事業を推進していきたい」とし、社員の力を活かす"社員が主役"経営を進めていく方針を明かした。
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このニュースに関するつぶやき

  • ゾゾスーツが経営不振の引き金だろうね。まあ、当たるか外れるかは丁半博打みたいなところがあるが、手をこまねいていても停滞だから、あんなのでもやってみるしかなかったのかも知れんがw
    • イイネ!5
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