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『ボイス』唐沢寿明と増田貴久の兄弟愛 シリアルキラー・伊勢谷友介の悲劇的な過去も明らかに

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2019年09月15日 12:31  リアルサウンド

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リアルサウンド

写真『ボイス 110緊急指令室』(c)日本テレビ
『ボイス 110緊急指令室』(c)日本テレビ

 「これは兄貴から弟への最後の言葉だ。自分の心の声を裏切るな」


 『ボイス 110緊急指令室』(日本テレビ系)。第9話にしていよいよ目が離せない展開になってきた。樋口(唐沢寿明)を兄貴と慕い、背中を追い続けてきた透(増田貴久)は、なぜ彼を裏切ることになってしまったのか。そしてまた、本郷雫(伊勢谷友介)が狂気的な殺人鬼と化してしまった理由とは。彼らの過去が語られるなかで明らかになるのは、なんとも悲劇的で、逃げ場のない現実。すべてを知った樋口は、いかようにして彼らをそこから救い出すことができるのか。


参考:『あなたの番です』黒島は結局何人殺した? 恐怖の殺人リストで振り返る脚本の巧さ


 冒頭、本郷ホールディングスが関わる工事現場にて崩落事故が起こる。ガス漏れによって爆発の危機が迫るなか樋口は、目の前にいる生存者の救出の手を止めない。そこには、樋口にしっかりとくっついていき、サポートする透の姿も。彼らの奮闘の末、最後に現場監督の救出も成功。戻ってきたあとに彼の娘である女の子の安堵した表情を見てにこやかに微笑み返す透の姿がなんとも印象的に映る。


 警察内部の内通者が透であるとわかった樋口は、彼にこう言葉を投げかける。「結果が目に見えていても、俺たちは負けちゃダメだ。俺とお前は負けちゃダメなんだ」「誰だって人は脆く弱い。でもな、どれだけ怖くても、心が張り裂けそうなくらい苦しくても、そこを耐えて耐えて、最後まで耐え抜いて、諦めるな。立ち向かうんだ!」。兄貴についてきた弟分はそこで改めて気づくのだろう。無謀とも言える戦いに勇気を持って挑んできた、樋口の存在の偉大さに。 


 そもそも透が樋口を裏切ってしまったのは、上杉(手塚とおる)にハメられていたことが原因。詳細には語られていないが、あの事件現場に都合よく上杉がいたということは、透の父親に睡眠薬かなにかを飲ませて事故を誘発し、その現場をカメラで押さえて透を引き込むという算段だったのだろう。そこに偶発的な致死事故も重なって逃げ出せなくなった透は、兄貴に相談もできぬままに上杉の言いなりになってしまう。それから3年の時を経て自分の弱さに気づいた透は、雫を止めるためにひとりで彼のもとに向かうものの、拳銃を向けてもそれを撃つことはできず……。


 狂気的なシリアルキラーになってしまった雫にも、その原因となる過去があった。父親・本郷辰夫(伊武雅刀)による殺人の現場を偶然目撃してしまい、その翌日には母親が自殺してしまうという悲劇に見舞われていたこと。一見幸せだった家庭が一気に崩れ去ってしまった出来事によって、悪魔のような存在が生み出されたということが想像できる。キャリアのなかで何度も悪役を演じている伊勢谷友介の好演も相まって、その冷酷さにも説得力が増す。


 一方で、透を演じる増田貴久(NEWS)の物腰柔らかな印象は、彼が裏切り者だとわかっても決して消え去りはしない。彼の甘いマスクと、まとっている温和な空気感によって、どうしても善人に見えてしまうからだ。彼の優しさは、尊敬する樋口に忠実な姿や彼の息子に対する態度などにも現れていただろう。そんな“なんだか愛らしい”透だからこそ、敵いようのない大きな存在を前に怖気づき、捕らえられてしまったラストシーンがさらに苦しく映る。


 「俺が必ず(透を)救ってやる」。樋口が発したその言葉がどうか現実になってくれるよう、祈るしかない。樋口とひかり(真木よう子)の長きにわたる戦いは、果たして良い方向へと帰結するのか。次週、最終話で微笑むのは、果たしてどちらだろうか。 (文=原航平)


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