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初のW杯全敗、弱すぎる日本バスケ 国内リーグを改革しないとダメな理由

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2019年09月15日 17:00  AERA dot.

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写真W杯で悔しい結果に終わった八村塁 (c)朝日新聞社
W杯で悔しい結果に終わった八村塁 (c)朝日新聞社
 想定外の結果、予想通りの結末……。2019年FIBAバスケットボール・ワールドカップ(W杯)での日本代表の戦いぶりには様々な意見が飛び交っているが、皆さんはどのように感じただろうか。

 結果はご存知の通り、グループリーグ1次ラウンドで3連敗を喫すると順位を決める17−32位決定ラウンドでも2連敗。日本は勝ち星に恵まれることなく、中国を去ることになった。

 初戦のトルコ戦では八村塁とニック・ファジーカスの「ビッグ3」の2人がそれぞれ15得点したが67対86で敗戦。試合開始からリズムを掴めずいきなり大きなリードを奪われると、NBAミルウォーキー・バックスでプレーするエルサン・イルヤソバに19得点されFIBAランク17位の実力を見せつけられた。

 2試合目のチェコ戦では、八村が21得点と気を吐いたが初勝利ならず。そして3戦目となったアメリカ戦は、序盤からメンバー全員をNBA選手で構成する圧力に押され45対98で完敗。馬場雄大が18得点したことだけが明るい話題と言える。

 そして順位決定ラウンドになっても、日本は世界の壁に勝利を阻まれた。千葉で8月12日に行われた親善試合では勝利したニュージーランドに81対111の30点という大差で敗れると、最終戦となったモンテネグロ戦でも65対80で負け5連敗を喫した。

 大会前の親善マッチでは2勝3敗。FIBAランク51位のチェニジアには1ゴール差で敗れたものの、欧州の強豪で同22位のドイツに86対83で勝つなどW杯での飛躍に期待を持たせたが、世界はやはり甘くない。

 順位決定ラウンドになり疲労の溜まった八村が欠場すると、篠山竜青もアメリカ戦で左第1趾末節骨を骨折し代表離脱。エースと司令塔を失ったチームが攻守で機能することは難しく、これがニュージーランド戦とモンテネグロ戦の結果に影響したかも知れない――。またエースガードの富樫勇樹が、7月に右手第4中手骨骨折で代表を離れておりフルメンバーではなかった――、など全敗のエクスキューズを探すこともできる。

 しかし、これが日本代表の現在地。48位というランク通りの結果となったが、世界で戦うには何が不足していて何を修正しなければいけないかを認識できたことは、ある意味、一つの成果だ。

 何しろ日本がW杯に出場したのは、日本で行われた2006年大会以来13年ぶり。2014年11月には国際試合の資格停止処分を受け国際試合に出場できなかったことを考えれば、そのあとのBリーグ発足と市場拡大、そして資格停止処分解除、五輪出場決定は奇跡的なこと。今回、世界との差を知れたことは、来年の東京五輪に向けて欠かせない「確認作業」となっただろう。

 その上で、今大会で露呈した明確な課題として挙げたいのが3Pシュートとバックコートの強化だ。そして、大多数の選手がBリーグでプレーしていることから、そのためにはリーグで主流となっているプレースタイルを考え直す必要がある。

 強豪はどの国も、コートにいる誰もが3Pシュートを多投し高確率で決めてくる。もちろん、シュートに行くまでのパス回しやオフェンスの組み立ても素晴らしいが、多くの場面でフリーを作り出しており、これも3Pシュートの多さと高い成功率の要因となっている。

 5戦だけで比較してもロングシュートにおける日本のスタッツは、他国と大きな差がある。フリオ・ラマス監督のインサイド重視の戦術もあるだろうが、そもそも日本は3Pシュートを多投していない。この5試合合計で放った3Pシュートは94本。一方、対戦相手の合計は153本だ。これが成功率になると、対戦相手は60本の成功で39.2%している一方、日本は27本の成功で28.7%。モンテネグロ戦は16本全てを外した。

 高さで劣るチームは、外からの攻撃やスピードでオフェンスを打開することが通常だろうが、ここまでロングシュートが入らないと、相手ディフェンスもインサイドに意識が行き、その分、日本のインサイドは負担がかかる。今や世界は、攻撃オプションの主流は3Pシュートだ。世界で勝つには3Pシュートまで持ち込むオフェンスをクリエイトすることと、そのシュートを決める決定力を磨く必要があるだろう。

 そこで欠かせないのがボールを運ぶガード陣のハンドリング力や突破力、クリエイティビティだ。冨樫を欠いた日本は、篠山を除くとこうした部分が他国に比べ劣ると言わざるを得ず、これには古くからある国内リーグの傾向が起因していると感じる。

 世界はガードが得点することが潮流となっている。例えば今大会では現地14日現在で得点ランクトップ10(11人)のうち7人がガード。昨季のNBAでも得点ランク上位10人の半数はガードだ。

 しかし国内では、Bリーグ発足前から今でもインサイドに外国籍のビッグマンを置き、彼らに得点の大部分を任せているチームがほとんど。これに対抗するため、相手も外国籍のビッグマンを据える。すると外国人枠があるリーグは、ロスターの外国籍選手がビッグマンばかりという結果になる。

 2019−20シーズンにおいて、B1の18チームで外国籍選手がガードとして登録されているのは見渡す限りゼロだ。こうなると、大型日本人プレーヤーは、国内でプレーする中で海外の大型選手と対峙して経験を積めるが、バックコートプレーヤーは日本人同士のマッチアップとなる。スピード、ボールハンドリング、パス、ペネトレイトなど様々な要素で秀でた海外のプレーヤーと体をぶつけ合うことが限られては、レベルアップは難しいだろう。

 となると、代表強化という点で、Bリーグはビッグマン偏重を脱却したチーム作りができるリーグ環境になった方が良い。そのためには、オンザコートルールの再考や外国籍枠撤廃など、大胆な方策もテーブルに乗せるべきだろう。






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このニュースに関するつぶやき

  • ファジーは守れない走れないが特に目立った大会になった…そこに頼るようなら先は無いと思う…アメリカ戦での活躍でNBAの何処かが馬場を拾えばガードのレベルは上がる
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  • 個人的には高校特待のあり方かな。その選手が欲しいから特待にするのではなく、他校の戦力を削ぐ為に使う予定も無いのに特待にして飼い殺す学校が多いからね…。
    • イイネ!11
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