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モノ不足でもコスプレ 「給料4か月分をウィッグに」キューバのアニメファン

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2019年09月16日 11:30  AERA dot.

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写真「BLEACH」の井上織姫に扮するダニエラ・ロドリゲスさん(左)と、「青の祓魔師」の奥村燐姿のルイスさん(右)は新婚。お互いの着替えを手伝い合っていた(撮影/安達康介)
「BLEACH」の井上織姫に扮するダニエラ・ロドリゲスさん(左)と、「青の祓魔師」の奥村燐姿のルイスさん(右)は新婚。お互いの着替えを手伝い合っていた(撮影/安達康介)
 キューバが慢性的なモノ不足に陥っている。オバマ前米大統領による国交回復で一時は経済が上向いていたが、トランプ政権下でのアメリカからの渡航条件引き締めなどを受けて厳しい状況に追い込まれているのだ。しかしそんな中でも、自らの趣味の世界を楽しむべく工夫をこらす若者たちがいた。AERA 2019年9月16日号に掲載された記事を紹介する。

【経済制裁と改革に揺れるキューバの写真はこちら】

*  *  *
「私はアニメオタクです」

 キューバにいると、こんな自己紹介をする若者によく出会う。日本人とわかると、親しみを込めて日本のアニメの話をしてくれる。皆一様に明るく快活、社交的な印象だ。

 2008年からアニメ好きを集めてイベントや勉強会を開いていたエルネスト・ロペスさん(38)はこう話す。

「キューバのアニメファンは、仕事に勉学に励む、活動的な“リア充”が多いんです」

 キューバでは国営放送で日本のドラマやアニメが放映されてはいるが、DVDの販売はなく、ネット接続は高額でスピードも遅い。好きな作品を見るためには、USBメモリーをファン同士で回覧し、情報をシェアするのが有効だ。自ずと交流は活発となり、社交性も高まるという。

 アニメと共にコスプレも人気だが、衣装や小物を手に入れるのは容易ではない。手縫いしたり、不用品をリサイクルするなどして自作しているという。

 ウェートレスのダニエラ・ロドリゲスさん(22)が初めてコスプレをしたのは14歳のとき。コスチュームは基本は手作りだが、作るのが難しいものもある。

「皿洗いして貯めたお給料の4カ月分を、全部ウィッグにつぎ込みました」

 と話す。今は毎月新しいコスプレの衣装を作り、イベントに参加する。イベントで出会って意気投合したルイスさん(21)と今年3月に結婚した。

 エンリケ・メイヨさん(27)は5年前、アニメイベント「フリーク・ゾーン」を立ち上げた。コスプレコンテストやクイズ大会などがあり、子どもから高齢者まで、毎月平均200〜300人、多いときは700人もの参加者が集まる。こうしたイベントは地方でも毎月開催され、各地域の交流も活発だ。

「日本のアニメには友情、連帯、家族愛、自然を大切にする心など、キューバに共通する価値観を見いだすことができます」

 そう話すのは、動物病院で働きながら、獣医学の博士号を目指す学生のリサンドラ・ロドリゲスさん(21)。子どものころ、しゃべる猫と家族との愛情を描いた「みかん絵日記」が大好きだった。「犬夜叉」で友人同士の助け合いに心を揺さぶられ、「Angel Beats!」で愛を伝える大切さを学んだ。

 前出のエンリケさんは、日本アニメの魅力についてこう話す。

「日本のアニメには社会の倫理をテーマにした作品も多く、親や先輩を敬う文化が感じられる。キューバ社会はやや自己中心的になりつつあるので考えさせられます」

 古きよきキューバの価値観を、日本のアニメのなかに見いだしているのだ。(ライター・斉藤真紀子)

※AERA 2019年9月16日号

このニュースに関するつぶやき

  • リア充はヲタじゃねえよっ糞ボケがっって言ってた。
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  • 社会主義は流通滞貨が常態化主義、生産能率が低下!
    • イイネ!10
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