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蜷川実花監督の熱烈ラブコールで実現 小栗旬「究極のダメ男」のめくるめく表情

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2019年09月17日 17:00  AERA dot.

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写真小栗旬(おぐり・しゅん、右):1982年生まれ。俳優。主な出演作に「クローズZERO」「信長協奏曲」「ミュージアム」「銀魂」など/蜷川実花(にながわ・みか、左)/写真家、映画監督。監督作に「さくらん」(2007年)、「ヘルタースケルター」(12年)、「Diner ダイナー」(19年)[撮影/平岩紗希]
小栗旬(おぐり・しゅん、右):1982年生まれ。俳優。主な出演作に「クローズZERO」「信長協奏曲」「ミュージアム」「銀魂」など/蜷川実花(にながわ・みか、左)/写真家、映画監督。監督作に「さくらん」(2007年)、「ヘルタースケルター」(12年)、「Diner ダイナー」(19年)[撮影/平岩紗希]
 7年もの構想期間を経て公開される「人間失格 太宰治と3人の女たち」。主演を務めるのは、蜷川監督が「太宰を演じるなら彼しかいない」とラブコールを送った小栗旬。「究極のダメ男 太宰治」をどう演じたのか。AERA 2019年9月16日号から。

【映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」の場面写真はコチラ】

*  *  *
 太宰治の小説『人間失格』の映画化の話が蜷川実花監督にあったのは、7年ほど前だ。太宰の妻、愛人二人の手記を読むうち、太宰自身の人生に惹かれ、「彼らの物語を描きたい」と考えた。そして生まれたのが映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」だ。

蜷川実花:太宰を誰に演じてもらうかを考えたとき、いろいろな人が頭をよぎったのですが、ふと「小栗君はどうだろう」って。太宰は人気作家ではあったけれど、文壇から正当な評価を受けてはいなかった。そこには“トップを走っている人にしか見えていない景色”があったはず。スターが孤独を抱えているという意味でも、考えれば考えるほど小栗君しかいない、と思うようになって。

小栗旬:正直、最初は「なかなかきついな」と思いましたね。

蜷川:そうだよね(笑)。

小栗:あまり共感されるキャラクターではないですからね。最終的には脚本が面白かったので、「大変そうだけど、やったらやったで楽しそうだな」と。太宰は欲望の赴くままに生きていますよね。理性で止めるところを止めないで動いていて、エキサイティングだなって。

蜷川:すごく人間臭いよね。極端なことをするのに、ほかの人の気持ちも考えてしまうから、どんどん大変になっていく。

 クランクイン前日に寝られなくて、二人で会って話もして。「クランクイン前日は小栗君でも緊張するんだ」と知ることができて安心した部分もあったな。

 撮影に入ってからは、日々発見と驚きの連続。観たことのない小栗旬がどんどん出てくるんです。女の人といるときの太宰と、男の子のなかにいる太宰では、表情がまるで違う。

小栗:ドロドロした物語なのに、実花さんの現場は、みんなすごくカラッとしているんですよ。「きつい物語だからずっとストイックでいなければいけない」とは僕は思っていないけれど、現場って監督の人柄が出る。実花さんがふわっとした方であることが大きいのかな。

蜷川:私が印象的だったのは「こんなにみんながモニター前に来てくれる現場があるんだ」ということ。小栗君が来てくれたからだと思うけれど、私のまわりに椅子を持ってきて、みんなでモニターを見てわちゃわちゃしていた(笑)。「次のシーンどうする?」という話も自然にできて、有意義だった。小栗君が横にいて、「あ、(二階堂)ふみちゃんが来た」という感じで。

小栗:(宮沢)りえさんもずっといましたしね。

蜷川:ずっといてくれたね。やっぱり小栗君がいるから来てくれたんだと思うな。

小栗:僕は雑談したりして、監督のそばにいることは多いですね。実は、俳優は居場所がないんです(笑)。現場にいるか、通路にいるか、もしくは楽屋にいるかですが、僕は基本的に楽屋を使わないので。「僕の楽屋代をお弁当代に回してもらってもいいのに」とさえ思います。「どこにいるのがいいか」と考えると、監督の横は居場所がある。もちろん、監督によっては「あまり近寄らない方がいいかな」と感じるときもありますけど(笑)。

(ライター・古谷ゆう子)

※AERA 2019年9月16日号より抜粋

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