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石川遼は「完全復活」を果たしたのか… 数値が物語る“明らかな課題”

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2019年09月17日 17:00  AERA dot.

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写真かつての輝きを取り戻しつつある石川遼 (c)朝日新聞社
かつての輝きを取り戻しつつある石川遼 (c)朝日新聞社
 国内男子ツアー選手会長の石川遼が、好調をキープし賞金ランクのトップに立っている。

 日本プロゴルフ選手権大会でプレーオフを制し3年ぶりのツアー優勝を飾ると、「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」では初日からトップを守る完全Vを達成し出場2試合連続優勝。「RIZAP KBCオーガスタ2019」では2打罰もあり13位タイとなったが、8日に終了した「フジサンケイクラシック」では、最終日に7バーディ、ノーボギーの7アンダー64と会心のゴルフを見せ、通算11アンダー単独5位に。ANAオープンゴルフトーナメントでも6位タイに食い込むなど、輝きを取り戻しているようだ。

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 今季の石川は、開幕戦の「東建ホームメイトカップ」を腰痛で欠場すると、「中日クラウンズ」初日には11オーバー81の大叩き。腰痛が悪化し2日目朝に棄権すると、そこから3試合をスキップしていた。ここ数週間のプレーは、その頃や米ツアー撤退時の状態からは想像できない復活ぶりだ。

 最近の石川のスタッツを見ると、好成績の要因の一つとしてパッティングが挙げられそうだ。石川というと、キレのあるスイングでピンを果敢に攻めるショットメーカーというイメージがあるが、そもそも石川のプレーを支えてきたのはパットにある。主戦場を米ツアーに移す前の2008年から5年間は平均パットで常に上位につけ、2009年と11年は同スタッツでトップ。国内ツアー復帰となった昨季も1ホール当たりの平均パット数が1.74で2位とツアー屈指のパットの名手ということがわかる。

 そして現在は平均パット数1.72で4位。パーオン率が67.71%で20位なのにも関わらずバーディ率が5.03で1位というのは、パットの良さが際立っているということ。グリーン上で安定したパフォーマンスを見せていることが賞金ランクトップに立つ原動力となっていることは間違いないだろう。

 最近5試合は優勝2回に、13位タイ、単独5位、6位タイの成績をマーク。このまま行けば10年ぶりの賞金王も現実的になっている石川だが、一方で課題もある。気になるのはティーショットだ。

 改めて石川のスタッツを確認してみると、先に述べたバーディ率トップや平均パット4位など他の数字がトップ10に入っている中で、主要項目のうちフェアウェイキープ率が46位と見劣りする。しかもそのデータは56.53%となっており、10回中4回はティーショットがフェアウェイに収まっていないということだ。

 試合毎にチェックすると、優勝した「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」のフェアウェイキープ率は、初日が42.86%(114位タイ)、2日目57.14%(64位タイ)、3日目57.14%(39位タイ)、最終日71.43%(9位タイ)でトータルは57.14%(45位タイ)という数字。チャンピオンとしては物足りないというより低調な数字だ。

「フジサンケイクラシック」は、初日に84.62%(5位タイ)、2日目76.92%(13位タイ)と安定したティーショットを披露していたが、3日目になると46.15%(57位タイ)と急降下。最終日に76.92%(5位タイ)と持ち直したが、一日とはいえ半分以上でフェアウェイキープを逃すとなると、それだけスコアメイクは苦しくなるだろう。

 実はこのフェアウェイキープ、石川にとっては今季に限らず以前から修正が求められていた数値だ。というのも昨季は44.50%で96位。米ツアーが主戦場だった2013年から17年の5年間で国内ツアーにおいて50%以上だったのは13年だけ、というよりプロ転向した2008年から12年を見てもフェアウェイキープが5割を越えたのは08年のみとなっている。

 こうして過去からのデータを眺めてみると、今季のフェアウェイキープ率56.53%という数字は、石川としてはむしろ進化しているとも言えるが、国内ツアーでの活躍を米ツアー復帰の試金石とするならば、ティーショットの曲がり幅はもっと小さくする必要がある。

 ボールがラフではなくフェアウェイにあれば、それだけスピン量が計算できピンを確実に狙いバーディチャンスもさらに増えることは明白。ツアートップクラスのパッティングをしているだけに、ティーショットの修正は再び世界に近づく糸口となるだろし、視野に入れる東京五輪出場を手繰り寄せる最善策の一つとなるだろう。

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