FIA-F2選手権で現在ランキング3位につけているルカ・ギオットが10月4〜6日、富士スピードウェイで行われるWEC世界耐久選手権第2戦富士6時間レースに参戦することが分かった。F1を目指すイタリア人はチームLNTのジネッタG60-LT-P1・AERのステアリングを握る。
前戦シルバーストンでシリーズにデビューしたチームLNTは来たる日本ラウンドに向け、追加のドライバーラインアップを明らかにした。
そのなかに組み込まれることになったギオットは24歳のイタリア人ドライバー。現在参戦中のF2ではユニヴィルトゥオーシに所属しており、第7戦イギリス・レース1優勝を含む好結果を残しランキング3位につけている。
そんなギオットは7月末に開催されたWEC公式テスト“プロローグ”にチームLNTから参加しており、カタロニア・サーキットでジネッタG60-LT-P1・AERをドライブした。その際には同チームからテストに参加した計8人のドライバーの中でもっとも速いタイムを記録していた。
F1直下のチャンピオンシップを争う若人は、来月行われる第2戦富士でベン・ハンリー、イゴール・オルジェフとともに5号車ジネッタをシェアする予定だ。
また、チームは6号車ジネッタのメンバーのひとりであるクリス・ダイソンが北米でのレースで負傷し次戦を欠場することになったことから、本来5号車のメンバーであるチャーリー・ロバートソンをアメリカ人ドライバーとスイッチさせている。これにより、ロバートソンは同じくジネッタワークスドライバーのマイク・シンプソン、2003年のル・マン24時間ウイナーであるガイ・スミスと新たなドライバーラインアップを形成ことになった。
「ルカ(・ギオット)がWECの日本ラウンドに参加できることをうれしく思っている。彼は本当に才能があり、プロローグでは我々のクルマを気に入っていたが、FIA-F2と日程が重なったため、シルバーストンではチームに合流できなかったんだ」と語るのは、ジネッタのローレンス・トムリンソン会長。
「彼の才能をベン(・ハンリー)とイゴール(・オルジェフ)と組み合わせることで、トップスピードの高いジネッタ・AERの可能性を特性に適したサーキットでさらに広げることができると確信している」
「また、6号車にも3人のに非常に優秀なドライバーたちがいるため、新しいクルマで迎える最初のフライアウェイレースで良い結果を求めていくつもりだ」