レッドブル・ホンダのルーキー、アレクサンダー・アルボンにとって、今週末のF1シンガポールGPは、マリーナベイ・ストリート・サーキットを走る初めての機会になる。タイ国籍のアルボンにとっては、タイと地理的に近いシンガポールでのレースはホームグランプリとしての意味合いも持つ。
2019年にトロロッソからF1にデビューし、サマーブレイク明けのベルギーからレッドブルに昇格したアルボンは、ベルギーで5位、続くイタリアで6位と堅実な結果を出し、レッドブル首脳陣からも上々の評価を得ている。
シンガポールGPは、コーナー数が多くタイトな市街地コースを高温多湿の環境のなか夜間に走る、特殊なグランプリだ。このようなレースを走ること自体、アルボンにとっては初めての経験だという。
「マリーナベイ・ストリート・サーキットを走るのは初めてだし、シンガポールに行くことも初めてなので、自分の目で見るのが楽しみだ」とアルボンは言う。
「シーズンのなかでも一番体力的にきついレースのひとつだと聞いている。湿度が高く、レースはとても長いし、市街地レースだからミスは許されない。そういうところでレースをしたことがないから、楽しいと思うよ」
「タイから一番近いグランプリなので、応援しに来てくれる家族やスポンサーの方々の数が増える。だからいつも以上にエキサイティングなグランプリになるだろう。ある意味、ホームレースのようなものになるんじゃないかな」
「シミュレーターで走るなど、チームと一緒に準備を整えてきた。RB15に乗って照明の下を走るのを楽しみにしている」