プラスチックと同等の機能を担保しながら6ヶ月で自然に還る環境にやさしい包装材

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2019年09月19日 10:01  Techable

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Techable

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イスラエルで2010年に創設されたTIPA(ティパ)は、植物由来の原料を用い、プラスチックと同等の機能を担保した生分解性の軟包装材を開発・製造するスタートアップ企業である。
・6ヶ月で完全に堆肥化されるエコフレンドリーな包装材食品などの包装に広く用いられている軟包装材は、その特性上、ペットボトルなどの硬質包装に比べてリサイクルしづらく、リサイクル率はわずか5%程度にとどまっている。

TIPAでは、技術特許や独自の製造ノウハウを活用し、プラスチック製の軟包装材と同様に、透明で丈夫であり、柔軟性や不浸透性などを担保しながら、完全コンポスタブル(堆肥化可能)な軟包装材を開発。

植物由来の複数の原料を組み合わせ、6ヶ月以内に完全に堆肥化されるのが特徴だ。

果物や野菜、冷凍食品、加工食品のほか、衣類や雑誌など、非食品の分野にも幅広く活用できる。
・Google ExpressでもTIPAの包装材を使った商品を販売中TIPAの軟包装材は、これまでに、余剰食料を活用した英スナック菓子ブランド「Snact」やアイルランドの自然食品ブランド「Happy Pear」などの商品で採用されている。

2019年6月には、Googleのネットスーパー「Google Express」でも、TIPAの包装材が使われている商品の取り扱いを開始した。

TIPAでは、2019年9月、食にまつわるイノベーションを支援するベンチャーキャピタルBlue Horizonらから、2500万ドル(約27億円)の資金を調達。

今後は、事業エリアをさらに拡大させながら、持続可能性に配慮した新たな包装材の開発にも取り組む方針だ。(文 松岡由希子)

TIPA

このニュースに関するつぶやき

  • 良いね!これ。こんな分野は日本がいち早く開発してくれると思ったのだが・・
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