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大阪桐蔭が断トツ 過去10年高校別「プロ輩出数」ランキング

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2019年09月19日 16:00  AERA dot.

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写真藤浪晋太郎など近年は多くのプロを輩出している大阪桐蔭 (c)朝日新聞社
藤浪晋太郎など近年は多くのプロを輩出している大阪桐蔭 (c)朝日新聞社
 いよいよあと1カ月に迫ったプロ野球のドラフト会議。昨年は大阪桐蔭から根尾昂(中日1位)、藤原恭大(ロッテ1位)、横川凱(巨人4位)、柿木蓮(日本ハム5位)と4人の選手が指名されて話題となった。

【過去10年高校別「プロ野球選手輩出数」ランキングはこちら!】

 そこで今回は過去10年(2009年〜2018年)のドラフト会議で、どの高校が多く選手を輩出しているか調べてみた。育成選手も含めてカウントしており、また指名されながらも拒否して入団にいたらなかったケースは除外した。

【総合ランキング】
1位 大阪桐蔭:17人
2位 横浜:14人
3位 東海大相模:13人
4位 広陵:12人
5位 仙台育英:11人
6位 花咲徳栄・日大三・九州国際大付:9人
9位 青森山田・桐蔭学園・敦賀気比:8人

 まずは総合ランキングから。これは高校卒で直接プロ入りだけでなく、大学や社会人を経由して入団した選手も含めてのものである。1位は冒頭でも触れた大阪桐蔭。続いて神奈川県をリードする横浜、東海大相模の2強が続くという結果となった。

 トップ10入りした11校全てが過去10年で甲子園に出場しており、大阪桐蔭、東海大相模、花咲徳栄、日大三、敦賀気比は優勝も果たしている。全国的な強豪校にはプロ入りする選手も多いという当然の結果と言えるだろう。

【高校卒プロ入りランキング】
1位 大阪桐蔭:11人
2位 横浜:9人
3位 花咲徳栄・九州国際大付属・敦賀気比:7人
7位 八戸学院光星・仙台育英・秀岳館:6人
9位 帝京・菰野:5人

 次に高校卒で直接プロ入りした選手のランキング。こちらも大阪桐蔭、横浜という順になったが、3位には花咲徳栄が入った。2015年に愛斗(西武4位)、2016年に高橋昂也(広島2位)と岡崎大輔(オリックス3位)、2017年に西川愛也(西武2位)と清水達也(中日)、2018年に野村佑希(日本ハム2位)と4年連続で直接プロ入りする選手を輩出している。今年も韮沢雄也がプロ志望と言われており、5年連続に伸びるかに注目だ。

 ここでも常連校が多い中、健闘しているのが菰野。過去10年間での甲子園出場は2013年選抜の1回だけだが9位にランクインした。毎年のように好投手を輩出することで知られており、今年も150キロ右腕の岡林勇希に注目が集まる。

【大学、社会人経由プロ入りランキング】
1位 広陵:11人
2位 東海大相模:10人
3位 桐蔭学園:8人
4位 日大三:7人
5位 佐野日大・大阪桐蔭・岡山理大付:6人
8位 青森山田・仙台育英・桐生第一・創価・横浜・東洋大姫路・沖縄尚学:5人

 次は高校から直接ではなく、大学や社会人を経由してプロ入りした選手のランキングだ。こちらは総合ランク4位の広陵が1位となった。過去10年でプロ入りした12人のうち、中村奨成(広島1位)を除く11人が大学、社会人を経由して指名を受けている。

 野村祐輔(明治大・広島1位)、小林誠司(同志社大→日本生命・巨人1位)、有原航平(早稲田大・日本ハム1位)、上原健太(明治大・日本ハム1位)と4人もの選手が1位指名されているのも見事である。有原は高校時代から評価が高かったが、それ以外は大学や社会人で大きく成長した選手であり、高校卒業後に伸びるというブランディングが確立されている。

 3位の桐蔭学園、5位の岡山理大付出身の選手も大学や社会人でステップアップしている印象が強い。桐蔭学園では鈴木大地(東洋大・ロッテ3位)、茂木栄五郎(早稲田大・楽天3位)、岡山理大付では九里亜蓮(亜細亜大・広島2位)、薮田和樹(亜細亜大・広島2位)、柴田竜拓(国学院大・DeNA3位)、藤岡裕大(亜細亜大→トヨタ自動車・ロッテ2位)などの名前が挙がる。

【公立高校ランキング】
1位 山形中央・菰野・大分商:5人
4位 市立柏・習志野・静岡:4人
7位 県岐阜商・大和広陵・市立和歌山・箕島・広島工・清峰・八重山商工:3人

 先述した菰野と並んで1位タイとなったのが山形中央と大分商の2校。山形中央は体育科があり多くのスポーツ選手を輩出しているが、野球部も過去10年で4度甲子園に出場するなどすっかり県内の実力校となった。横山雄哉(新日鉄住金鹿島・阪神1位)は故障に苦しんでいるが、石川直也(日本ハム4位)は完全にチームには欠かせない存在となっている。

 大分商では何といっても源田壮亮(愛知学院大→トヨタ自動車・西武3位)の存在が目立つ。高校時代は無名だったものの、大学と社会人で大きく成長して、リーグを代表するショートとなった。

 また今年のドラフトでも目玉の一人である森下暢仁(明治大)が大分商出身であり、川瀬晃(ソフトバンク6位)の弟である川瀬堅斗(2年)も来年のドラフト候補と言われている。年々減少している商業高校の中でも特筆すべき存在と言えるだろう。

 過去10年を振り返ると、やはり大阪桐蔭が頭一つ抜けていることがよく分かる。明徳義塾(7人)、聖光学院(5人)、作新学院(5人)、智弁和歌山(5人)などの甲子園常連校もそれなりに選手を輩出しているが、各種ランキングには入っていない。プロ野球選手を輩出するというのはチームが勝つこととはまた別に求められる点も多いということがよく分かるだろう。

 今年はそんな大阪桐蔭出身の有力なドラフト候補は不在だが、果たして今後の流れはどうなるのか。そういう点にも注目してドラフト会議を楽しんでもらいたい。(文・西尾典文)

●プロフィール
西尾典文
1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。

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