IMSA:マツダの連勝は『3』でストップ。ジャービス「最速だったが、充分に活かせなかった」

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2019年09月19日 19:21  AUTOSPORT web

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クラッチトラブルに見舞われレース終盤にリタイアを喫した55号車マツダRT24-P
IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第11戦ラグナ・セカが9月15日、アメリカ・カリフォルニア州のウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカで行われ、最高峰のDPiクラスに参戦しているマツダチーム・ヨーストは、オリバー・ジャービス/トリスタン・ヌネス組77号車マツダRT24-Pが6位入賞。今季すでに2勝を挙げている55号車マツダRT24-Pはマシントラブルでリタイアとなった。

 耐久レースにおいて“名門”と呼ばれるチーム・ヨーストとジョイントして2シーズン目を迎えているマツダチーム・ヨースト。第6戦ワトキンスグレンでの初優勝に始まり、第7戦モスポート、第9戦ロード・アメリカとDPiクラスの出走ラウンドで3連勝中のチームは、14日に行われた予選で77号車が4番手を獲得し僚友の55号車は6番手となった。

 翌日の決勝では、ジョナサン・ボマリートがステアリングを握る55号車が好スタートを決め4番手にポジションを上げる。しかし、チームは最終スティントでの速さを活かすべくレース前半は燃料消費を抑える作戦を選択。このため、55号車はレース折返しまでに元のポジションまで順位を下げてしまう。

 また、終盤にはボマリートからハリー・ティンクネルにドライバー交代を行ったが、この際にクラッチのトラブルが発生していまいピットアウトができず。結局、コースに戻ることが叶わず無念のリタイアを喫することになった。

 一方、4番手スタートながらオープニングラップでポジションを落としてしまった77号車もチームメイトと同様に燃費走行を敢行しスティントを伸ばすことで、レース中盤には7周に渡ってレースをリードすることに成功する。

 その後、77号車は最終スティントでヌネスからバトンタッチしたジャービスが、前を走るライバルとの間にあった12秒のギャップを詰め3位表彰台争いに絡んでいく。

 しかし、抜きどころの少ないラグナ・セカではオーバーテイクが難しくポジションアップまでには至らず。最終的に5位とわずか0.8秒差、3位とも5.2秒差の6位でチェッカーを受けることとなった。

「IMSAのコンペティションは非常に厳しいため、トラフィックのわずかな違いが表彰台に立つかどうかを左右する可能性がある。残念なことに今日、僕たちはそれを経験することになった」と語るのは、77号車のジャービスだ。

「トリスタン(・ヌネス)の燃料節約の努力、とエンジニアたちが立てた適切なストラテジーのおかげで、最終スティントでは僕たちのマシンは最速だった。しかし、それを充分に活用することができなかったんだ」

「最終的に我々は5位のマシンと僅差だったし、3位ともそこまで離れていなかった。僕たちのクルマは強いと確信している。プチ・ル・マンでは再び競争力を取り戻し、優勝を目指すよ」

 マツダUSAモータースポーツダイレクターのジョン・ドゥーナンは「今日は、確かに少し厳しい日だった」とレースを総括した。

「私たちは戦略面で正しい選択をしたと思っている。55号車は明らかに表彰台を狙えるペースがあったので、完走できなかったのが残念だ」

「また、77号車のドライバーはトップスポットに接近していたが、避けられなかったバックマーカーのために、表彰台を逃すことになってしまった。プチルマンでは、またより良い結果を目指していく」と意気込みを語った。

 IMSAの次戦第12戦プチ・ル・マンは、ロード・アトランタを舞台に争われる10時間レース。2019年シーズン最終戦となるこの一戦は10月10〜12日に行われる。

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