選択肢狭まるヒュルケンベルグ「F1に残留できるという確信は持てない」。レッドブル加入の可能性にも言及

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2019年09月20日 10:11  AUTOSPORT web

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2019年F1第15戦シンガポールGP木曜 ファンとの記念撮影を行うニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
ハースF1チームが2020年ドライバーラインアップとしてケビン・マグヌッセンとロマン・グロージャンを残留させることを決めたことで、ニコ・ヒュルケンベルグの移籍先の選択肢が狭まってきた。

 ヒュルケンベルグは2019年末で現在所属するルノーから離脱することが決まっている。グロージャンとの契約を延長しない可能性が高いとみられていたハースに移籍するのではないかと推測されてきたが、F1シンガポールGPを前にした木曜、ハースはグロージャンの残留を発表した。これによりヒュルケンベルグがF1に残るための選択肢は実質的にアルファロメオとウイリアムズに限定されることになった。

 アルファロメオはキミ・ライコネンとは複数年契約を結んでいるが、アントニオ・ジョビナッツィとの契約を継続するかどうかは不明だ。一方、ウイリアムズのレースドライバーとして今年F1に復帰したロバート・クビサは、今シーズン末で同チームを離れると発表、ジョージ・ラッセルのチームメイトは現時点では明らかになっていない。

「どういう可能性があるのか、どのシートが空いていて、どのシートが空いていないのかは、自分で見て理解している」とヒュルケンベルグは19日に語った。

「極めて明白だ。現時点では、僕自身がどうにかできる部分は少ない」

「少し時間が必要だ。まだ現実的な可能性は残っていると思うが、この世界では何かを確実だと確信することはできない」

 うわさされていたハースとの交渉について、ヒュルケンベルグは「ハース側とは話がまとまらなかった」と説明した。

「ハースが選択肢のひとつだったのは間違いないし、交渉を行っていたことは秘密でもなんでもない。ただ、今回は話がまとまらなかった。契約に向けて合意することができなかったんだ」

■「レッドブルからオファーが来たら、受けないわけがない」とヒュルケンベルグ

 F3とF2時代に現アルファロメオのチーム代表フレデリック・バスールが率いるチームで走っていたヒュルケンベルグは、バスールとはいい関係を築いている。
「長年の知り合いだし、彼の助けで今ここ(ルノー)にいる。そういう関係はマイナスには働かないと思う」

 一方、ウイリアムズはヒュルケンベルグが2010年にF1デビューをした際に契約したチームだが、2019年は低迷し、毎戦最下位に沈んでいる。ヒュルケンベルグは、戦えるマシンで走れないならF1に残ることを諦めると示唆した。

「F1活動を続けるには、理にかなった状況でなければならない。分別のある判断をし、適切な契約を結ぶ必要がある。F1に残るために何でも受け入れるようなつもりはない」

「今のウイリアムズを度外視したり、軽視したりしているわけではない。ハースも含む、広い意味での話だ。僕にとってはそれが一番重要なことなんだ」

 レッドブル・ホンダとトロロッソ・ホンダは2020年のドライバーラインアップを確定していない。マックス・フェルスタッペンは2020年末までレッドブルと契約を結んでいるが、チームメイトについてはまだ決まっておらず、トロロッソが誰を走らせるのかも明らかになっていない。

 レッドブル陣営は通常、外からドライバーを連れてくるのではなく、育成プログラム出身のドライバーを走らせるため、ヒュルケンベルグが起用される可能性は低いとみられる。しかし、フェルスタッペンのチームメイトになるチャンスがあったらどうするかというSky Sportsの問いに対し、ヒュルケンベルグは「あのマシンに乗るチャンスを断ることはないだろうね。チャンスがあったら受けるべきだよ!」と答えた。

「もちろん大きなチャレンジになるだろう。マックスは手ごわい。今最速のドライバーのひとりだ」

 ここまでF1で170戦出走の経験を積み重ねてきたヒュルケンベルグは、フォーミュラEなど、F1以外の世界に移ることは現時点で考えていないという。

「正直言うと、そういう選択肢は考えてはいない」

「シリーズの関係者から関心を示してもらっているけれど、僕の方はそのチャンスを追求してこなかった」

「今もここ(F1)のことを考えている。物事が前に進まないと分かったら、(F1以外のことを)検討するだろうが、今のところは考えていない」

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