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カメラが進化し5Gモデルも登場 しかしGoogleアプリは非搭載――「HUAWEI Mate 30」シリーズ詳報

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2019年09月20日 17:43  ITmedia Mobile

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写真HUAWEI Mate 30シリーズ
HUAWEI Mate 30シリーズ

 Huaweiは9月19日(中央ヨーロッパ夏時間)、ドイツ・ミュンヘンで開催したプレスイベントで最新フラッグシップスマートフォン「HUAWEI Mate 30」シリーズを発表した。



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 今回発表されたのは「HUAWEI Mate 30」「HUAWEI Mate 30 Pro」「PORSCHE DESIGN HUAWEI Mate 30 RS」の3モデルで、いずれも9月に発表されたばかりの最新プロセッサ「Kirin 990」を搭載し、従来モデルに引き続きLeica(ライカ)監修のカメラを備えている。



 この記事では、3機種のうち、Mate 30 ProとMate 30について詳報する。



●OSはAndroid 10ベース しかし展示機にGoogleアプリは未搭載



 Mate 30シリーズのOSには、Android 10をベースとするHuawei独自の「EMUI 10」が採用されている。しかし、ハンズオン会場に展示された端末には「Google Playストア」や「Googleマップ」「Gmail」といったのGoogleアプリはインストールされていなかった。



 Huaweiとその子会社・関連会社は現在、米商務省産業安全局(BIS)の「エンティティリスト」に登録されている。米国の企業であるGoogleは、自社のアプリやサービスをHuaweiの新しい端末に提供できないのが実情だ。



 Huaweiに対する米商務省の「禁輸措置」には猶予期間が設けられており、現時点では11月まで延長されたと報じられている。



 しかし、この猶予措置は5月16日(米国時間)までに発売された機種が対象。それ以降に発売する端末ではGoogleのサービスを利用できなくなる可能性が高いことはかねて指摘されていた。



 新たに発表され、未発売であるMate 30シリーズは当然に猶予措置の対処外となる。そのため、OS自体はオープンソースで規制対象とならないAndroidを搭載するものの、Googleアプリと関連APIをまとめたパッケージである「GMS(Googleモバイルサービス)はプリインストールできないという状況にあるようだ。



 発表会では、この件に関して詳しい言及はなかった。代わりに、Huawei独自の「Huawei Mobile Service(HMS)」に注力することが強調された。



●ベゼルの見えない曲面ディスプレイを備えるMate 30 Pro



 Mate 30とMate 30 Proのデザインは共通している。背面に円形のカメラ部があり、Mate 30 Proはそこに4つのレンズやセンサーを搭載している。意匠は、実際のカメラを模したものだという。



 Mate 30は6.62型(1080×2340ピクセル)、Mate 30 Proは6.53型(1176×2400ピクセル)の有機ELディスプレイを搭載しているが、Mate 30 Proは、ディスプレイの左右端にカーブを施し、ベゼルが見えない「Horizon Display」を初めて採用している。



 これに伴い、エッジ部をダブルタップして音量を調節できるバーを表示し、そこをスワイプして音量を調節できる機能も追加。インカメラでセルフィーを撮る際には、エッジに表示された白い線をタップして撮影することもできる。



 ボディーカラーは、Space Silver、Emerald Green、Cosmic Purple、Blackの4色に、ヴィーガンレザー(人工皮革)を用いたOrange、Forest Greenを加えた6色が用意される。



 防水・防塵(じん)性能は、Mate 30 ProがIP68等級、Mate 30はIP53等級に対応している。



●プロセッサは「Kirin 990」を搭載 5G対応モデルもリリース



 Mate 30シリーズは、9月6日(中央ヨーロッパ夏時間)にドイツ・ベルリンで開催された「IFA 2019」で発表された最新プロセッサ「Kirin 990」を搭載している。



 Kirin 990には5G(第5世代移動体通信システム)モデムを内蔵した「Kirin 990 5G」もあるが、Mate 30シリーズにも5G対応モデルが用意される。



 5Gモデルの優位性として、他社の5Gスマホよりも対応周波数帯(Band)が多いことや、通信速度がより速いこともアピールされた。また、5Gと4GのDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)に対応し、5Gで高速データ通信を行いつつ、4GのVoLTEで通話を待ち受けるというリッチな使い分けもできるという。



 Mate 30 Proは4500mAh、Mate 30は4200mAhの大容量バッテリーを搭載している。Huawei独自の急速充電「SuperCharge」は、「HUAWEI P30 Proと」同じく最大40Wでの充電(電源入力)が可能。さらに、ワイヤレス充電も最大27Wでの充電が可能になり、前モデルで話題になったワイヤレスでの逆充電も3倍の速度になったという。



●Mate 30 ProはP30 Proを超える“クアッドカメラ”を搭載



 アウトカメラは、Mate 30とMate 30 Proとの差分が比較的大きい。



 Mate 30は「超広角(17mm/F2.2/1600万画素)」+「広角(27mm/F1.8/4000万画素)」+「望遠(80mm/F2.4/800万画素)」というトリプル構成で、4眼に見える残りの1つはレーザーオートフォーカス(AF)センサーとなっている。望遠カメラにはOIS(光学式手ブレ補正)を備えている。



 一方、上位モデルであるMate 30 Proは「超広角(18mm/F1.8/4000万画素)」+「広角(27mm/F1.6/4000万画素)」+「望遠(80mm/F2.4/800万画素)」+「3Dカメラ(深度センサー)」のクアッド構成となっており、広角カメラと望遠カメラにOISを備えている。



 2019年3月に発売されたP30 Proもクアッドカメラではあるが、Mate 30 Proとは異なり「超広角(16mm/F2.2/2000万画素)」+「広角(27mm/F1.6/4000万画素)」+「望遠(125mm/F3.4/800万画素)」+「3Dカメラ(深度センサー)」という構成だった。両者を比べると、Mate 30 Proは超広角カメラの性能が向上している一方で、望遠レンズにおけるズームが「5倍」から「3倍」と倍率が下がっている。



 なお、インカメラは、Mate30が24メガピクセル(F2.0)、Mate30 Proが32メガピクセル(F2.0)となっている。



動画撮影もすごい



 発表会でリチャード・ユーCEOが強くアピールしたのが、動画撮影機能だ。40メガピクセルの「Cine Camera(シネカメラ)」をうたい、実際の作例が上映された。パフォーマンスが向上したKirin 990によって実現した機能が多いようだ。



●EMUI 10の特徴



 Mate 30シリーズのプレゼンテーションの最後に、EMUI 10の新機能が紹介された。



 スクリーンがオフの状態でも通知などを表示できる「Always-on Display」がカラー表示に対応。ブラック基調のユーザーインタフェース(UI)「ダークモード」が追加された他、画面に触れずに操作する「スマートジェスチャーコントロール」が可能となった。



 ユーザーの顔の向きを認識して、画面が自動で回転したり、逆に回転しなかったりする「AI Auto-Rotate」は、日常的に重宝する機能になりそうだ。



●価格は約9万5000円から



 気になる販売価格は、Mate 30がメモリ8GB+ストレージ128GBの構成で799ユーロ(約9万5000円)、Mate 30 Proがメモリ8GB+ストレージ256GBの構成で1099ユーロ(約13万1000円)、Mate 30 Pro 5Gは、メモリ8GB+ストレージ256GBの構成で1199ユーロ(約14万3000円)と案内されたが、発売地域や時期についての発表はなかった。



日本発売の可能性は? Googleアプリは本当に非搭載?



 発表会の直後に、Huaweiのコンシューマー・ビジネス・グループでハンドセット・ビジネスのプレジデントを務めるケヴィン・ホー氏のグループインタビューが開催された。その中で、ホー氏はこれから1〜2か月の間に欧州市場でMate 30シリーズを発売する予定であることを明らかにした。



 日本での発売は未定だが、されるとしても欧州市場での発売以降になるだろう。



 グループインタビューでは、Googleアプリケーションを搭載しないことでの影響や対策についての質問が中心となった。ケヴィン氏は、HMSを「チャレンジであり、チャンスでもある」と話し、多くの開発者と協力して、サービスを発展させていくことを強調した。



●ポルシェデザインの「Mate 30 RS」や「HUAWEI WATCH GT2」も発表



 Mate 30 Proの派生モデルとして発表されたPORSCHE DESIGIN Mate 30 RSは、背面がレザー仕上げで、ブラックとレッドの2色が用意される。メモリ12GB+ストレージ512GBという構成で、価格は2095ユーロ(約25万円)となる。



 その他、世界で300万台以上出荷された「HUAWEI WATCH GT」の後継モデル「HUAWEI WATCH GT 2」も発表された。



 Huaweiがウェアラブル向けに開発した「Kirin A1」チップを搭載し、電力効率やBluetoothの接続性能などが向上。46mmモデルと42mmモデルが用意され、46mmモデルは前モデルから性能を向上させつつ、最大14日間の電池持ちを実現していることがセールスポイント。価格は46mmモデルが249ユーロ(約3万円)から、42mmモデルが229ユーロ(約2万7000円)からとなる。



 欧州では10月から発売する予定だが、日本発売は未定となっている。しかし、HUAWEI WATCH GTは日本でも販売されているので、GT 2も日本で発売される可能性は高いだろう。



 さらに、Huaweiの新機軸のデバイスとして4Kスマートテレビ「HUAWEI Visioon」も発表された。AI対応で、5.1チャンネルのサウンドシステムも搭載。55型、65型、75型の3サイズが用意される予定だが、発売時期や価格は未定。商品の展示も行われなかった。


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