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「セカオピ」取るとき、医師も患者もラクになる魔法の言葉

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2019年09月21日 11:30  AERA dot.

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AERA dot.

写真自分や家族が「がん」になったら、セカンドオピニオンを求める?(AERA 2019年9月23日号より)
自分や家族が「がん」になったら、セカンドオピニオンを求める?(AERA 2019年9月23日号より)
 納得できる治療を受けるためには、医師と良好な関係を築いておくべきだ。無駄に誤解や軋轢を生まないために、どんなことに気を付ければいいのか。AERA 2019年9月23日号から。

*  *  *
●極意その1 セカオピ希望時は配慮の言葉を

 診断や診療方針について、主治医以外の第三者に意見を求める「セカンドオピニオン」。今回、アエラでは医師、患者の双方に「自分や家族ががんと診断された時セカンドオピニオンを求めるか」を尋ねてみた。その結果、「求める」と答えた割合は患者側が半数以上だったのに対し、医師側は4分の1にとどまった。

 医師が「求めない」もしくは「どちらともいえない」とした理由で多かったのは「最初から信頼できる医師を受診するから」「自分で判断できる」「がんの種類や進行度にもよる」「日本のがん診療は現在、どの地域でもおおむね等しい水準で受けられるように思えるため」など。

 福島県の総合南東北病院外科医長の中山祐次郎医師も「セカンドオピニオンを求めるのは患者として当然の権利だが、珍しいがんでなければ専門家の意見はそれほど違わない。ただ専門家の意見が一致すれば安心材料にはなる」と話す。

 セカンドオピニオンを申し出ただけで怒り出す医師もたまにいるらしいが、「よほど自信がない証拠なので、すぐに代えたほうがいい」(中山医師)。とはいえ、ことはできるだけ穏便に進めたい。今回、医師アンケートへの協力を依頼した医師のコミュニティーサイト「MedPeer(メドピア)」のCEO、石見陽医師は「担当医を信頼していないわけではない」という配慮の言葉が一言あるといいと話す。

「言いにくければ、『知り合いの医師やきょうだいから勧められたので』と第三者を介在させるのも一つの手でしょう」(石見医師)

 ちなみに、「名医への紹介状」は、実は簡単に入手できる。「『○○先生に紹介状を書いてほしい』と言えば、拒否する医師はまずいません」(中山医師)

●極意その2 最期の迎え方を決めておこう

「医師の話に納得がいかないが、直接は聞きにくい」「家族と診療方針について意見が合わず、つらい」。そんな時、がんに関しては「がん相談支援センター」を利用しよう。がん診療連携拠点病院やがん診療指定病院に設置されている。

 京都大学大学院特定准教授の大塚篤司医師は、「緩和ケアに関する相談も積極的にするといい」と話す。かつて緩和ケアは治療を諦めた人が、モルヒネなどを用いて静かに予後を過ごすものと捉えられていたが、現在はがんの診断時から通常の治療と並行して行うことが推奨されている。早期に緩和ケアを受けた患者は、そうでない患者に比べ生存期間が延びたという研究もある。

「担当医に緩和ケアの要望を伝えづらい時には、まずはセンターに相談するといい」(大塚医師)

 神奈川県の病院の循環器内科医師(36)が勧めるのは、がん末期や高齢で寝たきりの家族の心肺機能が停止した際の対応を、事前に決めておくこと。同医師は救急医として現場に駆けつけることが多い。家族に「身内の○○が来るまで生かして」と頼まれ、蘇生措置をすることも頻繁にある。

「心臓マッサージで肋骨はバキバキに折れる。そういう最期が本当にご本人や家族にとって幸せなのか、いつも考えさせられる」
 最悪の事態の対応は、状態が悪くない時からかかりつけ医も交えて決めておきたい。

●極意その3 謝金や菓子折りは「気持ち程度」

 手術前に現金の入った封筒、いわゆる「袖の下」を渡す。古い慣習に思えるが、渡せば何か違いがあるのか。

「謝金・菓子折り」について医師にアンケートを取ったところ、「基本的に受け取らないが、断れない場合もある」が最多の46%、「謝金・菓子折りとも基本的に受け取る」が28%、「菓子折り程度なら基本的に受け取る」が19%、「断固として断る」が8%。意外に受け取っている。

 だが、その理由は「なんとなく」「断るのも悪い」「押し問答の時間が無駄」「ご厚意をむげにできないので」などライトなものばかり。渡さないからといって、治療内容に差をつけることは、多くの場合なさそうだ。菓子折り・謝金を受け取らない旨明示する病院も増えているなか、「渡さなければ悪い結果になる」と思い悩む必要はまずないと言っていい。(編集部・石臥薫子、小長光哲郎)

※AERA 2019年9月23日号

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