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元キャバ嬢が見た香港の夜。キャバクラは意外にも、日本人客で賑わっていた?

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2019年09月21日 15:52  日刊SPA!

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日刊SPA!

写真デモ最中だと感じさせる壁に書かれた文字
デモ最中だと感じさせる壁に書かれた文字
 逃亡犯条例が撤回されるもいまだにデモが続く香港。

 筆者は以前、香港にある日本人キャバクラで働いていた。デモにより街はどのように変化したか(特に夜の街)が気になっていた。そこで、条例撤回から1週間後の9月11〜12日、一帯一路サミットが挙行された香港の取材を敢行した。

◆デモがあった形跡すらない空港に困惑

 11日の正午に香港国際空港に到着したのだが、報道とは違った街の様子に困惑した。観光客が少ない程度で、街中で黒い服を着ている人すら見当たらない。

「デモが行われるのは週末だけで平日は特に問題はない」、現地に住む日本人からそう聞いてはいたが、デモがあった気配すらまったく感じられないのだ。

 その後、タクシーに乗ってサミット会場へ向かった。一帯一路サミットが行われるのは香港島の湾仔にあるコンベンション・アンド・エキシビション・センター(香港会議展覧中心)。一時は中止かともいわれていたサミットは、普通に行わているようだった。だが、会場に着いて驚いたのは会場周辺が驚くほど和やかなムードだったことだ。

 サミット前は「サミットに合わせてデモが行われる可能性がある」という報道もあったのだが、緊迫した空気すら感じられない。サミット会場内に関係者以外入ることはできないが、コンベンションセンターの建物は他の商業施設と併設しているのであっさり入ることができた。会場前に警備員は多少いるものの、掲げられたサミットの看板を撮影しても特に止められることはなかった。

 予想と違った会場の様子に少し拍子抜けした。

 だがその日の夜、以前働いていたキャバクラのある銅鑼湾へ行くと普段とは打って変わった人気の無さに驚く。以前は夜になるとたむろしていた香港人の若者や日本人出張客の姿もなく、昼間は人が多いデパートのそごう前も、まるで朝方のような静けさだ。

◆香港キャバクラの今

 その後、日本人キャバクラへ行ってみた。店内は意外にも、多くの日本人客で溢れていたので、店の女の子に話を聞いてみた。

「日本で流れている報道のイメージが強すぎるのもあるのか、出張客は最近見ていませんね。仮に来たとしても空港の閉鎖などで帰れなくなったら困るから、日本の企業も渡航禁止命令を出しているそうです。いま来ているお客さんは駐在員と、以前香港に住んでいたビジネスマンです。こっちの知り合いに情報を聞いてデモがない平日に来ているみたい。あとは台湾や中国本土からの出張客ですね。日本ほど大きく報道されていないのか、デモがあってもそこまで気にしていないのか、夜も普通に出歩いていますね」

 また、銅鑼湾で起きたデモ隊と警察の衝突についてはこう振り返る。

「デモが起こったとき、この辺一帯の店やデパートはすべて閉店していました。ここのビルも封鎖されてしまったので、店から『今日は休みにする』と連絡が来ました。キャストは店の近くの寮に住んでいるのですが外出もできないので、みんなで寮で飲み会をしていましたね」

 また、香港に20年間勤めているという男性客のタナカさん(仮名)は8月に九龍の家の近くで起きたデモについてこう語った。

「デモがあるときは前もって会社から通知が来るので公休や早退することができるんですが、夕方に早退を言い渡されたときは参りました。夜間にデモが行われると聞いたので早めに帰ったのですが、その日の夕方から町中の店がすべて閉業したんです。20年間住んでいて初めてコンビニとマクドナルドが閉まっているのを見ましたよ。1人暮らしで普段は外食をばかりなので家に食料もないのにスーパーも開いてなくて……翌朝まで飲まず食わずで過ごしました。

 でも、もっと悲惨なのは会社から少し遠い場所に住んでいる従業員。早退したのに地下鉄どころか信号も止まっていて、タクシーも走っていないので家に帰れなかったそうです。外を歩くのも危険なのでフェリーでマカオに行って翌朝、香港に帰ってきたそうです」

 交通機関や買い物以外は今のところ、特に被害はないと話す在住日本人達。2日間、香港で取材を行ったが筆者自身も特にデモの影響を受けることはなかった。

 なお、今月15日には香港島の銅鑼湾から中環まで無許可の大規模デモが行われ再び警察との衝突が起きたと報じられた。筆者が行ったときは偶然にも休息期間中だったのかもしれないが、収束するにはまだ時間がかかりそうだ。<取材・文・撮影/カワノアユミ>

―[キャバ嬢に訊け]―

【カワノアユミ】
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。裏モノ・夜ネタを主に執筆。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。ツイッターアカウントは @ayumikawano

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