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ラグビー日本代表の松島幸太朗が「フェラーリ」と称賛された理由

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2019年09月21日 18:15  AERA dot.

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写真前半38分、逆転のトライを決める松島(C)朝日新聞社
前半38分、逆転のトライを決める松島(C)朝日新聞社
 アジア初となるラグビーの第9回ワールドカップ(W杯)日本大会が9月20日に開幕した。日本(世界ランク10位)は東京スタジアム(味の素スタジアム)での開幕戦で、ロシア(同20位)に30―10と勝利し、4トライ以上で得られるボーナスポイントを獲得する最高のスタートを切った。

【写真】三つ目のトライを決める松島

【写真特集:ラグビーワールドカップ2019開幕戦「日本対ロシア」】

 その立役者となったのが、3トライを挙げた26歳のウイング松島幸太朗(サントリー)だ。

 序盤は硬さが見られ、ロシアに先手を許した日本。そんな窮地を救ったのが松島だった。

「しっかり外のスペースをみつけて、それを(内側の)仲間にも伝えることができた」

 前半11分と同38分に中央から右サイドに回ってきたボールを受けると、自慢のスピードで相手を振り切ってトライ。さらに後半28分には相手のキックミスを突いたカウンターから40メートルを独走し、ボーナスポイントの獲得につながる自身三つ目、チームとして四つ目のトライを挙げた。

 身長178センチ、体重88キロ。バックス選手のなかでも、決して大柄ではない。だが、一瞬のスピードに加え、巧みなステップ、相手に捕まっても簡単に倒れない体幹の強さが松島の武器である。

 最後のトライの場面でも相手選手に一度はつかまれたものの、スピードを落とすことなく3、4人を置き去りにするようにゴールラインに飛び込んだ。

「外側にボールが渡れば、相手にとってはフェラーリが突進してくるようなもの」

 試合後、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチは高級スポーツカーに例えて松島を称賛したが、疲労のたまった終盤にあれだけのスピードを見せつけられたロシアとしてはなすすべがなかったはずだ。

 松島はジンバブエ人の父と日本人の母の間に、南アフリカの首都プレトリアで生まれた。小中高のほとんどを日本で過ごし、神奈川・桐蔭学園高校3年時には全国高校大会優勝を経験した。

 その後は日本の大学に進まず、南アフリカの強豪クラブ「シャークス」のアカデミーに2年間在籍。南アフリカU20(20歳以下)代表候補にまでなった。だが、「日本代表でW杯に出たい」と2014年に帰国し、トップリーグのサントリーなどでプレーしてきた。

 22歳で出場した前回15年のイングランド大会では、ウイングとして4試合すべてに出場。17〜18年シーズンにはトップリーグの最優秀選手(MVP)にも輝いた。松島は日本代表に欠かせないトライゲッターとして、チームリーダーの一人として欠かせない存在になった。

「4年前とは違って、周りを見ることができるようになり、それを周囲に伝えられるようになったのは成長した部分。今日はプレッシャーもあっただろうし、気持ちが入り過ぎたことでうまくコミュニケーションを取れていなかった選手もいたが、僕は最初から楽しめたし、前回大会の経験も生きて、変な緊張もせずに、自分のプレーが出せた。(序盤リードされて焦り?)ロシアは前半からひざに手をついて疲れている雰囲気の選手もいたし、後半になればという思いはあったし、焦りはなかった。ここから、もっとよくなれば完璧」

 試合後の取材エリアでの淡々とした口ぶりは気迫のこもったプレーとは対照的だったが、その二面性が松島の魅力と話す関係者は多い。

 日本は28日に静岡・エコパスタジアムである第2戦で、アイルランド(世界ランク1位)と戦う。1次リーグ突破、悲願のベスト8進出に向けて、勝っても負けてもその戦いは重要になる。

「今日でチーム全体としてW杯の雰囲気を知れたし、来週には(初戦で目立った)硬さも取れていると思う。アイルランドについては、これからの1週間で分析しますが、外で待っていればチャンスは来ると思うので、そこで仕留められれば」

 苦戦は必至だが、自身初のハットトリックをW杯で決めた男は、クールな中にも熱い思いを秘めて、虎視眈々(こしたんたん)とトライの機会をうかがっている。(栗原正夫)

※週刊朝日オンライン限定記事

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  • 日本代表のレプリカユニフォーム見てたら楳図かずおのまことちゃんハウス思い出すわw
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