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米大ヒットの『IT/イット THE END』怖さ倍増!全てスケールアップ

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2019年09月22日 05:35  シネマトゥデイ

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写真殺人ピエロ・ペニーワイズ、とにかく怖い Warner Bros. / Photofest / ゲッティ イメージズ
殺人ピエロ・ペニーワイズ、とにかく怖い Warner Bros. / Photofest / ゲッティ イメージズ

 日本よりひと足先に公開されたアメリカで、『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』が大ヒットしている。公開初週末の北米売り上げは9,100万ドル(約100億円、1ドル110円計算)で、1作目『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の1億2,300万ドル(約135億円)には劣るものの、9月公開作品としては、1作目に次ぐ史上2位の記録だ。北米外でも好調で、公開2週目にして、すでに世界興収は3億3,900万ドル(約373億円、9/19時点)に達した。(数字は Box Office Mojo 調べ)


 『IT/イット THE END〜』は、続編というより、2部構成の映画の第2部。英語版にして1,000ページ以上ある原作小説は、子供時代と大人になってからが交錯しながら展開するが、アンディ・ムスキエティ監督は映画版で、第1部では子供時代、第2部では大人時代を語ることに決めた。第1部がコケてしまったら、当然、第2部はないのだが、第1部は全世界で7億ドル(約770億円)を売り上げるという、驚異的なヒットとなる。


 それを受けて作られた第2部は、前回より怖さの程度も、種類も、キャストの顔ぶれ、アクションなど、すべてにおいてスケールアップした作品となった。上映時間も2時間49分と、ホラーというジャンルにおいてはかなり長く、予算は明らかにされていないものの、CGの量だけ見ても1作目の3,500万ドル(約38億5,000万円)よりかかっているのは間違いない。ストーリーにもいくつもの層があり、子供時代にもさかのぼりつつ、主要キャラクターひとりひとりのストーリーも語っていく。


 それだけいろいろ盛り込まれた今作は、『スタンド・バイ・ミー』を思わせる青春ものに恐怖をプラスした感じだった1作目より、ずっと野心的で複雑だ。そのせいでちょっとまとまりに欠けるという声も時に耳にするが、キャスティングのセンスの良さ、彼らの演技の素晴らしさは、誰もが評価するところである。


 1作目でも子役たちは撮影中、まるで夏休みのキャンプに集まってきた子供同士のように仲良くなったというが、大人版を演じる役者たちの息の合い方もすごい。今作では、長年連絡を取り合っていなかった彼らが久々に中華料理店で集まるのだが、そこでの会話が、いかにも自然なのである。昔の友達というのは、ずっと会っていなくても、あっという間にあの頃に戻り、ふざけたり、からかい合ったりするもの。即興も相当あったというそのシーンを盛り上げているのは、リッチーを演じるビル・ヘイダー。コメディアン出身の彼に自由にやらせたことで、さもなければヘビーになりすぎたであろう映画に、明るい空気が吹き込まれている。また、1作目にもあった小さな恋の物語の続きもちゃんとあり、そこを期待しているファンも裏切られることはない。


 だが、そんな明るさがあるのも、あくまで時々。とくに後半、彼らは徹底的に殺人ピエロ、ペニーワイズに苦しめられる。今回のペニーワイズは、見た目も前回よりバリエーション豊かで、とにかく怖く、とにかくしつこい。


 実は、原作にはペニーワイズが「ただ食べて、眠りたいだけ。なのに、こいつらがやってきて邪魔をする」というシーンがあり、そこが興味深いと、プロデューサーも監督も感じていた。だが、その部分を入れるとペニーワイズの怖さが衰えると、あえてそこは意識しないようにしたのだという。


 その変更を、原作者スティーヴン・キングは気にしていない。ムスキエティ監督は、第2部の脚本を早くからキングに見せ、了承を取っているのである。「第1部の時はまったくそれをやらなかったんだが、今作に関しては、彼に、僕らがやろうとしていることをわかっておいてもらおうと思った。僕らは彼の意見を拝聴したかったんだ」と、ムスキエティ監督。そしてキングはこの映画を気に入っているそうである。つまり、この第2部は、原作者のお墨付きだということ。そうなるとますます楽しみになるのではないだろうか。11月1日の日本公開はまだ先だが、今からぜひ第1部を見直し、この子たちの未来がどうなるのか、予想を膨らませておいてほしい。(Yuki Saruwatari/猿渡由紀)


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このニュースに関するつぶやき

  • 1990年版も2部目のほうが怖かった。そう、ラストを部分を除けば。今回もラストの書き方次第なんじゃないかな?
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