セイコー、国産鉄道時計誕生90周年限定モデルの懐中時計を限定発売

セイコーウオッチは10月11日、国産の時計が初めて鉄道時計に指定されてから90周年を迎えたことを記念し、懐中時計「国産鉄道時計90周年記念限定モデル」を全国で限定発売する。

国産時計が初めて鉄道時計に指定されたのは1929(昭和4)年。鉄道時計には精度とともに高い視認性と堅牢性が要求されることから、それまでは外国製品が使用されていた。このときに国産品として初めて採用されたのが、機械式19型懐中時計「セイコーシャ」だという。

今回発売される限定モデルは、初代鉄道時計である「セイコーシャ」のイメージを踏襲し、白い背景にマットブラックのアラビア数字を配してコントラストを高めた文字盤を採用。時分針と秒針はネイビーカラーで統一し、時刻を読みやすくした。

ケース(外装)は特別感のあるイエローゴールド、提げひもは卒寿祝福の色とされるパープルを採用。「国産鉄道時計90周年」の文字とシリアルナンバーを裏ぶたに刻印した。特別仕様の木製ボックスは、時計を収納したときに見やすい角度を保つようになっており、卓上時計としても使用できる。

ケースの材質はステンレススチールで、外径50.4mm、厚さ13.4mm。10月14日の「鉄道の日」にちなみ、1,014本限定で発売。価格は6万円(税別)とされている。（佐々木康弘）