F1第15戦シンガポールGP決勝 トップ10ドライバーコメント(2)

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2019年09月23日 20:11  AUTOSPORT web

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2019年F1第15戦シンガポールGP:表彰台に上がったセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1第15戦シンガポールGP決勝で5位〜優勝のドライバーたちが日曜日を振り返った。

■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツ
バルテリ・ボッタス 決勝=5位
 今日は思ったほど動きのないレースだった。エアコンのない車で走る、日曜の長いドライブという感じだったね。

 上位勢よりタイヤを有利な状態で走ることでチャンスを生み出そうとした。終盤にチャレンジするチャンスがあるのではないかと期待したが、そうはならなかった。

 マシンには速さがあったが、ここでオーバーテイクするには、ペース差が2秒程度必要だ。そういうわけで、上位勢に挑むことはできなかった。

 僕らチームにはピットストップについてのルールがある。ピットストップでチームメイト同士のポジションが入れ替わるのを避けるための取り決めだ。常に、前を走行している方に優先権がある。後ろを走るマシンの方が先にピットストップしてアンダーカットしてしまっても、必ずもう一台の方を前に戻すようにする。

 今週末の結果は残念だった。予選からも決勝からも学べることは多いから、すべてのデータを分析する必要がある。

 次のソチは僕にとって得意なコースだけど、長いストレートがあるから、フェラーリがまた速いんじゃないかな。楽な週末にはならないだろうが、来週末、また戦うのを楽しみにしている。

■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツ
ルイス・ハミルトン 決勝=4位
 こんな週末になるなんてがっかりだ。ファーストスティントではシャルルのすぐ後ろを走っていた。今日は勝てるだけの速さがあったと思う。

 今朝の戦略ミーティングで、アンダーカットの可能性について話し合い、僕は「リスクを取って戦いたい」と言ったんだけどね。

 実際はフェラーリが先にピットストップし、僕らは反対の戦略でステイアウトすることになった。必死にプッシュし、最初のころはタイヤの感触もよかったけれど、数周たつとタイヤはどんどんだめになっていった。

 今夜、僕らはミスを犯した。でもチームとは、勝つときも負けるときも団結するものだ。誰かを非難したりはしない。それが僕らの哲学であり、たった一度のレースで変わるようなことはない。

 ライバルのフェラーリは、ハングリーで、必死にプッシュしている。僕らひとりひとりがもっといい仕事をしなければならない。この後のミーティングでじっくり話し合い、次のレースでまた戦うよ。

(formula1.comのインタビューで語り)アンダーカットしにいくべきだったのは分かっていた。今朝も皆に「リスクを取って戦おう」って言ったのに、彼らはそうしなかった。今日は楽に勝つことができたと思う。でもうまくいかなかった。

■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 決勝=3位
 もちろん毎戦、目標としているのは優勝だけど、オーバーテイクがほぼ不可能なこのコースで、グリッドからひとつポジションを上げて表彰台を獲得したというのはいい結果だ。

 もっと大きな期待を持ってここにやってきた。それでも予選でのライバルたちのペースを考えれば、決勝3位というのは僕らにとっていい結果といっていいだろう。

 レースのほとんどの周回で、タイヤを長持ちさせるためにペースをコントロールして走った。幸いうまくいったと思う。シャルル(・ルクレール)はレースをリードしている時、タイヤを労わるためにかなり遅いペースで走っていた。それによって各車の間隔が小さくなっていたおかげで、僕はルイスをアンダーカットすることができた。

 ピットストップ後はいいペースで走れたと思う。何度もセーフティカーが出動したが、その後のリスタートでもしっかり3番手を守ることができた。終盤にはルイスが僕より新しいタイヤを履いて猛追してきたが、なんとかポジションを守り切ることができてよかった。

 レースという面では今日がエキサイティングな日だったとは言えない。それでもシンガポールにはそれを補う要素がたくさんある。ストリートサーキットで、身体への負担が大きいし、とにかく走るのが楽しいコースなんだ。

 望んでいたような週末にはならなかったけれど、来週末(のロシアGP)に向けて改善するために努力していく。

■スクーデリア・フェラーリ
シャルル・ルクレール 決勝=2位
 チームにとってポジティブな週末だった。シンガポールに向けて大きな期待を抱いてはいなかったから、1-2を飾ることができたのはうれしい驚きだ。チームのハードワークが報われつつある兆候でもある。

 もちろん僕自身は、2位という結果になって少しがっかりしている。ただ、僕らのレースの目標は、チームが最大限の結果をつかむことであり、それを実現することはできた。その点はよかったよ。

 僕らには大きなポテンシャルがある。残りの6戦でベストな仕事をするため、この方向を維持して取り組んでいこう。次のロシアを楽しみにしている。

(レース後にSky Sports F1に語り)彼がピットインすることは知らなかったから、びっくりした。でも、これが1-2を実現する唯一の方法だったのだろう。それなら理解できる。走行中は悔しかったけどね。

 普通はチームメイト相手にアンダーカットすることはない。だから、僕の方が早くピットストップすることは不可能だったのだろうが、状況をきちんと知りたい。

■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 決勝=優勝
 昨日の予選ではマシンの力を出しきれなかったから、今日はすべてがうまくいってうれしい。こうなるのは時間の問題だった。

 この数週間はいろいろとあったけれど、自分に状況を好転させる力があることは分かっていた。僕は常に自分を信じている。今日は、サーキットに来ているチームとマラネロのファクトリーのスタッフ全員の力を借りて、長い間目指していた結果を出すことができた。

 ピットストップのことについて話すと、僕はチームから無線で指示が来るのを待っていた。タイミングが重要だった。前に他のマシンが走っていない場所で戻ることができたので、自分のペースで走って、前とのギャップを縮めることができた。そのおかげでトップに立ち、セーフティカーが出動した時点で、後ろに5秒ものギャップを築いていた。

 その後もセーフティカー出動が続き、さらに2回のリスタートをこなさなければならなかったが、集中を維持し、ミスをしないで走り切った。

 ここで勝ったから今後のどのサーキットでも強いという結論を出すのは早すぎる。ここはレースをリードする者がペースをコントロールして走る、モナコのようなコースだ。それに、ユーズドタイヤではハミルトンの方が強かったと思うから、レースペースに関してはもっと改善する必要がある。

 ここに持ち込んだアップグレードがとてもうまく機能し、おかげで高い競争力を発揮できた。正しい方向で作業をしていることが証明されたから、それもよかったと思う。

(formula1.comに語り)この数週間は難しい時期だったが、ファンの人たちが支えてくれた。たくさんの手紙やメッセージが届いた。大勢の人たちが、物事がうまくいかない時の自分の経験を教えてくれたりして、それが僕の力になった。今日は自分の力をすべてコース上の走りのなかで発揮しようと思った。それが報われてとてもうれしい。

(Sky Sports F1に語り)手書きの手紙もあって、すごく元気づけられた。彼らの文章を読むと、頑張り続けるための自信が湧いてきた。

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