MotoGPアラゴンGP:Moto3初表彰台獲得のルーキー小椋藍「ル・マン以来、このような日が来ることを考えていた」

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2019年09月23日 20:21  AUTOSPORT web

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小椋藍(Honda Team Asia)
2019年シーズン、3人目の日本人ライダーがMoto3クラスで表彰台に立った。MotoGP第14戦アラゴンGPのMoto3決勝レースで、小椋藍(Honda Team Asia)が2位表彰台を獲得したのだ。ルーキーイヤーにして、小椋はロードレース世界選手権Moto3での表彰台初登壇を果たした。

 2019年シーズン、Moto3に参戦する5人の日本人ライダーのなかでも最も若い18歳の小椋。今やMotoGP参戦への道筋として主流になりつつあるアジア・タレントカップ(ATC)、レッドブルMotoGPルーキーズカップ、FIM CEV レプソルMoto3ジュニア世界選手権への参戦を経て、今季からロードレース世界選手権Moto3にフル参戦を果たした。

 ルーキーながら前半戦ではフランスGPとカタルーニャGPでフロントロウを獲得。決勝レースではトップ集団にも加わり、小椋の表彰台獲得はそう遠い日の話ではない、そう思わせていた。そんななか、ついにアラゴンGPで表彰台に立った。

 レースはポールポジションスタートのアロン・カネト(Sterilgarda Max Racing Team)が逃げ、2番手争いで激戦が繰り広げられた。2番手スタートの小椋は序盤にアロンソ・ロペス(Estrella Galicia 0,0)などと2番手を奪い合う。

 中盤には一時的にポジションを落とすが、再び上位に浮上。最終ラップまでロペス、デニス・フォッジア(SKY Racing Team VR46)、ジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)と激しくポジション争いを展開し、これを制して2位でチェッカーを受けた。

「序盤の2、3周、カネト選手についていこうと試みましたが、できませんでした。その後は、2番手グループの先頭を走り、結果的に自分の戦略が成功しました」

「ル・マンでの転倒以来、今日のような日が来ることを考えていました」とも小椋は言う。

 3番グリッドからスタートしたフランスGPでは、オープニングラップで転倒した。攻めすぎてしまったというのがその原因だった。次戦からその教訓を踏まえて落ち着いてスタートを切ろうと切り替えたが、それが序盤にポジションを落とす結果となる。レース後半には力強い走りをしているだけに、序盤のポジション取りとのバランスが必要だった。

 後半戦からはこうした序盤の課題について「かなり改善できている」と語っており、サンマリノGPでは最終ラップまで表彰台争いを繰り広げた。サンマリノGPでは他車との接触によって転倒を喫したが、アラゴンGPで見事に2位を獲得し、溜飲を下げた。小椋は1戦ごとに着実に表彰台に向かって前進を続けていたのだろう。

「初めて表彰台に登れ、この感覚は最高です。表彰台に上ることが、ルーキーイヤーの今年の1つの目標でした」

 このアラゴンGPでは、小椋はサンマリノGPでの転倒により負った右手首の怪我を抱えていた。骨の一部にひびが入っていたという。初日には痛みが残るなかでの走行だったということだ。

「Fantastic!(すばらしい!)」とパルクフェルメのインタビューに応えた小椋。パルクフェルメではチームとともに喜びを分かち合った。

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