ジャニタレを襲う“ヤラカシ”、その実態と被害者家族の声「まるで恋人のように…」

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2019年09月26日 17:00  週刊女性PRIME

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週刊女性PRIME

※写真はイメージです

 今年8月、Hey! Say! JUMP・中島裕翔さんにストーカー行為を行なっていた、20代の会社員の女性が逮捕されたことは記憶に新しいと思います。ほかにも、関ジャニ∞・大倉忠義さんが暴走するファンに対してブログで苦言を呈するなど、タレントの身を脅かすストーカー行為は、日々、深刻な問題となっています。

 プライベートな領域にも土足で踏み込む彼女たちは、タレントやその家族の平穏まで壊してしまう“あおり運転者”のようなもの。今回、俳優・歌手として活躍するAさん(19)の母・貴美子さん(仮名)に、“ストーカー被害の実態”を伺いました。

まるで恋人のように接してくる

――どのようにして“被害”が始まったのでしょうか?

 最初は、偶然を装って息子に話しかけてきたようです。応援してくださる方なので親切に対応したところ、その“偶然”が続くようになって。これは“ヤラカシ”(※マナーを無視してタレントに接触しようとするファン)だと気づき、そっけなくしたところ、最寄り駅で待ち伏せされ、あとをつけられるようになりました。息子の俳優仲間も、仕事場からつけられ、自宅をつきとめられたりしています。

――つけられるほか、どんなことをされるのですか?

 ずっと話しかけながらついてきます。少しでも対応してしまうと、そこからまるで恋人のようにペラペラ話し続ける。バッグに無理矢理プレゼントを押し込まれる。“私以外にファンサ(ファンサービス)しないで”や、“ファンミーティングに出ないで”とすごまれたり、ほかのファンの方を威嚇することもあるようです。タクシーに乗ろうとしたとき、ドアを押さえつけて同乗されかけたこともありました。それでも無視していると“無視しないでよ!!”と激昂し、延々とスマホで動画を撮られ……。

「やめて」と言ってもやめてくれない。もし振り払って転ばせでもしたら、「俳優の〇〇がファンにケガをさせた」といった報道が出るかもしれません。そうなったら、仕事仲間や関係各所に迷惑がかかってしまうので、どんなに悔しくてもひたすら耐えて、無視するしかないのが現状です。

――ご家族として、息子さんを守るためにされていることは?

「話しかけられないように移動中は電話をする、迎えに行けるときは迎えに行くなどしています。それでも、通話相手や通話内容をSNSに書かれたり、通話中の姿を撮られたりします。俳優仲間の中には、学校の前で待ち伏せされたり、自宅マンションのエントランスに居座られた人も……。

 学校やご近所には繰り返しお詫びに伺い、なにかご迷惑になっていることはないかお尋ねしていますが、本当に申し訳なく、辛く思っております」

――ストーカーの人物像は?

「さまざまだと思いますが、息子につきまとっているのは未成年の女学生です。学校に行かずストーカー行為をしているようです」

ファンができること

 タレントさんのご身内の中には、このような思いをしている方が少なくありません。ストーカー行為はタレントさんもそのご家族も疲弊させ、ついには引退などの決断をせざるをえない状況になることもあります。

 では、私たちが“ストーカーから彼らを守るためにできること”はなんでしょう?

 “ヤラカシ”が投稿した画像や動画を拡散することは、彼女らの“成果”を広く知らしめることになります。「こういうの、やめて!」など、反発や怒りのコメントを添えても同じこと。こうした動画を広めることは、“痴漢にあった女性が、被害の様子をばら撒かれるのと同様”だと思ってください。

 望まぬ姿を晒されて、言い返すこともできない苦しみは、いかばかりでしょうか? 画像や動画を見つけても無視すること。TwitterでのリプライやRTは厳禁です。励ましや応援の言葉は、SNSでなく“手紙”で伝えることがいちばんだと思います。

印象操作に騙されない

 ファンサービスの一環で撮った写真を、さもプライベートのように見せかけてネット上にアップしたり、ファンレターの返信の一部を意味深に抜き出して載せたり、ときには「女グセが悪いヤツ」「センスが悪い」などとディスってみたり……。

 それを見たほかのファンが嫌な思いをするよう画策するのは、自分だけが近づけるようにするため。いいように踊らされず、判断は彼自身の言動を見てしてください。

 タレントさんは“モノ”ではありません。望んだとおり振る舞ってくれる人形でもありません。あなたが誰かに強要され、言いなりになることがないように、「応援してるから、好きになってあげたんだから、私の思い通りになれ!」などというのはとんでもない驕りです。

 自担が心身とも健やかに活躍できるよう、美しい距離をとって応援できるファンでありたいものですね。

<プロフィール>
みきーる/ジャニヲタ・エバンジェリスト。ライター・編集者。
グループを問わずジャニーズアイドルを応援する事務所担。応援歴は25年超、3日に1度は現場参戦。著書に、『ジャニヲタあるある』(青春出版社)、『ジャニ活を100倍楽しむ本!』(青春出版社)など。
◆Twitter @mikiru
◆オフィシャルブログ 『ジャニヲタ刑事!』

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  • 岩マンの真似したらすぐ逃げそう 「たぁすけてー!集団ストーカーに襲われてまーす!」「誰か110番してー!警察呼んでー!」
    • イイネ!1
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