ホンダとレッドブルおよびトロロッソは、2019年第16戦ロシアGPで4台すべてのパワーユニット(PU/エンジン)のエレメント交換を行うという決断をした。これにより4人はグリッド降格ペナルティを受けるが、マックス・フェルスタッペンはソチ・オートドロームでは5グリッドダウンは大きな問題にはならないと考えている。
今回投入されるのは第13戦ベルギーでデビューした最新仕様のスペック4で、レッドブルのフェルスタッペンとアレクサンダー・アルボン、トロロッソのピエール・ガスリーにはICE(エンジン)、ダニール・クビアトにはバッテリー以外のすべてのエレメントに関してフレッシュなものが入れられる。
ホンダは今シーズン残りレースでのエンジンスケジュールを考慮した結果の判断であると説明している。アルボンとクビアトはこの4戦で2回、フェルスタッペンとガスリーはこの3戦で2回、グリッド降格ペナルティを受けることになる。ロシアGP前の木曜時点で、クビアトは最後方への降格、残り3人は5グリッドダウンとなる見通しだ。
「去年後方からスタートしたけど、このサーキットではオーバーテイクができないということはなかった」とフェルスタッペンはformula1.comに対して語っている。2018年のロシアGPでフェルスタッペンはパワーユニット交換から19番グリッドからスタート、5位を獲得した。
「今年は中団勢の競争力が少し上がっているかもしれないが、それでも問題はないだろう。トップグループから多少遅れを取るけれど、現実的に見て、いずれにしても予選4番手か5番手だろうから、大きな違いはない」
「ここではそれほど大きな痛手にはならないと思う。グリッド最後方に落とされるわけではなく、たった5グリッドの降格だ。だからこうすることに決めた」
フェルスタッペンは、レッドブルが前戦シンガポールで期待していたパフォーマンスを発揮できなかった理由について、シミュレーター作業に関連する問題があったと明かした。
「過去数年とは違う方向性を選んだところ、望んでいたようには機能しなかった。シミュレーターに関してもう少しうまくやれた部分があったと思う」
「とはいえ総合的に見てシミュレーターは大きな助けになっている。うまくいかない週末が1回ぐらいあるのは仕方ない。ついてないことにそれがシンガポールだった。でも来年に向けてあらゆる点を改善していくつもりだ」